先日、行きつけのたこ焼き屋さんでタコが刺繍されたキャップを購入しました。なんでも、これを被っていけばたこ焼きを1つサービスしてくれるとのこと。これはヘビロテになりそうな予感です。

ということで(?)、今回のテーマは「刺繍」です。

刺繍を英語で何と言うのかだけでなく、刺繍で使う道具や具体的な刺繍の方法、ステッチの名前などについても紹介しています。

これを読めば、英語を使って世界中の刺繍文化に触れられるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「刺繍」は英語で何て言う?

刺繍は英語で “embroidery” と言います。発音記号は「ɪmbrˈɔɪdəri(eˈmbrɔɪdɜ:i:)」、カタカナ表記だと「エンブロイダリー」が近いです。

刺繍というのは複数の糸が組み合わさることで出来ており、ものによって大きさも異なります。そのため、embroidery は1つ2つと数えられない不可算名詞なのが特徴です。an embroider や embroideries などとせず、常に無冠詞の単数形で使いましょう。

Aさん
I’m good at embroidery!
訳)刺繍が得意です!

 

「~を刺繍する」は英語で何て言う?

「~を刺繍する」という動詞形は “embroider” と言います。発音記号は「ɪmbrˈɔɪdɚ(ɪˈmbrɔɪdɜ:)」、カタカナだと「エンブロイダー」です。

目的語には布などの「刺繍する対象」、花柄や名前などの「刺繍する図案」のどちらを取ることも可能です。

Aさん
I want to embroider your cap.
訳)君の帽子に刺繍したいなあ。
Bさん
Really? Please embroider an octopus.
訳)本当?タコを刺繍してよ。

 

また、刺繍する対象と図案どちらも説明したい場合は以下のように表現します。

  • embroider A on B ⇒ A(図案など)をB(布など)に刺繍する
  • embroider B with A ⇒ B(布など)にA(図案など)を刺繍する

意味は同じですが、名詞の順番によって前置詞が異なるので注意しましょう。

Aさん
My mother would often embroider my handkerchiefs with flowers.
訳)お母さんがよくハンカチに花柄を刺繍してくれたっけ。

 

「刺繍付きの〇〇」は英語で何て言う?

「刺繍付きの」とか「刺繍されている」と説明したい場合は、embroider の過去分詞形 ”embroidered” を使います。

「刺繍付きの〇〇」と言いたければ “embroidered 〇〇” と名詞の前に付けましょう。

Aさん
I want to buy an embroidered towel.
訳)刺繍入りのタオルが欲しいです。

 

「〇〇は刺繍されている」と言いたければ “〇〇 is embroidered” と、名詞の後ろに付ければOKです。

Aさん
Why is this shirt so expensive?
訳)このシャツはどうしてこんなに高いの?
Bさん
Because it is embroidered so much.
訳)たくさん刺繍が入ってるからだよ。

 

刺繍の道具や種類など、刺繍の関連表現

ここからは、刺繍に必要な道具や具体的な種類を英語で何と言うのかを確認していきましょう。それぞれの簡単な概要も説明しているので、刺繍についてまったく知らないという人もぜひ参考にしてみてください。

揃えておきたい刺繍に必要な道具

刺繍針

刺繍用の針は “embroidery needle” と言います。

刺繍をする際は必ず針を使います。そのため、”needle work” で刺繍という意味を表すこともあります。

刺繍糸

刺繍糸は “embroidery thread” または “embroidery floss” と言います。

刺繍糸は太さや質感がさまざまあり、どの糸を使うかで刺繍の仕上がりが変わってきます。

布は英語で “cloth” もしくは “fabric” と言います。

服やハンカチなど、すでに刺繍する対象が決まっている場合でも、最初のうちは練習用の布を用意しておくのがオススメです。迷ったら平織生地である「シーチング生地」を使いましょう。英語の場合は muslin(マズリン) と呼ぶ方が自然です。

刺繍枠

刺繍枠は “embroidery hoop” または “embroidery frame” と言います。

刺繍枠とは刺繍をしやすくするために布をピンと張る道具です。使わずに刺繍することもできますが、布に張りが出ることで針が刺しやすくなり、仕上がりがきれいになるので特に初心者は1つ用意しておくのがオススメです。

糸切りバサミ

糸切りバサミは “embroidery scissors” か “thread cutting scissors” と言います。

普通のハサミでも代用可能ですが、糸は細くて意外と切りにくいため、できれば最初の段階で揃えておくのが無難でしょう。

ちなみに、ハサミは2枚の刃でワンセットなので、1つでも2つでも常に複数形(scissors)で使う点に注意しましょう。scissor だと「ハサミで切る」という動詞の用法の方が一般的です。

チャコペン

布に図案などを書き込む際に使うチャコペンは “tailor’s chalk” と言います。

tailor というのは洋風の仕立屋さんのこと。もともと仕立屋さんが使っていたチョークが由来となって生まれました。日本で言うチャコという表記はチョーク(chalk)が訛って定着したものなので、海外では通じません。

主な刺繍の種類

手縫い刺繍

人の手で塗った刺繍のことは “hand embroidery” と言います。

このキーワードで検索すると、全世界の手芸愛好家のWebページや動画がたくさんヒットします。これから手縫い刺繍を始めようと思う方は、ぜひ一度検索してみてください。

機械縫い刺繍

ミシンを使って縫う機械縫い刺繍は “machine embroidery” と言います。

機械縫いの刺繍は手縫いに比べて複雑な図案を作れて、強度も高くなる点が特徴です。” machine embroidery designs” と検索すると、色鮮やかな刺繍デザインの数々がヒットしますよ。

パンチニードル

パンチニードルとは、剣山状になっている針を使って、絵を描くように生地へ糸を埋め込んでいく刺繍方法です。英語でも同じく “punch needle” と呼びます。

初心者でも簡単にできるので、針仕事が苦手な人もぜひ試してみてください。

刺繍の基本の縫い方(ステッチ)

ランニングステッチ(running stitch)

洋服の縫製にも使われる、最も基本的な縫い方です。表に見える糸が飛び飛びに見えることから、走っている人の足跡になぞらえて running stich と呼ばれるようになったようです。日本語では「並縫い」と呼ばれます。

バックステッチ(back stitch)

針を一度戻してから進むことで、糸と糸の間隔を空けずに縫うことのできる方法です。線状に縫うことができるので、イニシャルなどの文字を縫ったり絵柄を表現したりする際に重宝します。

アウトラインステッチ(outline stitch)

outline とは「輪郭」という意味。ロープ状で立体感のある縫い目になるので、その名の通り図案の輪郭線を塗ったり、文字刺繍の縁取りをしたりする際によく使われます。

チェーンステッチ(chain stitch)

見た目が鎖(chain)のように見えることから名づけられました。その他のステッチと同様に図案の線を表現する際にはもちろん、同じ色で塗りつぶす際にもよく使われる縫い方です。

まとめ

今回は「刺繍」をテーマに確認をしていきました。

刺繍は英語で embroidery です。プリントなどに比べて長持ちするデザインなので、手先が器用な人はぜひ一度挑戦してみてください。

刺繍は世界中に愛好家がいるので、今回ご紹介した知識を使ってインターネットで検索したり、SNSで発信したりすれば、同じ刺繍趣味を持つ仲間が見つかるかもしれませんよ。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!