皆さんは、仕事で「かしこまりました」や「承知いたしました」、あるいは「了解しました」などと使うことはありますか?「了解しました」は、厳密に言うと日本語の敬語としておかしいと指摘する人もいますが、言語は変わるものですからあまりそこまで厳しく言わなくても良いでしょう。むしろ、前者の「かしこまりました」や「承知いたしました」よりカジュアルで、使いやすいという方もいるはずです。そんな「了解しました」を英語で言う場合、どのような表現になるのでしょうか。ここでは、ちょっとカジュアルな表現と、フォーマルな表現の両方をご紹介するので、シチュエーションに応じて使い分けてみてくださいね。

カジュアルな「了解しました」

では、少しカジュアルな「了解しました」を英語で言うとどうなるのでしょうか。まずは以下の表現を見てみてください。

  • OK.
  • All right.
  • I got it.
  • All right.
  • No problem.

こちらは英語の中でも簡単な表現ですが、カジュアルに「了解しました」と言いたいならこれらがうってつけです。よく使うので、あとは使うシチュエーションが訪れたら咄嗟に言えるようになりたいですね。

日本語の「了解しました」には理解したというような意味が入っていますが、これと同等の意味が含まれていればそれで会話に齟齬はないので、「問題はない」というような言い回しもOKです。だからNo problem.も「了解しました」と同じように使えるのです。

Aさん
Can you give me coffee?
訳)コーヒーをくれない?
Bさん
No problem.
訳)了解です。

フォーマルな「了解しました」

フォーマルな「了解しました」

では、会社内でも使えるフォーマルな「了解しました」はどう英語で表現するのでしょうか。意外とカジュアルなのではと思うような表現なのですが、以下のような英語が使えますよ!

  • Of course.
  • Sure.
  • I understand.
  • I’m on it.
  • Copy that.
  • I agree with you.
  • I agree to your proposal.

上記2つは簡単な英語表現で、既に見聞きしていると思うのでこれを覚えておくだけでも安心です。これから会社がグローバルになっていき、英語圏の方と話す機会が増えるという場合などにも便利ですよ?

下記の2つはどちらも「同意しました」という意味のagreeを使っていますが、その後のwithは人や考えに同意する時に使い、toは提案や要求に同意した時に使います。

上司への受け答えとして、その指示を理解して今まさにやろうとしているという時にはI’m on it.が適切でしょう。こちらは海外ドラマを見ていると良く出くわす表現ですので、ネイティブも普通に使っていることがわかります。

よりフォーマルな「了解しました」

よりフォーマルな「了解しました」

先ほどフォーマルな「了解しました」という英語表現をご紹介しましたが、実はもとフォーマルな「了解しました」という表現もあります。相手がかなりビッグだったり、仕事上丁寧な言い回しをしなければいけないという時にはこちらを覚えておくと良いですね。文章で使うものが多いので、ここからは会話調でご紹介していきます。メールなどの文章中だとよりフォーマルになるので、特にメールを使う場合には覚えておいて損はありません。

Aさん
I have received your e-mail. Thank you.
訳)メールの件、承りました。ありがとうございます。

こちらは、一見メールを受け取ったとだけ書いているように見えるかもしれませんが、受け取ったならその内容まで理解したということになるので、「了解しました」という意訳が可能です。別の訳にするならば、「メールの件、承知いたしました」のようになりますね。過去形でただ受け取ったと表現するのではなく、現在完了形で答えているのも自然です。また、かしこまった文章なら省略しない方が良いので、I’ve~としない方が無難です。

Aさん
I acknowledge the schedule.
訳)スケジュールについてかしこまりました。

こちらに出て来るacknowledgeは、「了解しました」という表現で使うならかなりお堅い表現です。最高級に丁寧に言いたい時に最適なので、新しい語彙として覚えておきましょう。

“Thank you for ~”を使って、相手の行動に対して感謝の気持ちを表現すれば、相手の行動を了解しつつお礼を述べている気持ちが伝わり、より良い印象を与えることができるでしょう。

Aさん
Thank you for your inquiry. We will get back to you as soon as possible.
訳)お問い合わせありがとうございます。出来る限りすぐに返信いたします。

こちらは「ありがとうございます」という直訳ですが、上記でご紹介した例文と同じように、メールを受け取ったことで内容を承知したのだと言えます。よって、メールをありがとうと言うことは、その内容も当然見て理解した、つまり、「了解しました」という意味として使えます。

まとめ

「了解しました」は日本ではかなり頻繁に使うものですが、英語圏で使うなら少し違った言い回しになることがわかりましたね。「メールなどを受け取った」と書いたり、「ありがとう」と返すことで相手からの要望を理解したことを表せます。カジュアルなものとフォーマルなものがあるので、どちらも覚えておきましょう。フォーマルな「了解しました」の表現を覚えておけば相手に失礼にはならないかもしれませんが、カジュアルな場だとやはりちょっとお堅いのでネイティブらしさは欠けます。両方使いこなしていきたいですね!