子どもがオンライン英会話を始めたものの嫌がる……
これは困りましたね。
嫌がるには理由があるはずで、うまく対処することで状況がガラリと変わる可能性があります。

この記事では、なぜ子どもがオンライン英会話レッスンを嫌がるのか、その対処法やスクール選びのヒントなどさまざまな角度から解説、状況を改善する情報をお届けします。
現在すでにお困りのご家庭、これからオンライン英会話の利用を検討しようと考えている方はぜひご参考にしてください。

オンライン英会話レッスンを嫌がる理由

子どもが何かを嫌がる姿を見るのは親としてはつらいですね。
まずは、どうして嫌がるのか状況把握から始めましょう。

以下、子どもがオンライン英会話を嫌がる理由として考えられるものを挙げてみます。理由は大きく7つ考えられます。

  • じっと座っているのがイヤ
  • 他のことをして遊びたい
  • 先生と会いたくない
  • レッスンが楽しくない
  • 英語が分からない
  • 親が期待しすぎる
  • 詰め込みすぎる

じっと座っているのがイヤ

通学タイプのレッスンと違い、インターネットを使ってタブレットなどで受講するのがオンライン英会話です。レッスン時間は幼児のコースで15分間、それ以上の年齢の子どもで25分程度の設定です。この間、画面の前で座っていることになります。
年齢別に集中力が維持される時間で設定されていますが、性格によるところもあってレッスンの間じっとしていることを嫌がる場合があります。

他のことをして遊びたい

自宅でレッスンを受けられるオンライン英会話のメリットが逆効果になることがあります。そばにあるおもちゃが目に入ったり、兄弟がいれば遊びたい気持ちが優先してレッスンを受けたくないとなってしまいます。

先生と会いたくない

講師に対して初めの印象が悪ければ、もうあの先生には会いたくないと思うのは子どもも大人も同じです。感受性が強い子どもであればあるほど嫌がることになるでしょう。

レッスンが楽しくない

子どもは正直に楽しくないものを楽しくないと表現します。そして、嫌なことものに対する拒否反応をすることにもなります。

英語が分からない

25分間、画面の前に座っていても何をしているか分からなければ、もうしたくないという気持ちになってしまうのは当然です。

ここまでお読みになると、子どもがレッスンに乗り気でない、嫌がるのは仕方ないと思われるかもしれません。
しかし、原因を知ることが重要なのは対処すべきことが分かるからです。

親が期待しすぎる

子どもに英語ペラペラになってほしい、将来国際的に活躍してほしい、受験で困らないようになってほしい……そんな気持ちから良かれと思って、子どもにオンライン英会話レッスンを習わせている。そういう親御さんも多いことでしょう。

ただし、オンライン英会話レッスンを習わせればすぐに英語が上達すると思っているなら大間違いです。子どもはプレッシャーでストレスを抱えてしまうだけでしょう。

詰め込みすぎる

できるだけ早く上達してもらいたいという思いから、毎日レッスンを受けさせて単語や文法を次々と覚えてもらうために確認テストをするなどしているなら、子どもにとっては英語のレッスンは面白くないものになってしまいます。

詰め込みレッスンは、英会話レッスンを嫌がる大きな原因になってしまいます。

オンライン英会話レッスンを嫌がる子供への対処法

オンライン英会話レッスンを嫌がる子供への対処法

理由が分かりました。実はどれも改善する余地があります。
特に「先生と会いたくない」や「レッスンが楽しくない」という理由は、お子さん本人だけが原因ではないということが分かります。つい、自分の子どもには無理なのかなどと考えがちですが、実はそうとばかりは言えません。自分の子どもが悪いとは考えないでくださいね。

ここからは対処法を紹介します。安易に退会の決断をするより、前進するために何ができるかまず考えてみましょう。

対処法:じっと座っているのがイヤ

じっと座っていたくない場合、直前にアクティブに体を動かせるようなことをするのも一つの手です。本人が満足して気持ちの切り替えができるように時間帯を選んで予約できるのはオンライン英会話のメリットです。レッスンが一旦始まれば楽しそうにやっているという場合もあります。

対処法:他のことをして遊びたい

子どもが集中できる環境づくりをします。レッスンを受ける場所を決めたら、気が散る原因になるものを置かないようにすることが大切です。食べ物やスマホなども見えないようにしましょう。加えて、兄弟がいる場合はなるべく不在時にレッスンを入れるようにするか、それができない場合は、別部屋でレッスンを受けられるようにアレンジできるといいでしょう。

対処法:先生と会いたくない

これは講師選びで対処をします。男性か女性か、外国人か日本人かだけの選び方ではなく、プロであるとともに子どもが集中できるレッスンを提供できる講師です。幼児や小学校低学年であればアクションが大きい先生、自分ばかりが話すのではなく、子どもを引き込むやり取りのできる先生を見つけます。
一緒に講師リストを見たり、サイトで同年代の子どもがレッスンを受けている動画を見ながら、「この先生は?あの先生は?」と子どもと一緒に講師選びをするのも、次のレッスンにつなげる一つの方法です。

対処法:レッスンが楽しくない

子どもがレッスンを楽しくないと判断してしまうのはオンライン英会話側の原因である可能性があります。もともと英語に興味がなくても、教材や講師の指導によって子どもたちの顔がイキイキすることがあります。
この場合は人気の講師から選んでみると解決する場合があります。人気の講師は予約が取りづらいことは頭においておきましょう。いつでも予約できるよう、数人のお気に入り講師を見つけておくことで対応します。

対処法:英語が分からない

コースが子どもに合っているのか、目的と合致したコースなのかを早急に再確認します。レベルにあっていないレッスンを受けてしまうとどんどんネガティブな印象になってしまいます。このレベルとは難しすぎるだけでなく、簡単すぎるという点も確認ポイントです。オンライン英会話は費用が安い分、子どものレベルを考えコース選びをする作業が保護者によって行なわれますが、スクールによっては相談できる体制をとっているところもあります。

英語の習得には辛抱強さが必要ですし、レッスンだけで話せるようになる、聞き取りできるようになると期待するのではなく、ご家庭でも楽しい動画を見る、どうせゲームをするなら英語のものにするなど、楽しさを重視した英語のある環境づくりを併せてすることが大切です。

これらを試みると同時に、家族のポジティブなサポートも大きく影響します。
たとえば、以下どちらが子どものやる気を出すでしょう。
母1 「レッスン始まるまで5分しかないわよ。今してることやめてこっちに来なさい。」
母2 「そろそろ○○先生に会う時間よ。今日もハローって言ってみるの?」

この段階から子どもが英語を楽しめるかどうかも始まっているんですね!

対処法:親が期待しすぎる

親が期待しすぎて先回りすると、子どもにとってはストレスになってしまいます。「やらさせれている学習」は子どもにとってモチベーションが続きません。子どもに英語を好きになってもらえるような工夫をすることが大事です。

回数多くレッスンを受ければいいというものではなく、遊びを入れながらゆっくり長い目で、「英語が他の子より早く上達するように…」という気持ちを抑えて、「英語を楽しんでもらえたらいいな」という気持ちで親子で一緒に英語を好きになって楽しむことをおすすめします

子どものやる気がなくなってきたと感じたら、「子どものために…」という親の思いだけで英語を学ばせるのではなく、子どもにも時々気持ちを聞いてみましょう。子ども自身はオンライン英会話を続けたいと思っているのか、なぜオンライン英会話レッスンのモチベーションが下がっているのか、一緒に話し合ってみることも大事です。

対処法:詰め込みすぎる

大人の基準で、子どもが学ぶスピードを決めないようにしましょう。自分が子どものころのことを思い出してみましょう。詰め込みで次々勉強をさせられたら嫌になってしまいましたよね。

初めて英語に触れて、「英語って楽しいな」と感じるようになって、自分なりのペースで英語への深い関心を抱くようになれば、自ら学ぶ意欲がわいてきますよね。

英語学習は、これから長い期間続きます。長い間継続して学んでいける環境づくりを心がけましょう

子供が嫌がらないスクールの選び方

小学校高学年、中学そしてその先と英語学習を続けていくことができれば高校や大学生受験に役立ったり、どんな外国に行っても外国人と問題なくコミュニケーションが取れるようになる、これらこそ小さなころから英語を学ばせたい大きな理由でしょう。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉があります。好きであればこそ上達する望みがあるという意味です。英語もまったく同様、嫌がるものを数だけ与えても上達するどころか、逆効果で英語嫌いになってしまう危険があります。

一旦始めたコースなのに、子どもが嫌がっている……こんな状況は始める前には分からなくて頭が痛いところ、スクール選びがいかに重要かになります。

「好きこそ物の上手なれ」に導いてくれるオンライン英会話選び

記事では何度も書いていますが、「英語って楽しい」という気持ちが「英語が分かる」につながっていきます。
それには子どもの年齢が考慮されたカリキュラムや教材が使われることがスクール選びの優先事項です。講師は合わなければ指名を変えることで対処できますが、カリキュラム・教材に関してはスクールを変えなければならないことから、じっくり理解して決めることをおすすめします。
子どもが主体的に学ぶ気持ちになれるかどうかが重要です。

予約やキャンセルがしやすい

子どもは、急に体調が悪くなったり、「今日は英会話やりたくない」と言ったりすることがあります。また、突然「英会話やりたい!」とやる気モードになることもあります。そのような場合に、予約やキャンセルがしづらいレッスンだと、親子ともストレスを感じてしまいますね。

子どもの機嫌や体調、親の都合に合わせて、予約やキャンセルがすぐに気軽にできるレッスンを選ぶ方が、親子の負担を軽減することができるでしょう。

4歳からの効果的な受講方法について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

性格に合った頻度やスタイルを選ぶ

オンライン英会話は、レッスンの頻度や受講スタイルがそれぞれ異なっています。お子さんの機嫌に合わせてレッスンを途中で退席することが多いような場合、損した気分になってしまいますね。

親の都合で嫌がる子どもに無理にレッスンを受けさせれば、子どもは一気に英語が嫌いになってしまいます。

子どもが受けられないなら家族が受けてもいいレッスンなら、親としては気が楽になり、子どもも英会話を嫌いになる理由が減りますね。

親子で一緒にオンライン英会話レッスンを受けることを考えている方は、以下の記事をご参考に。

本当に子どもに合っているかの見直し・確認方法

本当に子どもに合っているかの見直し・確認方法

オンライン英会話が多くあることから、始めたもののここでいいのかと考えることもあるでしょう。
その際は、ぜひ子どもの様子を見てください。それはレッスン中、レッスン後で確認することができます。

レッスン中:講師とのやりとりにある程度の積極性を持ってやっているか、リラックスして受講しているかなどになります。

レッスン後:レッスンが終わった後に習った英語を親ごさんに言ってくる、子どもが講師の話を楽しくする場合も間違いなく好印象です。

これらの様子が確認できれば、レッスンを嫌がらず継続して受講していくことができます。

それでも子供が嫌がるときは

それでも子供が嫌がるときは

さまざまな対策法を講じても、なお子どもがオンライン英会話を嫌がることもあるでしょう。そのときには、「今は、オンライン英会話を受けるタイミングではないんだな」と、いったんやめてみることも大事です。

オンライン英会話以外にも、英語を学ぶ方法としては、通学タイプの英会話教室や英語塾に通ったり、親子で家で勉強する方法もあります。勉強という形ではなく、遊びの中に英語を取り入れることから始めるのも選択肢の一つです。英語学習の専門家に相談してみることもよいでしょう。

他の子どもの話を聞いて、親として焦りを感じるかもしれませんが、子どものタイプによってそれぞれ合った方法がありますので、他の子どもと比較するのではなく、お子さんにいちばん合った方法を見出すことを考えましょう。

まとめ

親が思い描くようにいかないのが育児です。英語教育にしても、すべて順調にいくわけではないくらいに思っていると長いスパンで英語に関わっていくことができます。しかし、習うなら子ども自身が嫌がらないよう主体的に学ぶ気持ちになれるオンライン英会話選びが重要です。

お子さんが笑顔で英語を話す姿が見られるようサポートしましょう。