先日、「目立つ傷なし」ということで、フリマサイトでズボンを買ったところ、そこそこ目立つ染みがありました。
「確かに傷はないけど、これはちょっと…」と残念に思いましたが、返品するほどでもないのでそのまま使っています。
目立つか目立たないかは主観の範疇なので、画像などでしっかり確認すべきと痛感した今日この頃です。
さて、そんなわけで今回のテーマは「目立つ」です。
この記事では、いい意味から悪い意味まで、色々なニュアンスの「目立つ」を表す英語表現をご紹介します。
これを読めば、状況に応じて適切な「目立つ」を英語で言い表せるようになりますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
「目立つ」(動詞)は英語で何て言う?
英語で「目立つ」と動詞で表す際、主に “stand out”、”stick out”、”show off” の3種類が使われます。
一括りに目立つといっても、いい意味や悪い意味など、各表現で目立つニュアンスが異なるので、1つずつ違いを確認していきましょう。
いい意味での「目立つ」:stand out
他と比べて、いい意味で「目立つ」という意味を表す際は “stand out(スタンド アウト)” が適切です。
stand は「立つ」、out は「外側に」を表すので、stand out でもともとは「外側に立つ」という意味を表していました。有象無象がひしめくなか、その外側に1人だけ立っている人がいたら、「目立つ」こと間違いなしですよね。
stand out は、基本的にはポジティブな意味で目立つことを表します。外見が目立つ、能力が目立つ、雰囲気が目立つなど、さまざまなシーンで使えて重宝する表現です。
My boyfriend is tall, so he stands out a lot in the city.
訳)私の彼氏は背が高いから、街中でとても目立ちます。
良くも悪くも「目立つ」:stick out
良くも悪くも「目立つ」という意味でよく使われるのが “stick out(スティック アウト)” です。
stick は名詞だと「棒」を表しますが、動詞だと「突き出る」という意味を表します。ここから、「外に(out)突き出る(stick)」のイメージで、目立つことを意味して使われるようになりました。
先述の stand out が基本的にポジティブな意味だったのに対して、stick out はポジティブとネガティブ、どちらの意味の「目立つ」も含む表現です。
日本語の感覚だと、「出る杭」に近いでしょうか。出る杭は打たれやすい点ではネガティブですが、周囲から突出することで注目を浴びるという点ではポジティブにも映りますよね。
His bright orange backpack really sticks out in the crowd.
訳)彼の明るいオレンジのリュックは、人混みの中で本当に目立ちます。
悪い意味での「目立つ」:show off
主に悪い意味での「目立つ」を表す表現として覚えておきたいのが “show off(ショウ オフ)” です。
show だけだと単に「見せる」という意味ですが、そこに距離を表す off が付くと、「離れた相手にまでわざわざ見せる⇒見せびらかす」というニュアンスになります。
そのため、show off が表すのは、不本意ながら目立ってしまう様子ではなく、意図的に目立たせようとしている様子です。
She loves to show off, so she always wears flashy clothes.
訳)彼女は目立つことが大好きなので、いつも派手な洋服を着ています。
「目立っている」(形容詞)は英語で何て言う?
ここでは、「目立っている」と形容詞的に表現する際に使える表現を4つご紹介します。
「目立つ」の場合と同様、それぞれにニュアンスが異なるので、違いをしっかり理解していきましょう。
目立っている①:outstanding
主にポジティブな意味で目立っている様子を表す形容詞が “outstanding(アウトスタンディング)” です。
見ての通り、これは前述した stand out から派生して生まれた表現です。目立っているという事実に加え、「ずば抜けている」「素晴らしい」といった誉め言葉としても使われます。
また、stand out をそのまま縮めた “standout” という形容詞もあり、こちらも同様の意味で使われます。
The paper he wrote was outstanding.
訳)彼が書いた論文は、ずば抜けて素晴らしいものでした。
目立っている②:eye-catching
広告やデザインが目立っている様子を表す際は “eye-catching(アイキャッチング)” と言います。
eye は「目」、catch は「捕まえる」という意味なので、eye-catching を直訳すると「目を捕まえている」となります。人々の目を捕まえる(引く)から、目立っているという流れですね。
eye-catching は日常生活というより、デザインに関係したビジネスシーンでよく使われる表現です。
なお、日本では「アイキャッチ」と言うことが多いですが、英語では eye catch と言うことは稀で、たいてい eye-catching の形で使用されます。
To create an eye-catching design, a lot of effort and a moment of inspiration are crucial.
訳)人目を引くデザインを作るためには、たくさんの努力と一瞬のひらめきが重要です。
目立っている③:showy
派手で目立っている様子を表す際に使われるのが “showy(ショウイー)” という形容詞です。
先ほど「目立つ」の意味で挙げた show off はネガティブな意味でしたが、showy はポジティブからネガティブまで使える表現です。off があるかないかで、ニュアンスが変わる点が面白いですね。
ただ、showy が使えるのは、見た目が派手で目立っている様子に限定されます。そのため、発言や雰囲気が目立っている場合には使えないので注意しましょう。
His new car is very showy, standing out in any parking lot.
訳)彼の新しい車はとても目立つので、どんな駐車場でも目を引きます。
目立っている④:notorious
評判の悪さなど、ネガティブな理由で目立っている様子を表すのが “notorious(ノトリアス)” という表現です。
notorious は、簡単に言うと「有名」を表す famous の悪いバージョンだといえます。場所から人まで幅広い対象に使えますが、だいぶネガティブなニュアンスになるので、使いどころには注意しましょう。
That man is notorious in this apartment because he always watches TV at a high volume.
訳)その男性はいつも大音量でテレビを見ているので、このアパートでは一際目立っています。
まとめ
今回は「目立つ」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
「目立つ」を英語で表す際は “stand out”、”stick out”、”show off” がよく使われます。主にポジティブな意味を表すのが stand out、良くも悪くも目立つ様子は stick out、悪目立ちは show off と、それぞれにニュアンスが異なるので、違いを理解しておくのが大切です。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!