クリスマスが近づくと気になってくるのが、サンタやトナカイといったクリスマス関連の言葉を英語でどう表現するかですね。今回は、その中でもトナカイについてフィーチャーしていきましょう。角があり、英語圏でもお馴染みでサンタクロースと一緒のイメージがあります。英語では、もしかしたらreindeerとして知っている方もいるでしょう。しかし、実はもう一つの言い方があることをご存知でしょうか。今回はそのもう一つについてもご紹介していきます!

トナカイは英語でreindeer

reindeerは、英語でトナカイという意味。ですからこれさえ覚えておけば基本OKです。

一応鹿の一種と捉えられていることもあり、生息域はヨーロッパ、アジア、北アメリカの北部です。サンタクロースと一緒にいるイメージなので、寒い地域に住んでいるイメージもありますね。まさにそのイメージ通り、トナカイの生息域は寒い北部に限定されています。

ちなみに、reindeerという単語はsheepやfishと同じで複数形でもreindeerのままであることにご注意を。

Aさん
She lost over one hundred reindeer.
訳)彼女は100頭以上のトナカイを失ってしまったんだ。
Bさん
What happened!?
訳)何が起きたの!?

caribouもトナカイ?

caribouもトナカイ?

最初に、トナカイという英語は二つあると言いましたよね。そのもう一つがこちらのcaribouです。発音派キャリブーのようになりますが、こちらはあまり聞き馴染みがないかもしれません。reindeerとの違いは、こちらは北アメリカでのみ使われる単語だということですね。ですからトナカイの中でも北米に生息する大型のトナカイのことを言います。

Aさん
My father gave me the caribou for my Christmas present!
訳)クリスマスプレゼントにお父さんがトナカイをくれたんだ!
Bさん
That’s the best present ever for you, right?
訳)それって君にとって一番のプレゼントじゃない?

サンタクロースと一緒のトナカイはreindeer?それともcaribou?

ここで気になるのは、サンタクロースと一緒にいるトナカイをreindeerかcaribouか、どちらの英語で表現すべきかという点です。トナカイが話題になるのはクリスマスの時期ですから、そちらを覚えておきたいですよね。

明確にこちら!という答えはないのですが、しかし「赤鼻のトナカイ」という歌の英名が「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」であることや、サンタクロースの起源がヨーロッパであることを考えるとreindeerを使う方が無難でしょう。

サンタクロースにまつわる事柄はヨーロッパを中心に起きており、まずサンタクロースの起源は東ローマ帝国ですし、世界サンタクロース会議が開かれたことがあるのはデンマーク、そしてサンタクロース村があるのはサンタクロースで有名なフィンランドです。日本人にとってはサンタクロースのイメージはざっくりと欧米となっているかもしれませんが、こうして掘り下げてみると欧米の中でもヨーロッパをメインとして活動していることがわかります。

「赤鼻のトナカイ」を英語で歌ってみよう!

「赤鼻のトナカイ」を英語で歌ってみよう!

クリスマスの愉快な歌と言えば「赤鼻のトナカイ」!メロディーを知っていれば、以下の英語も歌えるでしょう。一度歌ってみてください。

真っ赤なお鼻の
Rudolph, the red-nosed reindeer
(赤い鼻のトナカイ ルドルフは)

トナカイさんは
had a very shiny nose
(鼻がピカピカだった)

いつもみんなの
And if you ever saw it
(みんなはそれを見ると必ず)

笑いもの
You would even say it glows
(光っていると言うだろう)

どうでしたか?きちんと歌えましたか?

ところで、ここで日本語の歌詞と英語の歌詞を照らし合わせてみると、随分と違っているのがわかりますね。歌はメロディーに合わせて言葉を決めなければならないのでどうしても意図したものと違ってくることがあるのですが、「赤鼻のトナカイ」は日本語を詰め込めなかったせいか意味まで変わってしまっています。これも知らないと結構びっくりする英語の豆知識でしょうね。

トナカイはなぜか日本語訳では笑いものにされていますが、英語の歌詞では花がピカピカと光っていることに注目しています。続きの歌詞もあるのでその辺りをくんだのかもしれませんが、このような歌はたくさんあるので本当の意味を理解したいならその歌が生まれたところの言語で理解する必要がありますね。

この歌詞のタイトルだって、英語ではトナカイの名前のルドルフを明記していますが、日本語訳では違うので、「赤鼻のトナカイ」に出てくるトナカイの名前を知っている人は少数でしょう。もしいたら、英語に精通しているのかもしれません。

メロディーを先に知っていたら英語でも歌いやすいので、今年はこの歌を英語え覚えて口ずさんでみてはいかがでしょうか。歌から英語を覚える方法もあるので、その一環としてチャレンジしてみるのも楽しいですよ!

まとめ

さてさて、トナカイの英語はreindeerとcaribouの二つありましたが、サンタクロースと一緒にいるトナカイはreindeerの方を使うのでしたね。その理由は「赤鼻のトナカイ」の原題にreindeerが使われていることや、サンタクロースにまつわる事柄がヨーロッパで行われていることでした。トナカイは名詞なので文章に組み込みやすいですが、あまり日常生活でもビジネス英語でも話題になることはないでしょうから、ぜひ今年のクリスマスには「赤鼻のトナカイ」を英語で覚えて歌ってみてください。歌なら楽しく覚えられますし、暗記が苦手でも覚えられる不思議な力がありますからね。