生物の体の中で大切なパーツの一つに「頭」があります。

「頭」はシンプルに体のパーツとして表現することもあれば、賢いという意味で「頭がいい」と表現したり、考えが凝り固まっている様子を「頭が固い」と表現したりするでしょう。

英語でも「頭」に関する表現は幅広く、さまざまな表現を使えるとコミュニケーションがスムーズになります。

そこで今回は、「頭」に関する英語表現を紹介していきます。

「頭」は英語で?

頭は英語で「head」と言います。

・人間の頭:the head of a human
・動物の頭:the head of an animal

顔や頭のパーツごとの英単語

日本語 英語
head
頭の毛 hair
brain
face
おでこ forehead
まゆげ eyebrow
まつ毛 eyelash
eye
nose
mouth
lip
chin
cheek
ear
tooth

「頭がいい」の英語表現をニュアンス別に解説

日本語では頭がいい人のことを「賢い」と言いますよね。

「賢い」というのは便利な言葉で、勉強がよくできる様子、お利口な様子、才能があることなどを一言で表現できます。

英語の場合、「賢い」を表現できる複数の英単語があり、ニュアンスによって使い分けが必要です。

smart

最も一般的な「賢い」の英単語といえばsmartでしょう。

smartで表現できるニュアンスは幅広く、「成績がよい」「要領がいい」といった意味合いを表現できますよ。

また、人に対してだけでなく、動物やモノに対しても使えるのが特徴。

「smart cat」と言えば「賢い猫」になるのです。

また現代人の生活に欠かせない存在になっている「スマホ」は、「smart phone(賢い携帯)」が語源となっている言葉ですよ。

ただし、日本語で「スマート(smart)」という言葉を使う際、「細い」という意味で使うことがあるでしょう。

「スマート(smart)」が「細い」という意味で使われているのは日本だけであり、和製英語の一つです。

言葉の使い方には注意しましょう。

clever

cleverも「賢い」という意味で使われる基本の表現でしょう。

もともと才能があって賢いというよりも、「気が利く様子」「頭の回転が早い」というニュアンスを伝える場合に使います。

ただし、cleverはポジティブな意味合いだけでなく、「策士」「ずる賢い」と言った嫌味なニュアンスで使われることもあります。

intelligent

日本語で「インテリ」という言葉が使われていますが、intelligentは「インテリ」と同様のニュアンスです。

intelligentには「理解力のある」「高度な知性のある」といった意味があるため、論理的な考え方ができる人、教養があって高学歴な人に対して使われるケースが多いです。

ただ、intelligentは人に対してだけでなく、動物やモノ、コンピューター、AI技術などに対しても使えます。

wise

wiseは「賢い」というのを表現できますが、ポイントは「思慮深い」「知的」「知識が豊富」といったニュアンスを伝えられることです。

勉強ができる賢さではなく、年齢を重ねて知識が豊富な人に対して使うと良いでしょう。

大学教授や学者に対して「賢い」をいうのを表現する際、wiseという英単語がよく使われますよ。

brilliant

brilliantのメインの意味は「ひかり輝く」「さんさんと輝く」「鮮明な」となります。

そこから意味が派生し、「(知性や性能が)目覚ましい・才気のある」=「賢い」という意味でも使われています。

brilliantを使って表現する場合、努力して賢くなったというよりも、もともと優れた才能があったというニュアンスを伝えられますよ。

intellectual

人間に限定して使える表現にintellectualがあります。

intellectualは「知的な」「知力を要する」などの意味があり、「知識人だね」「知的なタイプだね」といったニュアンスで伝わります。

「頭」に関連する表現

「頭」は英語でheadと言いますが、体の大切なパーツである分、「頭」に関連するさまざまな表現があります。

ここでは「頭」という言葉の入った言葉、フレーズをいくつか紹介していきます。

頭から離れない

人に言われて傷ついた言葉、特徴的なリズムの音楽など……一度聞いてしまうと何度も頭の中でリピートして忘れられなくなる様子を「頭から離れない」と表現するでしょう。

英語で「頭から離れない」は「don’t get off my mind」となります。

「get off one’s mind」=「~を忘れる」という意味のフレーズのため、否定形にすると「~を忘れられない」=「頭から離れない」となるのです。

Aさん
I went to work but I couldn’t get my mind off he said.
わたしは仕事にいったが、彼の言ったことが頭から離れなかった。

坊主頭

「坊主頭」は英語で「shaved head」と言います。
「Shave one’s head」は「坊主頭にする」という意味のフレーズです。

Aさん
He is going to shave his head today.
彼は今日、坊主頭にする予定です。

日本では坊主頭のことを「Skin-head(スキンヘッド)」と言うことがありますよね。

英語でも「Skin-head」という言葉自は存在するのですが、日本語と英語ではニュアンスが異なります。

英語で「Skin-head」と言うと、カミソリで髪の毛を剃って坊主頭している意味自体は伝わるものの、「ギャングのような危険な人」「不良」「危ない人」といったニュアンスを含むのです。

Aさん
I saw a skin-head yesterday.
わたしは昨日、スキンヘッドの人を見ました。

このような訳になりますが、「わたしは昨日、スキンヘッドの“危なそうな”人を見ました。」というニュアンスになるのです。

今回のテーマはずばり「はげ」の英単語です。日本語の「はげ」という言葉は、薄毛の進行程度に関わらず広義に使われているかと思います。自らの意思で髪の毛を剃り落としている人に対しても使われることもありますよね。英語も同様で、「禿げ」...
「はげ」は英語で何?その言い方失礼かも?スラングと関連表現も確認 - Kimini英会話

頭が固い

昔の考え方に固執している様子や柔軟な考え方ができていない様子を「頭が固い」と言いますよね。

英語ではstubbornという英単語を使うと「頭が固い」というのを表現できます。
stubbornは「頑固」という意味でも使われます。

Aさん
My father is very proud of himself and stubborn.
わたしの父はプライドが高くて頭が固いです。
Aさん
He is a stubborn person.
彼は頑固な人です。

固い=hardという単語で暗記してしまうと「My father’s head is hard」と表現してしまうかもしれません。

物質的な固い(石頭のような)ニュアンスになるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「頭」に関する英語表現を紹介しました。

頭が英語で「head」ですが、体の大切なパーツである分、ほかにもさまざまな関連表現があります。

また、頭がいいというのを日本語では「賢い」という一言で言い表せます。

しかし、英語では何に対して、どのような意味の賢いなのかによって、適切な単語を選ばなければなりません。

ニュアンスに応じて適切な単語を使い分けできれば、表現の幅が広がるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、「頭」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。