TOEIC対策の基礎となるのが単語です。どれだけ文法知識があっても、どれだけ速読が得意でも、語彙力がなければTOEICのスコアは伸びません。
反対に単語さえ知っていれば、文法知識がなくても、速読が苦手でも、ある程度のところまではTOEICスコアを伸ばせてしまいます。
そこで本記事では、TOEIC単語の覚え方のコツ3つと、TOEICおすすめ単語帳3選を紹介します。
記事を最後までチェックすれば、最も効率的な形でTOEICの単語学習をスタートできます。
TOEICを受験する予定の方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
TOEIC単語の覚え方のコツ3つ【スコアアップに直結】
TOEIC頻出単語を、学校の単語テスト前のように、ひたすらノートに書いて覚えるのは非効率です。
ここで、スコアアップに直結する、TOEIC単語の覚え方のコツを3つ紹介します。
- スペルや英訳は覚えない
- 付属の音声を活用する
- 例文を活用する
それぞれ詳しく見てみましょう。
スペルや英訳は覚えない
TOEICの単語を覚える際は、スペルや英訳を覚える必要はありません。なぜならTOEICでは、スペルを問う問題や、日本語を英語に訳す問題は一切出題されないからです。
TOEICで問われるのは、英語を聞いて日本語に訳す能力と英語を読んで日本語に訳す能力、つまり和訳です。
TOEICスコアを効率的に上げたいのなら、スペルや英訳を覚える時間をなくして、英単語の和訳を覚える時間に全力を注ぎましょう。(もちろん英語を習得するには、スペルや英訳も必要です。「和訳だけ」に限定するのは、TOEICのスコアアップを第一に考える場合です)
例えば単語帳では、左から順に、英単語と日本語訳が記載されています。和訳だけ覚えればいいので、日本語訳の部分を隠して、正しい日本語が言えるかどうかを判断します。
付属の音声を活用する
TOEICの単語帳には、CDや音声ダウンロード用のURL・QRコードが付属しています。
TOEICはリスニング力とリーディング力が問われる試験です。前述の「英語を見て日本語に訳す勉強方法」だと、リーディング力しか上達しません。音声を一切使わずに学習していると、読めるけど聞き取れない状態になってしまいます。
付属の音声を活用することで、リスニング力も同時に鍛えることができます。英単語の音声が放送されたらその和訳を思い浮かべるといった形で学習しましょう。
音声を聞く方法として、CD・URL・QRコードの3つを挙げました。その中でもおすすめはURLとQRコードです。なぜならスマホ1つで簡単に音声を再生できるからです。電車での移動中などにスマホを使って単語のリスニングを行うこともできます。
例文を活用する
単語帳を使ってTOEIC頻出単語を覚える際は、例文をうまく活用しましょう。
ほとんどの単語帳では、見開きの左ページに英単語と日本語訳が記載され、見開きの右ページに例文が記載されています。また単語帳によっては、例文の一部が空欄になっていて、そこに学習する単語が当てはまるような作りになっています。
最初は左側のページだけを使った学習で構いません。しかしなんとなく単語を覚えられた段階で、例文を活用した学習にシフトすべきです。
単語単体ではなく、単語が文章の中でどうやって使われているかを学ぶことで、リーディング力のアップにつながります。また文章をいくつも読むことで、速読力のアップにもつながります。
また例文を読むことで、周りの単語も覚えられ、語彙力がアップします。例文に登場する分からない単語は「今回学ぶメインの単語とは関係ないから」とそのまま放置する方がいます。しかし例文にはTOEIC頻出の表現やシチュエーションが多いので、そういった単語も一緒に覚えておくべきです。
TOEICおすすめ単語帳3選【レベル別】
TOEIC単語帳の中でも鉄板とされている、以下3冊の単語帳を紹介します。
- 銀のフレーズ
- 金のフレーズ
- キクタン
それぞれ詳しく見てみましょう。
銀のフレーズ【初心者向け】
TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) 価格:979円
「銀のフレーズ」は、TOEIC600点を目指すために必要な最頻出の単語を1,000単語収録した単語帳です。音声は無料のスマホアプリから聞くことができます。
TOEICを初めて受験する方やTOEIC600点未満の方は本書がおすすめです。
本書はコンパクトサイズで、他の単語帳よりも小さく、持ち運びもしやすいです。電車の中やカフェなど、ちょっとした時間での学習が捗ります。
金のフレーズ【初心者〜上級者向け】
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) 価格:979円
「金のフレーズ」は、TOEIC600点レベルから990点レベルの単語を1,000語収録した単語帳です。単語の内訳は以下の通りです。
- 600点レベル 助走の400語
- 730点レベル 加速の300語
- 860点レベル 飛躍の200語
- 990点レベル 頂点の100語
TOEIC単語帳の多くは「600点レベル」「800点レベル」とレベルごとに分かれています。一方本書は、TOEIC初心者から上級者まで幅広く使える単語帳となっています。
音声は無料のスマホアプリから聞くことが可能です。
1冊目に紹介した銀のフレーズと同じシリーズの単語帳です。中学・高校レベルの英単語が怪しいという方は銀のフレーズ、それ以外の方は金のフレーズがおすすめです。
キクタン【初心者〜上級者向け】
キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE600 キクタンTOEICシリーズ 価格:1,760円
「キクタン」は名前の通り、音声を聞いて単語を覚えることに特化した単語帳です。TOEIC以外の分野でも単語帳が出版されており、単語帳業界で最も人気のある単語帳と言っても過言ではありません。
音声はダウンロードして聞くことができます。
TOEICでは、次の目標スコアごとに単語帳が出版されています。
- 500
- 600
- 800
- 990
目標スコアが具体的に決まっている方は、キクタンがおすすめです。
初心者こそTOEIC対策は単語から手を付けるべき
TOEIC対策は、単語学習・文法学習・パート別対策・実践問題演習といくつもの種類があります。
そしてその中でも最も簡単にTOEICスコアを伸ばせるのが、単語学習です。TOEICはマークシート式の試験です。答えは選択肢の中に必ずあります。
語彙力が付いてくると、仮に文法などが分からなかったとしても、文章の大まかな意味を掴めるようになります。そうなれば選択肢を1つや2つに絞り込むことが可能です。よって正答率が上がります。
一方で単語が分からなければ、如何に他のスキルがあったとしても、正答率は上がりません。TOEICにおける単語学習は、英語を見て日本語に訳す単純なものです。
初心者にも簡単に実践でき、初心者にとって最も効果的な勉強方法なので、まずは単語学習から始めてみましょう。
まとめ
TOEIC単語の覚え方のコツ3つと、TOEICおすすめ単語帳3選について解説しました。単語を覚える際のコツが分かれば、あとは単語帳を1冊購入して、学習を始めるだけです。
単語帳は長く使うものなので、じっくり比較して本当に欲しいと思える単語帳を購入しましょう。単語帳は何冊も購入する必要はありません。
単語帳を使ってTOEIC頻出単語を覚える際は、以下3つのコツを意識するようにしてください。
- スペルや英訳は覚えない
- 付属の音声を活用する
- 例文を活用する
語彙力が増えればTOEICの問題を解く時の景色が変わり、これまで諦めていた問題も解けるようになりますよ。