こちらの記事では「てら」に関して紹介していきます。

「てら」というのは、「~がてら」というような使い方をする便利な表現のことです。

もちろん「寺(てら)」に関しても、軽く触れているのでぜひ参考にしてください。

「てら」は英語で何?

「てら」は英語で何?

皆さんは英語で「てら」を表現できますか?

「~がてら~する」みたいな使い方をする場合がほとんどですよね。

もちろん「寺」に関しても紹介していきますが、主には「~がてら」に関しての説明となります。

ぜひ参考にしてください。

「てら」は英語でこれといった表現がない

実は「~がてら」を英語にするような、これといった明確な表現はありません。

日本語から英語に訳す際、クリティカルな表現がない場合は日本語から日本語の変換作業をすると良いでしょう。

そのためにはまず、「~がてら」の意味を理解する必要があります。

「~がてら」の意味

~がてら(に)の意味

《接続》動詞型活用語の連用形に付く。…を兼ねて。…のついでに。…ながら。

引用:Weblio古典辞典

「~がてら」は、別の言葉に置き換えると「~を兼ねて」や「~のついでに」、「~ながら」に変換できます。

ということで、これらの英語訳を探していけばいいわけです。

「~を兼ねて」は、英語で”in addition to ~”と表現できる

「~がてら」を、「~を兼ねて」と訳す場合、英語では”in addition to ~”という表現を使います。

もちろん、これだけでは文章にならないので文中で使うことになる点に注意です。

  • In addition to increasing customer satisfaction, our company has improved our services in order to increase revenue.
    訳)収益を増やすために、当社は顧客満足度アップを兼ねて、サービスを改善してきました。

他にも”in order to ~”「~するために」も役立つ表現なので覚えておきましょう。

「~のついでに」は、英語で”and”と表現できる

「~がてら」を「~のついでに」という意味で訳す場合、”and”で表現できます。

“and”は”A and B”の使い方で使うことができ「AのついでにB」と訳すことができます。

“and”はいろいろなシーンで役立つ英単語なので、ぜひ覚えておきましょう。

  • These days, some young people do sightseeing and part-time jobs when they travel to rural areas.
    訳)最近、地方に旅行したとき、観光のついでにアルバイトをする若者もいます。

日本の地方で観光をして、その土地で人手不足の喫茶店やレストランなどで、アルバイトをやっている若者もいます。インターネット上でアルバイトの申し込みを先にしておかないと、急にアルバイトには入りませんが、登録しておけば大丈夫なのだそうです。

「~のついでに」は、英語で “while” でも表現できる

  • I’m going to stop by the bank while I do a little shopping.
    訳)ちょっと買い物をするついでに、銀行に立ち寄ってきます。

while を使うと、買い物もして、銀行にも立ち寄るというニュアンスが出せます。「立ち寄る」は 英語で言うと、stop by です。

「~ながら」は、英語で “while” と表現できる

“while”を「~ながら」として使うこともできます。

この使い方で使用する”while”は、基本的に主節の文章があって最後に”while ~”とwhile節を付けるイメージで使います。while の節では、―ing を一緒に使うことが多いです。

  • I often study for exams while I’m listening to music.
    訳)私は音楽を聴きながら、よくテスト勉強をします。

こちらの例文のように、A:「よく受験勉強をする」、B「音楽を聴く」のAとBをつなぎ合わせる際に”while”を使います。

この場合、主節は「受験勉強をする」で、while節は「音楽を聴きながら」とするのが自然です。主節とwhile節の内容を逆にしてしまうと、音楽を聴くのがメインという意味になってしまいます。

学生時代に、「ながら勉強をするな」と親や先生から言われた方もいるでしょうが、音楽を聴いた方が気分が上がって、勉強に身が入るという人もいますね。

「寺(てら)」は英語で”temple”となる

さて、話はガラッと変わりますが「寺(てら)」は英語で表現すると”temple”となります。

神社は”shirine”と言いますが、そもそも「寺」と「神社」の違いをご存じでしょうか?

外国人観光客からよく「寺」と「神社」の違いって何なの?と聞かれることがあるので、一緒に勉強していきましょう。

お寺と神社の違い

仏さまをお祀りし、仏教の教えを説く僧侶が住まうところがお寺で、日本古来の神さまの御霊をお祀りするのが神社です。
古来より日本人は森羅万象を神格化し、「八百万の神」とよばれるほどありとあるものを信仰の対象としてきました。それに対して仏教は6世紀頃に中国より伝えられた、外来の宗教・考え方です。

参照:八事山 興正寺より

つまり、そもそも「お寺」と「神社」は宗教が違うのです。

この違いに関しては、意外と知らない人も多かったのではないでしょうか。

Aさん
To be honest with you, I did not know the difference between a temple and a shrine.
訳)正直に言うと、私は寺と神社の違いを知りませんでした。
Bさん
Me, neither. Buddhist temples are the places of worship for Buddhists.
訳)僕もだよ。仏教の寺は、仏教徒の信仰崇拝の場所ですね。
Aさん
On the other hand, a variety of ancient Japanese deities are enshrined in shrines.
訳)一方で、神社では、さまざまな日本の神様が祀られていますね。
Bさん
It is unlikely that Christians would go to a Buddhist temple, but even Christians do visit shrines.
訳)キリスト教徒が仏教の寺に行くことはないだろうけど、キリスト教徒でさえ神社にお参りすることはありますね。

「いってらっしゃい」は英語にしづらい日本語表現ですが、あえて日本語にするなら”have a good day”となる

ちなみに「いってらっしゃい」をあえて英語で表現すると、”have a good day”となります。ここでも「てら」が使われていますが、この「てら」は文の一部ですね。

“take care”や”see you”等も一緒に使えるので、どれを使っても問題ありません。

海外ではお店でお買い物をして、お会計が終わった後に”Have a good day!”と言われることもあります。

「さわやかな」は英語で”refreshed”となる

Aさん
She felt refreshed after seeing her son off to school, saying, “Have a good day.”
訳)彼女は「いってらっしゃい」と息子を学校に見送った後、さわやかな気分になった。

「さわやかな」気分になった時に使える英単語は”refreshed”となります。

“fresh”という単語もありますが、「さわやかな気分」の場合は、”refreshed”を使うということで問題ありません。

“fresh”は、換気をする際などにも使える表現である”fresh air”のような使い方ができます。

「てら」を使った例文紹介

「てら」を使った例文紹介

ここまでは「てら」に関して、様々な表現を勉強してきました。

ここからはその「てら」を使った、例文を紹介していきます。

先に紹介した「てら」を日本語から別の日本語に変換したバージョンで説明していく流れです。

どれも「てら」として使えるので、ご安心ください。

では、始めていきます。

「気分転換を兼ねてお散歩に行くことにします」

  • I am going to go for a walk for a change.
    訳)気分転換を兼ねてお散歩に行くことにします。

「てら」を「兼ねて」に変換して使う場合の例文紹介です。「~することにします」は、”I’m going to ~”と表現できるのでぜひ覚えておきましょう。

「気分転換に」の一番自然な英語表現は、”for a change”です。in order to change my mind などといった表現は不自然で、「心変わりするために」という違った意味あいになってしまいます。英語ネイティブ10人、いえ100人に聞いても、「気分転換に」という意味だと英語では “for a change”を使うのが自然だと言うでしょう。

  • Let’s go shopping for a change.
    訳)気分転換に、買い物に行きましょう。                                    

“go for a walk(散歩する)”も非常に便利な表現なので、一緒に覚えておきましょう。

「お買い物に行くついでに、ジムへ行って運動をしてくる」

  • I’m off to the gym to do some exercise and go shopping.
    訳)お買い物に行くついでに、ジムへ行って運動をしてくる。

こちらは、「てら」を「ついでに」に変換した場合の例文となります。

まず”off to ~”という表現を見たことが無い方の為に説明しておくと、”off to”は”going to”と同じ使い方をできる便利な表現です。なので”I’m going to ~”と文の最初を変換することもできます。

この文は、whileを使った文でも、次の文のようにその意味を表現することができます。

  • I’m off to the gym to do some exercise while I go shopping.
    訳)お買い物に行くついでに、ジムへ行って運動をしてくる。

while を使う場合には、while節の主語が主節と同じ場合には、while going …としてもいいし、while I go shopping としてもいいです。

“do some exercise(運動する)”は、日常的に使える便利な表現なので一緒に覚えておきましょう。

「最近の趣味はテレビを見ながらゲームをすることです」

  • My latest hobby is playing video games while watching TV.
    訳)最近の趣味はテレビを見ながらゲームをすることです。

今回は「がてら」を「ながら」に訳して、英文にしています。

“while”を使った文章ですが、本文のように”while ~ing”とing形を持ってくることができます。

先ほど紹介したとおり、主節とwhile節から構成されている文章で、どちらがメインの動作なのかを考えて、メインの動作の方を主節に持ってきましょう。

“latest(最近の)”は、別に無くても伝わりますが、100点満点を目指す場合は上記の文章のように”My latest hobby”と表現できます。

Aさん
Hey, what’s your latest hobby?
訳)あなたの最近の趣味は何ですか?
Bさん
I’ve been into making songs using Vocaloid recently.
訳)僕は最近ボーカロイドで曲を作るのにハマってます。
Aさん
Sounds Cool! I’d like to listen to your songs.
訳)かっこいい!  あなたの作った曲が聞きたいわ。

まとめ

まとめ

こちらの記事では「てら」に関する、英語表現を色々な視点から勉強してきました。「(が)てら」の表現をいくつか紹介しましたが、その意味で一番広く使えるのは、”while”や “and” だと言えます。

途中で「寺」やその関連表現も紹介してきましたね。

こちらの記事で紹介した、例文も機会があればぜひお役立てください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。。