世の中にはさまざまな記念日がありますが、その根底にあるのは「1周年」という節目です。たいていのイベントは1年経った時点から数え始め、1年に満たないものは忘れられていく、1年という区切りはそのような重要な意味を帯びています。

ということで、今回のテーマは「1周年」です。

1周年を英語で何と言うかだけでなく、半年記念や10周年記念など他の記念日の表し方についても詳しく説明していきます。また、記念日をお祝いする際に便利なフレーズについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「1周年」は英語で何て言う?

「1周年」は英語で何て言う?

1周年は英語で “first anniversary”、または “one year anniversary” と言います。anniversary の発音記号は「`ænəvˈɚːs(ə)ri」。日本だと「アニバーサリー」と表記されますが、実際の発音は「アナヴァーサリー」に近いです。

anniversary はラテン語由来の単語で、もともとは「1年に1回まわってくる」という意味。まさに「記念日」という意味にピッタリな単語ですね。ちなみに、anniversary の省略形は “anniv.” と表記します。

「1th anniversary」は間違い?

first anniversary は数字を使って “1st anniversary” と表記することも可能です。しかし、”1th anniversary” という表記は文法的に誤っているので注意しましょう。

そもそも、first や second などは順番を表す数字という意味で「序数」と呼ばれ、以下の表のような対応関係になっています。

数字 序数 略称表記
1(one) first 1st
2(two) second 2nd
3(three) third 3rd
4(four) fourth 4th
5(five) fifth 5th
6(six) sixth 6th
7(seven) seventh 7th
8(eight) eighth 8th
9(nine) ninth 9th
10(ten) tenth 10th

ここで分かるのは、略称表記では「first ⇒ 1st」、「second ⇒ 2nd」といった具合に、序数の語末の2文字が添えられているということです。-th という語末は4番目(fourth)以降に付くものなので、1番目の意味で 1th とするのは適切ではありません。

「10周年」は英語で何と言う?

先ほどの序数を使えば、2周年以降の記念日も1周年と同様に表すことができます。そのため、「10周年」の場合であれば “tenth anniversary(10th anniversary)” となります。ten year anniversary という表現もありますが、序数を使う方がより一般的です。

以上のことを踏まえ、1周年から10周年までの記念日についてまとめると、以下表のようになります。

日本語表記 英語表記
1周年 first anniversary(1st anniversary)
2周年 second anniversary(2nd anniversary)
3周年 third anniversary(3rd anniversary)
4周年 fourth anniversary(4th anniversary)
5周年 fifth anniversary(5th anniversary)
6周年 sixth anniversary(6th anniversary)
7周年 seventh anniversary(7th anniversary)
8周年 eighth anniversary(8th anniversary)
9周年 ninth anniversary(9th anniversary)
10周年 tenth anniversary(10th anniversary)

「半年記念日」は英語で何て言う?

anniversary は本来1年に1回の記念日を表す単語ですが、口語では「〇ヶ月記念日」を表すことも可能です。半年(6ヶ月)記念日の場合は “six month anniversary”、または “half year anniversary” と表現します。

その他の場合も、「1ヶ月記念日」であれば “one month anniversary”、「3ヶ月記念日であれば “three month anniversary” といった具合です。

Aさん
Today is half year anniversary of our first date.
訳)今日は付き合って半年の記念日です。

また、「〇ヶ月記念日」は “monthsary(マンサリー)” という表現も可能です。これはもともとフィリピンで生まれた言葉(造語)ですが、現在では若者を中心にカジュアルな記念日を表す言葉として広まってきているようです。

とはいえ、だいぶ口語的でカジュアルな表現なので、親しい間柄でのみ使う方が無難でしょう。

Aさん
Happy 1st monthsary!
訳)「1ヶ月記念おめでとう!」

「記念日おめでとう」を英語で表現してみよう

「記念日おめでとう」を英語で表現してみよう

ひとくちに記念日といっても、自分の記念日なのか相手の記念日なのかによってお祝いの仕方が異なってくるので、その時々で適切な表現を選べるようにすることが大切です。

ということで、ここからは記念日をお祝いするときに便利なフレーズについて確認していきましょう。

記念日を祝うフレーズ①「Happy 〇〇 anniversary!」

記念日を祝う表現として最もポピュラーなのが Happy を付ける方法です。自分たちの記念日にはもちろん、他人の記念日を祝う際にも幅広く使えるので、メッセージカードに書く場合にもオススメのフレーズです。

Aさん
Happy 20th wedding anniversary!
訳)結婚20周年おめでとう!

記念日を祝うフレーズ②「Congratulations on 〇〇 anniversary!」

congratulation(コングラッチュレーション)は「お祝い」という意味の名詞ですが、”Congratulations” と複数形にすることで「おめでとう」を表すフレーズとして幅広く使えます。自分たち以外の人、特に会社などの組織に対する祝辞として非常に便利な表現です。

Aさん
Congratulations on your company’s 10th anniversary!
訳)御社創立10周年記念おめでとうございます!

記念日を祝うフレーズ③「Wising you 〇〇 anniversary!」

wish は「願う」という意味の動詞なので、”Wishing you(ウィッシングユー)” を使うと相手の記念日が良いものになることを願うフレーズになります。

もし自分たちの記念日について願いたい場合は “Wishing us” とすればOKです。

Aさん
Wishing you a special 3rd anniversary!
訳)あなたたちが特別な3周年を過ごせますように!

記念日を祝うフレーズ④「Cheers for 〇〇 anniversary!」

cheer(チア―)はもともと「喝采」「声援」といった意味の単語ですが、cheers と複数形にすると乾杯の際の定番文句になります。

そのため、記念日を祝して乾杯する場合は “Cheers for 〇〇 anniversary!” と言うのがピッタリです。大切な人との食事や仲間内の宴会などで、ぜひ使ってみてください。

Aさん
Cheers for our 2nd anniversary!
訳)私たちの2周年記念に乾杯!

anniversary が常にめでたいとは限らない?

以上見てきたように、anniversary というとお祝いの印象が強いですが、「事故や災害から〇〇年」や「〇〇周忌」など、めでたい意味以外の記念日の場合も使われるので注意が必要です。3.11 や 9.11 が特に知名度の高い例として挙げられます。

とはいえ、めでたい場合もそうでない場合も、anniversary が重要な日であることには変わりありません。その時々にふさわしい態度で臨むようにしましょう。

Aさん
Today marks the first anniversary of my grandfather’s death.
訳)今日は祖父の1周忌です。

まとめ

今回は、「1周年」を代表に、記念日を表す表現について確認してきました。

おめでたい場合もそうでない場合も、記念日というのは生きていくうえでの節目となる大切な日です。今回ご紹介したことを参考にして、日本語でも英語でも記念日を大切に扱うようにしましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!