英語を学習している皆さんなら、本記事で取り上げるobjectは親しみのある単語ではないでしょうか?それとも英文法は苦手~でしょうか?
この記事では、物体・目的語、さらに反対することまで表す英語objectを紹介します。ぜひ、最後までお読みください。
物体の英語object
形を持っていて目に見えるもの、触れることができる物質的なものを「物体」という言葉で表します。この物体を英語にするとobjectです。カタカナ語の読み方はオブジェクトになります。
名詞objectで「物体」
objectには名詞と動詞がありますが、まずは名詞のほうを紹介します。objectが名詞のときには「物・物体」の意味として使われることがよくあります。なおobjectは目に見えるもの、触れることができるというフィジカルな物だけでなく、抽象的な対象、目的にも使用されます。
ここで、Cambridge dictionaryからobjectの定義を紹介します。
訳)見たり触れたりできるが、通常は生きている動物、植物、または人ではない物
引用:Cambridge dictionary “object”
例えば、箱のなかに物が入っていればobject in the boxですし、物がテーブルの上に置いてあればobject on the tableということになります。objectは数えられる名詞である可算名詞ですので、an object/the objectとするようにします。
objectの使い方
ここで、objectの使い方を例文で確認しましょう。
訳)それは壊れやすい物なので、持ち上げる際には注意してください。
訳)彼はコレクションのために新しいものを買いたかったのですが、欲しい物が何も見つかりませんでした。
a fragile objectで「壊れやすい物」、a new objectで「新しいもの」になります。
ちなみに、物をobjectではなくもっとカジュアルに表現したい場合にはitemやthingを使ってみましょう。
museum objectで「博物館の展示品」
物体繋がりで、ここでは博物館・美術館の展示物を表現するmuseum objectを紹介します。美術系のものが好きな方は海外でも博物館・美術館を訪れることでしょう。
館内には様々な物品のコレクションが展示されていますが、これらを英語でmuseum objectと呼びます。
訳)ロンドンの大英博物館には、約800万点の博物館展示品が所蔵されています。
美術館などを訪れることが好きな場合は、ぜひフレーズmuseum objectを覚えましょう。
objectsの意味
次に紹介するのはsのついたobjectsですが、この形にする場合には2つのパターンがあります。以下、解説します。
objectsは2つ以上の物体
すでに述べていますが、objectは可算名詞です。そのため、2つ以上の物体がある場合にはobjectsと-sをつけて表現する必要があります。
一つ上の大英博物館の例文では、実は”8 million museum objects”のようにobjectsになっています。約800万点の博物館展示品=2つ以上の複数の物体を表現しているからです。
objectsは動詞の三人称単数
後ほど、objectの動詞としての意味を解説しますが、主語が三人称単数の場合、動詞の最後に-sまたは-esをつけますので、objectを動詞として使用する場合はやはりobjectsの形にします。
次からは、objectの動詞について、意味や使い方を紹介していきましょう。
object – 動詞の使い方
objectの語源は「向かって投げるもの」また「対抗して」という意味のラテン語obiectumです。ここから、物体という名詞objectには「反対する」という動詞の意味があります。
動詞objectで「反対する」「不賛成を示す」
動詞objectによって、何かに対して反対の意見を述べたり、異議を唱えることができます。相手の言うことに不満を述べたり、賛成しないことを表現します。したがって、議論・討論のなかでよく使用されます。また「異議を申し立てる」という言い方もobjectで表現できます。
訳)多くの地元住民は、地方団体が新しい住宅地を建設するという計画に反対しています。
異議を唱えて建設に反対していることをobjectで表現しています。政策決定の場面でこのように意見が分かれることがありますが、覚えておきたい単語がobjectです。
訳)イングランドの鉄道ストに対し、それが彼らの権利だと考えているので人々は反対しません。
2つの例文から分かるとおり、object to ◯◯のパターンにし、◯◯に反対する事項を入れるのが動詞objectの使い方です。
「反対する」の他の英語
ここで、簡単に「反対する」の意味を持つ他の単語を3つ紹介します。
disagreeには「同意しない・意見が合わない」の意味があり、I disagreeとはじめれば不賛成としての自分の意見を明確に伝えることができます。
opposeも「反対する」の意味を持ちます。特に、政治や意見の対立におけるシーンで使用されます。
denyは「否定する・拒絶する」の意味を持つ動詞として、事実を否定したり、誰かを認めない場合に使われます。
objectedの意味と使い方
さらに、objectの異なるパターンをみていきましょう。ここで紹介するのはobjectedです。
objectedは過去形・過去分詞形
動詞objectの活用は、object-objected-objectedであり、過去形・過去分詞形はobjectedです。動詞としての意味は「反対する」「不賛成を示す」でしたね。
訳)彼は、その会議で決定に異議を唱えました。
訳)そのアイデアに反対する者は誰もいませんでした。
No oneは「誰も(1人も)~ない」という意味の代名詞です。
SVOCの意味
本記事最後は、英語の学習を継続している皆さんにとって親しみのあるobjectです。ヒントは英文法、ですね!
英文法の基本5文型
英語を勉強するとなると、文法として基本5文型を学びます。英語のやり直しを決めた人もここに戻って学習することがあるでしょう。
そこで、必須になるのが以下4つの要素です。
【主語・動詞・目的語・補語】
そして、この4つを英語表現にすると、一つがobjectなのです。objectは言語学において、動詞の動作または作用の対象となる語である「目的語」の意味を持ちます。
基本構文の詳しい解説に関しては、以下のKiminiブログをご参考にしてください。
SVOCとは?
それぞれを英語にすると、主語は”Subject”、動詞は”Verb”、目的語は”Object”、補語は”Complement”になります。各頭文字をとって、SV・SVC・SVO・SVOO・SVOCと組み合わせるのが基本5文型です。
例えばSVOCであれば、英文の構成が主語・動詞・目的語・補語になります。
一つ、例文をみてみましょう。
訳)彼は私をハッピーにしてくれるの。
動詞(makes)の動作対象として目的語(me)があり、補語(happy)は基本目的語を補います。
まとめ
名詞objectで「物体」
動詞objectで「反対する」「不賛成を示す」
最後は、英文法のお話になりました。親しみのある目的語(object)が持つ他の意味を覚え、合わせて使えるようにしていきましょう。
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