TOEICのスコアアップセミナー、ビジネスマナー向上セミナー、リーダーシップ向上セミナーなど、スキルアップを図る際に有益なセミナーを受講するのは有効な手段ですよね。
大学生であれば自主的に参加することもありますし、社会人になってからは会社に指示されて参加することもあるのではないでしょうか?
また、近年では通信環境の発達によって、Zoomに代表されるビデオ通話機能を使った「オンラインセミナー」も一般的になりました。
そんな「セミナー」ですが、英語では何と言うのでしょうか?
すでに英語が得意な方は「え?そのまんまSeminarでしょ?」とすぐに思い浮かんだかもしれませんね。
しかし、「セミナー」を表す英語の表現は他にもあります。
また、日本で使われる「セミナー」と、英語で言われる「Seminar」では、微妙にニュアンスも違います。
この記事では、そんな「セミナー」を表すいろんな英語表現と、それぞれの表現が持つニュアンスやイメージについても例文つきでお伝えします。
この記事を読み終わる頃には、「セミナー」を表す英語表現をいろんな言葉で使うことができ、的確に伝えられるようになっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Seminar
皆さまも目にすることがあるカタカナの「セミナー」は、この「Seminar」という英単語から来ています。
英語での発音もカタカナの「セミナー」に近いです。
I have a cognitive psychology seminar for school on Wednesdays.
訳)水曜日に学校の認識心理学のセミナーがある。
Professor Smith is giving a seminar on the latest development in quantum computer next week.
訳)スミス教授は来週に量子コンピューターの発展に関するセミナーを開催する予定だ。
上の例文では、カタカナで使われる「セミナー」よりも、専門性の高いセミナーを指す英文をチョイスしました。
これには意図があります。
それは、「Seminarの元々の意味が、現在使われる“セミナー“と少しだけ違う」ことです。
「Seminar」の正確な意味について、辞書を見てみましょう。
an occasion when a teacher or expert and a group of people meet to study and discuss something.
ケンブリッジ辞典によれば、「教師や専門家、またはグループで研究や議論のため集まる会」とされています。
カタカナで言われる「セミナー」は、ビジネスマナーやスキルを養成する勉強会のニュアンスで使われますよね。
対して、英語の「Seminar」が元々持っているニュアンスとしては、カタカナのセミナーよりも「学術的、専門的な議題について話し合う」の意味を含んでいると言えます。
現在では英語圏でもカタカナの「セミナー」のように、ビジネススキルなどを養う勉強会のニュアンスでも使われますので安心して使えます。
しかし、元々の意味を知っておくと適切なニュアンスで使うことが出来るので知っておくと格好良く使い分けることができますよ。
補足
元のSeminarに含まれる「学術的、専門的な勉強や討論の場」のニュアンスを持つ英単語に「Symposium」が挙げられます。
Symposium(シンポジウム)はイメージが付きやすいですよね。
特にお医者さんや大学の教授たちが、研究の進捗などの情報共有のために赴(おもむ)くイメージです。
「SeminarもSymposiumのイメージで使われていたが、現在はカタカナの“セミナー“と同じ使われ方がする」という認識をお持ちいただければ、イメージしやすいですね。
Seminar以外の「セミナー」英語表現
Seminar以外にも、「セミナー」を表す英語表現があります。
日本で「セミナー」と言われて思い浮かぶイメージには、むしろこれから紹介する英語表現の方が、ネイティブスピーカーにとって近いイメージを持たれやすいものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
Workshop
日本語の「セミナー」に最も近い英語が「Workshop」だといって良いでしょう。
Workshopは「同じ議題について学んだり、実際に手を動かしたり話し合ったりするワークで実践したりする勉強会」というニュアンスで使われます。
Please give us a call if you want to participate in the workshop.
訳)このセミナーに参加希望の方はお電話にてご連絡ください。
He attends on workshop of communication skills every Sunday.
訳)彼は毎週日曜日にコミュニケーション能力のセミナーに参加している。
日本語で使われる「セミナー」のイメージと一致しますよね。
ビジネススキルなどの勉強会を英語で言うときは、積極的にWorkshopを使いたいところです。
Meetup
「Meetup」は、元々は「落ち合う」や「仲間内で集まる」を意味する「Meet up」という英熟語(イディオム)から来た造語です。
SeminarやWorkshopよりもカジュアルな集まり(セミナー)のニュアンスも含んだ、広い意味での「セミナー」を表す言葉です。
例えば、若いIT企業のオーナーさんや、若手のプログラマーさんなどが集まって、実務の勉強だけでなく自身の成功体験なども含めてカジュアルに話し合う場を指す時に使うと適切な表現です。
Webinar
Webinarは、「WEBセミナー」を表す造語です。
近年ではSkypeやZoomのビデオ通話を用いた、オンラインのセミナーも広く浸透しましたよね。
そうしたWebセミナーを、「Web」と「Seminar」をくっつけて「Webinar」と呼びます。
造語ではありますが、英文のビジネスメールでも一般的に使われるくらい広く浸透した、オフィシャルなシーンでも使える表現です。
They are hosting a free webinar on how to survive and thrive in this economy.
訳)彼らは今日の経済情勢において、どうやって生き残り繁栄するかの無料WEBセミナーを開催している。
You can watch our webinar in our YouTube channel.
訳)私たちのYouTubeチャンネルでWEBセミナーを視聴することができます。
まとめ
この記事では、「セミナー」を表す英語表現について、以下の点からお伝えしました。
- 「セミナー」はそのまま英語の「Seminar」を使えるが、元々のニュアンスが微妙に違う
- Seminarは元々、より専門的な勉強会を指していた
- 現在使われるビジネススキルなどの勉強会は、WorkshopやMeetupがニュアンスとして近い
- オンラインのセミナーは「Webinar」が広く使われる。元々は造語であるが、現在ではビジネスシーンでも広く使われる。
ここまでお読みのあなたは、どんなセミナーでどの英語表現を使うかを適切に判断して英会話の中で使うことが出来るでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かに出来たら幸いです。