TOEICを勉強しようと思っても、
「どこから始めればいいの?」
「初心者でもスコアは上がるの?」
と悩む人は多いです。
実は、TOEICは「正しい学習法」と「続けやすい環境」があれば、初心者でも着実に点数を伸ばせます。
難しい英単語より、学習のコツを知ることが大切です。
この記事では、TOEIC初心者向けに
- 効果的な学習法
- 無理のない学習計画の立て方
- 1日のスケジュール例
- 学習アプリの活用術
などをやさしく解説します。
「英語が苦手」「勉強が続かない」という人でも大丈夫です。
今日からできる、シンプルで続くTOEIC学習を一緒に始めましょう。
TOEIC初心者がまず知っておきたい学習の基本

最初に、TOEICをこれから勉強する人に向けて、学習の基本について解説します。
TOEICは「テストの型」を知ることが大切
TOEIC学習を始めるとき、まずはテストの「型」を知ることが大切です。
TOEIC L&Rはビジネスや日常の場面をテーマにした、リスニングとリーディングの2技能を測る試験です。
問題の順番、形式、時間配分を理解しているだけで、実力以上の点数が出ることもあります。
例えば、リーディングには「Part5(短文穴埋め)」「Part6(長文穴埋め)」「Part7(読解問題)」といったパートがあり、それぞれ解き方のコツが違います。
先に全体のルールを知ることで、「どんな勉強をすればいいか」「何を優先するべきか」が見えてきますよ。
初心者のTOEIC学習は、英語そのものより「テスト理解」から始めるのが成功の近道です。
リスニングとリーディングの違い
TOEICは合計200問ですが、半分はリスニング、半分はリーディングです。
どちらも同じ英語力で測っているように見えますが、実は伸ばし方が大きく異なります。
リスニングは、
- 音のつながり(リエゾン)に慣れる
- 発音を知る
- 内容をイメージする
などが大事で、これにはシャドーイングや音読が効果的です。
一方でリーディングは、
- 語彙力(単語・熟語)
- 文法力
- 速読力、スキミング・スキャニング
などが大事で、単語暗記や精読が重要です。
「リスニングは聞けば伸びる」「リーディングは読む練習だけでOK」というわけではありません。
それぞれに合った学習が必要なんですね。
最初に受けるべき公式模試
初心者こそ、TOEIC学習を始める前に「公式模試」を1回解くことをおすすめします。
理由は3つあります。
- 現在の実力(弱点・得意分野)がわかる
- 本番と同じ形式の問題に触れられる
- 勉強の目標設定がしやすくなる
「まだ自信がないのに模試なんて…」と思うかもしれませんが、完璧に解けなくて大丈夫です。
点数より、どのパートが難しく感じたかを見ることが目的です。
特に初心者は、語彙不足なのか、文法が苦手なのか、音が聞き取れないのかで、最適なTOEIC学習法が変わります。
そのため、現状把握がとても重要です。
初心者でも伸びる!効果的なTOEIC学習法

それでは次に、具体的なTOEIC学習法について解説します。
覚えるべき単語・文法の範囲はしぼる
初心者は「単語をもっと覚えなきゃ」と感じるかもしれません。
しかし、TOEICでよく出る単語はある程度決まっています。
まずは頻出語だけにしぼりましょう。
市販のTOEIC向け単語帳を使えば、必要な語彙を効率よく身につけられます。
文法についても、中学〜高校レベルの基礎ができていれば十分です。
特に、品詞、時制、前置詞、関係代名詞、比較などはPart5でよく問われます。
逆に、難しい英文法を完璧にしようとすると、時間がかかり、挫折しやすくなります。
大切なのは「全部やろうとしない」ことです。
短期間で成果を出すなら、「出るところだけ」集中して学ぶのがポイントです。
リスニングは「聞き流し」より「シャドーイング」
初心者がやってしまいがちなのが、英語音声をBGMのように聞き流すことです。
残念ながら、それだけではTOEICのリスニング力はほとんど伸びません。
反対に効果的なのは「シャドーイング」です。
これは、音声を聞きながら、すぐ後を追って声に出して読む学習法のこと。
発音・イントネーション・英語のリズムを体で覚えられるため、英語が聞き取りやすくなります。
最初はスクリプト(台本)を見てもOKです。
慣れてきたら、見ずに真似してみましょう。
1日5〜10分でも続ければ、効果を実感しやすい学習法です。
「聞こえる音が増えた!」という成功体験は、モチベーションアップにもつながります。
問題数より「復習の質」がスコアを上げる
TOEIC学習では「たくさん解けば点数が上がる」と思われがちですが、実はそうではありません。
初心者の場合、同じ問題をくり返し復習するほうがスコアUPにつながります。
間違えた理由を考え、
- 単語がわからなかったのか
- 文法が理解できなかったのか
- 音が聞き取れなかったのか
などを分析することが大切です。
復習では、解説やスクリプトを読み、音読し、辞書で調べ、解き直す…という工程を丁寧に行いましょう。
「解きっぱなし」を防ぐだけで、学習効率が大きく変わります。
量より質。これがTOEIC初心者が最短で伸びるための大原則です。
無理なく続くTOEIC学習計画の立て方

次に、初心者にオススメの学習計画についてまとめます。
現状+目標スコアを決めるだけでOK
学習計画というと、「細かく作らないといけないのでは…?」と思う人もいます。
しかし初心者の場合、最初はシンプルで大丈夫です。
- 現在の実力(模試やアプリで確認)
- いつまでに、何点を目指すか
この2つを決めるだけで、どんな勉強が必要なのかが変わります。
例えば、300点台の人が600点を目指すなら、語彙・文法・リスニングの基礎が中心になります。
「なんとなく勉強する」を避けることが、継続のコツです。
初心者向け1〜3ヶ月の学習ロードマップ
以下は、TOEIC初心者が約600点を目指す場合の例です。
短期間で一気にやるより、段階的に進めるのがおすすめです。
月ごとに「やること」をしぼると、迷わず続けられます。
| 期間 | 学習の目標・内容 | 1日の目安時間 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | ・TOEICの形式に慣れる ・単語300〜500語 ・基礎文法の復習 ・公式模試を1回解く |
20〜30分 |
| 2ヶ月目 | ・弱点克服に集中 ・Part5・Part7対策 ・リスニング精聴・音読 ・週1回ミニ模試 |
30〜45分 |
| 3ヶ月目 | ・本番形式で演習 ・復習を徹底する ・時間配分の練習 ・公式問題集を使用 |
45〜60分 |
ポイントは、以下のとおり。
- 完璧を目指さない
- 「毎日少しずつ」でOK
- 解くより「復習」の時間を確保する
スケジュール通りにできなくても大丈夫です。
大切なのは、やめずに続けることです。
失敗しない教材の選び方
初心者は、教材を買いすぎてしまうケースが多いです。
しかし、同時に複数の教材を使うと、やる範囲が広がり、続きにくくなります。
おすすめはこの3つだけです。
- TOEIC単語帳(頻出語を集中的に覚える)
- 文法書 or 解説の丁寧な問題集
- 公式問題集(本番と同じ形式)
単語学習についてオススメはこちら
文法学習についてオススメはこちら
公式問題集リンク
さらに、スキマ時間に学習アプリを組み合わせると、より継続しやすくなります。
「少ない教材を何周もする」ほうが、スコアは伸びやすいです。
忙しくてもできる!TOEIC学習スケジュール例

ここではTOEIC学習スケジュール例をいくつか紹介します。
- 毎日少しずつ(1日20〜30分)
- 社会人向けスケジュール
- 学生向けスケジュール
1日20〜30分の学習スケジュール
忙しい人は「やることを固定」するだけで迷いが消え、学習が習慣化します。
| 曜日 | やること(1日20〜30分) |
|---|---|
| 月 | Part3・4のリスニング練習(聞き取れない箇所を確認) |
| 火 | Part5の問題を10問解く |
| 水 | Part7の読解問題を1セット読む |
| 木 | Part1〜2を聞き流し → シャドーイング練習 |
| 金 | Part6の文書穴埋め問題を1ページ解く |
| 土 | 公式問題集を30分だけ解く(時間制限あり) |
| 日 | 復習Day(間違えた問題の見直し・単語整理) |
社会人向けスケジュール
社会人向けの学習スケジュール例です。
通勤時間や家事の合間などスキマ時間を活用して、無理なく続けましょう。
| 曜日 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 月 | Part3・4のリスニング(通勤中に聞く) | 15分 |
| 火 | Part5の文法トレーニング | 20分 |
| 水 | Part7の読解問題(1パッセージ) | 20分 |
| 木 | 単語復習・シャドーイング | 15分 |
| 金 | Part6と設問分析 | 20分 |
| 土 | 公式問題集またはミニ模試 | 40分 |
| 日 | 間違いノート整理・軽い復習 | 20分 |
学生向けスケジュール
学生向けの学習スケジュール例です。
| 曜日 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 月 | Part1〜4のまとめ練習 | 30分 |
| 火 | Part5(文法)+単語整理 | 30分 |
| 水 | Part7長文を2セット読む | 30分 |
| 木 | ディクテーション・シャドーイング | 25分 |
| 金 | 単語テスト&復習 | 20分 |
| 土 | 模試1回分(時間制限あり)+見直し | 120分 |
| 日 | 休む or 軽く復習だけ | 10分 |
続かない時のリカバリー方法
どうしよう、3日空いてしまった!
…そんなとき、罪悪感は不要です。
次の方法で立て直せます。
- 月曜に戻らず、今日の予定から再開する
- 1日10分だけの「超短時間」に切り替える
- スマホ学習に置き換える(公式アプリ・音声)
- 土日にまとめて復習する
重要なのは「またやる」ことです。
継続できれば、TOEICのリスニング力・リーディング力は必ず伸びます!
初心者にオススメの学習アプリ活用術

TOEIC初心者にとって、学習アプリはとても心強いツールです。
通勤中やスキマ時間に1問だけ解けるなど、継続しやすい環境をつくれるのが最大のメリットです。
ただし、「アプリなら何でもいい」というわけではありません。
特に初心者は「聞く・読むの基礎を固められるアプリ」を選ぶことが大切です。
ここでは、TOEIC初心者が知っておきたい「アプリ学習の強み」と「選ぶポイント」をまとめます。
アプリ学習が初心者に向いている理由
TOEIC初心者はまず、学習を習慣化できるかどうかがスコアアップのカギになります。
アプリは、習慣化を助ける機能が豊富なので、特に効果を感じやすい方法です。
スキマ時間で1問ずつ進められる
まとまった学習時間が取れない社会人でも、「駅までの3分」「夜寝る前の5分」で着実に進められます。
リスニング対策に強い
音声をそのまま再生でき、スクリプトや速度調整なども自由。英語耳をつくる最短ルートです。
繰り返し学習がしやすい
アプリは自動で間違えた問題を記録してくれるため、「復習だけに集中する」といった使い方も可能。
やる気の波に左右されない
通知機能や自動の学習記録で、サボりにくい仕組みが整っています。
初心者は、まず「毎日5〜10分やる」という習慣をアプリで作るのがおすすめです。
学習アプリを選ぶポイント
TOEICアプリは多いですが、初心者が見るべきポイントは3つだけです。
TOEIC形式に対応しているか
Part5・Part7・リスニングパートなど、TOEIC専用の問題形式で練習できるアプリが理想です。
リスニング教材が充実しているか
初心者は特にリスニングが伸びやすいので、
- 再生速度調整
- シャドーイング
- スクリプト表示
などがあるアプリはとても効率的です。
復習機能が使いやすいか
TOEICは「復習の質」がスコアを決めます。
間違えた問題をまとめて出してくれるアプリなら、復習がラクになります。
アプリDL不要!TOEIC® L&Rトレーニング
アプリは初心者にとって大きな味方ですが、
容量の関係でアプリを入れたくない
アプリが多すぎて管理が大変
という人もいますよね。
そんな場合は、アプリ不要・ブラウザだけで学習できるTOEIC教材を選ぶのもひとつの方法です。
オススメ!TOEIC® L&Rトレーニング
アプリを使いたくない人にオススメなのは、初心者でも使いやすいブラウザ完結型の「TOEIC® L&Rトレーニング」というツールです。
特徴は以下のとおり:
- 中学英語レベルからスタート可能
- 1回5〜10分でスキマ時間に取り組める
- 丁寧な解説付きだから理解しやすい
継続して使えば、初心者でも着実にスコアUPが狙えます。
Kimini英会話会員は無料で使える
すでにKimini英会話の会員で、以下のプランに加入していれば、このツールを無料で使うことができます。
- スタンダードPlusプラン
- ウィークデイPlusプラン
普段の英会話学習とあわせて、ぜひ活用してみてください。
非会員でも、無料体験期間中にご利用いただけます。
詳細は以下よりご確認ください。
まとめ|今日からTOEIC学習を始めよう
TOEICの学習は、特別な才能よりも「今日から始める行動力」と「少しずつ続ける習慣」が最も大切です。
この記事で紹介したように、初心者でも取り組める学習ステップはすべてシンプルです。
- まずはテストの「型」を知る
- 毎日20〜30分の短い学習を積み重ねる
- 範囲を広げすぎず「復習の質」を上げる
- スケジュールを固定して迷わないようにする
- 必要に応じてアプリやブラウザ教材を活用する
これだけで、3ヶ月後には「英語を聞き取れる感覚」が少しずつ育ち、スコアにもはっきり表れ始めます。
TOEICは、正しい方法で学べば初心者でも必ず伸ばせるテストです。
大切なのは「完璧を目指すこと」ではなく、やめずに継続すること。
今日の5分から、あなたの学習をスタートさせましょう!
【参照サイト】
