突然ですが、皆さんはキャベツで最初に思いつく料理は何ですか?私はお好み焼きでした。煮ても焼いても、炒めても、もちろん生でも美味しい万能野菜ですよね。

今回は、キャベツの種類や、キャベツを調理する時の言葉、キャベツを使った料理などを英語で言ってみましょう。例文も沢山交えたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ちなみに、キャベツはあまりにも和食に馴染みすぎていて、日本でも古くから食されてきた印象がありませんか。キャベツの意外な歴史も確認して、楽しく学んでいけたらと思います。

キャベツは英語?和名はなに!?

キャベツは英語の「cabbage」が音変化したものです。発音記号は「 /ˈkæbɪdʒ/」で、カタカナで書くと「キャビッヂ」が一番近いです。2文字目の「a」にアクセントをおきます。

つまり「キャベツ」は外来語ですが、和名が2つあります。

1つ目は「甘藍(かんらん)」で、中国由来の漢字。中国では厳密には観賞用の葉牡丹(はぼたん)を意味しています。2つ目は「玉菜(たまな)」で、キャベツ普及の途中で出てきました。玉のような形が由来です。

沖縄で「タ―マナーチャンプルー」とは何のことだと思いますか。

そう、「キャベツ炒め」だそうですよ。

ちなみに葉牡丹(はぼたん)は英語では「purple kale」です。キャベツの祖先は「kale(ケール)」なのです。他にも、ケールからの品種改良でできた野菜には下記などがあります。

  • Red cabbage 紫キャベツ
  • Brussels sprouts 芽キャベツ
  • Chinese/Napa cabbage 白菜
  • Broccoli ブロッコリー
  • Cauliflower カリフラワー

キャベツの歴史はグローバル

キャベツの歴史はグローバル

キャベツの起源は、紀元前の古代ギリシャや古代ローマに遡ります。当時は薬草として使われていました。9世紀頃になってやっと野菜としての栽培が広まります。

キャベツが日本に初めて伝わったのは、江戸時代前期(1700年頃)で、オランダ人が長崎に持ち込みました。ただし、主に観賞用に一部で栽培されていただけでした。

幕末の1850年代になってやっと、玉の形をしたキャベツが日本に伝わります。当初は外国人居住区のみで栽培されていましたが、徐々に日本人にも広まって、明治末期(1910年頃)には定着

戦後の昭和25年頃(1950年頃)から、食の西洋化により消費量は爆発的に増加していきました。

Aさん
Cabbage was first introduced from the Netherlands to Japan during the Edo period.
訳)キャベツが最初に日本に持ち込まれたのは江戸時代、オランダからでした。
Bさん
However, it was not until after WW2 when cabbage’s consumption exploded across Japan due to westernization of our diet.
訳)しかし、食の西洋化によってキャベツの消費が日本全国で急増化したのは第二次世界大戦後のことでした。

 

キャベツの関連英語表現

 

キャベツの関連英語表現

さて、キャベツに関する英語表現として、「数え方」「調理方法」「キャベツ料理の名前」という3つの軸でご紹介します。

数え方

  • キャベツ2個  Two heads of cabbage
  • キャベツの葉3枚  Three leaves of cabbage
  • キャベツ料理2つ Two dishes with cabbage

キャベツは通常「cabbage」のまま、単数形・複数形として使われます。ただし「cabbages」とするのも間違えではなく、特にキャベツの種類を数えたりする特定の場面で使われます。

調理方法

  • キャベツを千切りにする Shred the cabbage
  • キャベツをざく切りにする Cut the cabbage into large pieces
  • キャベツを炒める Stir fry the cabbage
  • キャベツを丸ごと沸騰したお湯に浸す Immerse the cabbage head in the boiling water
  • キャベツの葉を平たい所に1枚ずつ広げる Lay each cabbage leaf on a flat surface

その他一般的に、野菜を切る表現には「cut into thin slices」や「cut into large chunks」なども使えます。「cut」の代わりに「chop」と言ったり、「dice」(さいの目切りにする、角切りにする)や「mince 」(みじん切り)もよく使われます。

キャベツ料理の名前

  • ロールキャベツ Cabbage rolls
  • コールスロー Coleslaw
  • キャベツのスープ Cabbage soup
  • ツナとキャベツの炒め物 Stir-fried tuna and cabbage
  • 豚肉とキャベツのトマト煮 Boiled pork and cabbage in tomato
  • キャベツの塩漬け Salted cabbage
  • 白菜の漬物 Pickled Chinese cabbage
  • キャベツの蒸し煮 Braised cabbage
ちなみにここスウェーデンでは、キャベツはあまり主力野菜ではない様です。ヨーロッパの中では東欧の方が、キャベツ料理のバリエーションも多いそうですよ。
以前住んでいた中東でも、キャベツはそこまで登場しませんでした。キャベツの代わりにブドウの葉「grape leaves」でお肉を巻く伝統的な料理もあります。

キャベツを使った英語例文

 

キャベツを使った英語例文
最後に、キャベツにまつわる色々なシチュエーションを英語で言ってみましょう。
Aさん
How should I cut up the cabbage to make Okonomiyaki?
訳)お好み焼きを作るにはキャベツをどう切ったらいい?
Aさん
Does this dish contain cabbage? I’m allergic to it.
訳)この料理にはキャベツが入ってますか?キャベツのアレルギーがあるんです。
Aさん
I like the shredded cabbage served at tonkatsu shops.
訳)トンカツ屋さんで出される千切りキャベツが好きです。
Aさん
When I cook cabbage there are times when I find dirt in it.
訳)ブロッコリーとかキャベツを料理する時、汚れがついていることがあります。
Aさん
Cabbage is a low-calorie, diet-friendly ingredient.
訳)キャベツは低カロリーでダイエットに効果的な具材です。
Aさん
Don’t tell me you don’t know the difference between cabbage and lettuce!
訳)まさかキャベツとレタスの違い知らないとか言わないでよ!

まとめ

キャベツは英語で「cabbage」です。加えて、キャベツの和名も学んでしまいました。ふとした疑問から、意外な方に知識が広がって興味深いものです。

 

合わせて、日本でのキャベツの歴史のプチ情報もお伝えしました。英語を習っていると、国境はもちろん、時空をも超えた発見がありますよね。

 

それでは、今度キャベツを買うときや、調理するときは、工程毎に今回ご紹介した表現をぜひ思い出してみて下さいね。