訪日観光客の増加にともない、日本の八百屋でも英語で接客する場面が増えています。特に商店街や市場の青果店では、観光客が「これは何?」「どうやって食べるの?」と質問することも珍しくありません。
しかし、野菜や果物の英単語や調理法をとっさに英語で説明するのは、英語が苦手な方にとっては少しハードルが高く感じられるでしょう。そこでこの記事では、八百屋店員として外国人のお客様に使える英単語・英語フレーズ、実践的なロールプレイ例をわかりやすくご紹介します。
英語初心者の方でもすぐに使える表現を厳選していますので、ぜひ接客現場でご活用ください。
八百屋(青果店)で役立つ英単語

八百屋で外国人のお客様にスムーズに接客するには、野菜や果物の名前、調理法、味の説明などについて、英語で何と言うかを知っておくと便利です。
ここでは、八百屋でよく使う英単語を、カテゴリ別に紹介します。
※カタカナは英語での実際の発音に近づけて記載しています。
野菜・果物に関する単語
- daikon radish(ダイコン・ラディッシュ) / Japanese radish(ジャパニーズ・ラディッシュ):大根
- cabbage(キャベッジ):キャベツ
- green onion(グリーン・オニオン):ねぎ
- eggplant(エッグプラント):なす
- sweet potato(スウィート・ポテイトウ):さつまいも
- mandarin orange(マンダリン・オレンジ):みかん
- persimmon(パースィモン):柿
- apple(アッポー):りんご
- spinach(スピニッチ):ほうれん草
- mushroom(マッシュルーム):きのこ
調理法・味に関する単語
- boil(ボイル):ゆでる
- grill(グリル):焼く(網焼き)
- steam(スティーム):蒸す
- fry(フライ):揚げる/炒める
- raw(ロウ):生の
- sweet(スウィート):甘い
- sour(サウアー):すっぱい
- crispy(クリスピー):カリッとした
- soft(ソフト):やわらかい
状態・品質に関する単語
- ripe(ライプ):熟した
- unripe(アンライプ):まだ熟していない
- firm(ファーム):かたい(しっかりした)
- soft(ソフト):やわらかい
- bruised(ブルーズド):傷んでいる(打ち身のある)
- spotted(スポティッド):斑点のある
- shiny(シャイニー):つやのある
- wrinkled(リンクルド):しわのある(鮮度が落ちている)
- blemish-free(ブレミッシュ・フリー):傷がない/きれいな
- best before(ベスト・ビフォア):賞味期限(目安)
接客・販売に関する単語
- seasonal(シーズナル):旬の
- fresh(フレッシュ):新鮮な
- sample(サンプル):試食
- price(プライス):価格
- bag(バッグ):袋に入れる
- register(レジスター):レジ
- total(トータル):合計金額
- change(チェンジ):お釣り
八百屋(青果店)の接客で使える英語フレーズ

ここでは、八百屋での接客でよく使う英語フレーズを、シーンごとにご紹介していきます。
いきなり全部覚える必要はありません。使いやすいフレーズから徐々に覚えていき、英語での接客に活かしていきましょう。
お客様を迎えるときの英語フレーズ
Hi! Welcome to our shop!
(こんにちは!いらっしゃいませ!)
Everything is fresh today.
(今日はどれも新鮮ですよ。)
商品説明や調理法の案内での英語フレーズ
This is daikon, a type of white radish.
(こちらは大根という白い根菜です。)
You can boil it or use it in soup.
(煮たり、お味噌汁に入れたりできます。)
This is very sweet. Would you like to try a sample?
(これはとても甘いですよ。試食されますか?)
This apple is fully ripe and ready to eat.
(このりんごは完熟していて、すぐに食べごろです。)
This vegetable is best kept in the fridge.
(この野菜は冷蔵庫で保存するのが最適です。)
It’s seasonal and locally grown.
(旬のもので、地元産です。)
注文・会計の対応の英語フレーズ
Would you like a bag?
(袋にお入れしますか?)
The total is 800 yen.
(合計で800円です。)
Do you want to pay by cash or card?
(お支払いは現金ですか?カードですか?)
Here’s your change. Thank you!
(お釣りです。ありがとうございました!)
八百屋(青果店)での実践的な英会話ロールプレイ

ここでは、八百屋での実際の接客シーンを想定した英会話例(ロールプレイ)を6パターンご紹介します。
どれも短く、現場ですぐに使える形にしているので、ぜひ現場での接客にお役立てください。
パターン1:商品の説明と調理法
This is eggplant. You can grill or fry it.
こちらはナスです。焼いたり炒めたりできます。
Sounds good. I’ll take two.
いいですね。2本ください。
パターン2:試食を勧める
This persimmon is very sweet. Would you like to try?
この柿はとても甘いですよ。試してみますか?
Yes, please.
はい、お願いします。
パターン3:旬の商品を紹介する
Mandarin oranges are in season now. Very juicy!
みかんが今ちょうど旬です。とてもジューシーですよ!
Great! I’ll get a bag.
いいですね!袋でいただきます。
パターン4:値段と袋の確認
The total is 540 yen. Would you like a bag?
合計で540円です。袋はご利用になりますか?
Yes, one bag please.
はい、袋をお願いします。
パターン5:保存方法を聞かれたとき
How should I store this spinach?
このほうれん草はどうやって保存すればいいですか?
Keep it in the fridge and use it within two days.
冷蔵庫に入れて、2日以内に使ってください。
Got it. Thank you!
わかりました。ありがとう!
パターン6:料理方法について質問されたとき
How do you cook this sweet potato?
このさつまいもはどうやって調理しますか?
You can steam it or bake it. It’s very sweet.
蒸すか焼くといいですよ。とても甘いです。
Thanks! I’ll try that.
ありがとう!やってみます。
まとめ
今回は、八百屋店員として外国人のお客様に対応する際に使える英単語・英語フレーズ・ロールプレイをご紹介しました。
「これは何ですか?」「どう調理すればいいですか?」というよくある質問に、一言の英語でも答えられるだけで印象は大きく変わります。まずは使いやすい単語から覚えて、ロールプレイを参考に少しずつ練習してみましょう。
Kimini英会話では、飲食・小売・サービス業で役立つ英語表現をやさしく学べるレッスンをご用意しています。外国人に英語で接客したいとお考えの方は、ぜひ一度お試しください。

