英語で「提案」をするとき、フレーズを知っているだけではなかなか相手の心には届きません。大切なのは、相手の立場を尊重しながら、共感を生む流れをつくることです。
日本語ではあいまいにやんわり伝える場面でも、英語では「何を提案しているのか」を明確にしつつ、押しつけにならない表現を選ぶ必要があります。
本記事では、英語の提案が自然に伝わりやすくなるよう、場面別に使える定番フレーズとそのニュアンスを解説します。
英語ビジネスメール・メッセージ(「Slack・Teams・Chatwork」 などのビジネスチャットで使う短い英文)での使い分けも紹介します。
提案を表す英語の動詞

英語には「提案」を表す動詞が複数あり、それぞれ使われる場面や距離感が異なります。
propose
比較的フォーマルで、会議や正式な意思決定の場面に向いています。
I would like to propose a new pricing strategy for next quarter.
(来期の新しい価格戦略を提案したいと思います)
suggest
柔らかく控えめで、相手の判断を尊重する印象。日常的なビジネスシーンで使いやすい表現です。
I’d like to suggest a slight adjustment to the schedule.
(スケジュールを少し調整することを提案したいです)
offer
「申し出る」というニュアンスがあり、相手に選択権がある提案に向いています。
I can offer support with the data analysis if needed.
(必要であれば、データ分析をお手伝いできます)
recommend
経験や判断をもとに「勧める」表現。説得力を持たせたいときに使います。
We recommend focusing on the domestic market first.
(まずは国内市場に注力することをおすすめします)
advise
専門的な立場からの助言や、判断に迷っている相手へのアドバイスに使われます。
I would advise reviewing the contract carefully before signing.
(署名の前に契約内容をよく確認することを助言します)
提案のさまざまなフレーズ

相手の立場を尊重しつつ提案するには、よく使われる定番フレーズを知っておくことが大切です。表現を少し工夫するだけで前向きな印象になり、話し合いもスムーズに進みます。
Why don’t I ~?
「私が~しましょうか」
自分が行動する提案なので、前向きで協力的な印象になります。
Why don’t I prepare a draft for the next meeting?
(次回の会議用に草案を作りましょうか)Why don’t I follow up with the client?
(私がクライアントにフォローアップしましょうか)
Why don’t you ~?
「~してみてはいかがでしょうか」
相手に行動を促す提案。指示にならないよう、文脈に配慮が必要です。
Why don’t you check the figures once more?
(数値をもう一度確認してみてはいかがでしょうか)Why don’t you share your thoughts in the meeting?
(会議でご意見を共有してみてはいかがですか)
Why don’t we ~?
「一緒に〜しませんか」
協働を前提とした使いやすい提案表現です。
Why don’t we schedule a quick call this afternoon?
(今日の午後に簡単な打ち合わせをしませんか)
What do you think about ~? / How do you feel about ~?
「~するというのはいかがでしょうか」
相手の意見を尊重しながら提案したいときに便利です。
What do you think about launching a pilot program?
(試験的にプログラムを始めるのはどうでしょうか)How do you feel about extending the deadline by one week?
(締め切りを1週間延ばすのはいかがでしょう)
How would you like to ~?
「~するのはいかがでしょうか」
選択肢を提示し、相手に決定を委ねる丁寧な表現です。
How would you like to review the proposal together?
(一緒に提案書を確認するのはいかがでしょうか)
Don’t you think it might be a good idea to ~?
「~するのはいかがでしょうか」「~するほうがよいと思いませんか」
相手の同意を引き出しやすい、やや間接的な提案です。
Don’t you think it might be a good idea to consult the legal team first?
(まず法務チームに相談するのはいかがでしょうか)
How about if ~?
「~してはいかがでしょうか」
条件付きの提案をやわらかく伝えたいときに使えます。
How about if we postpone the launch until next month?
(来月まで延期するのはいかがでしょうか)
その他よく使われる表現
Please allow me to make a suggestion.
(ひとつ提案させてください)I’d like to make a proposal regarding the project timeline.
(プロジェクトのスケジュールについて提案があります)I’d like to run it by you.
(一度ご意見をうかがってもよろしいでしょうか/ご検討いただけないでしょうか)
ビジネスメッセージ(チャット)の場合は?
チャットではメールほど形式張らず、テンポよくやり取りできるのが特徴ですが、ビジネスシーンでは「カジュアルすぎない配慮」は欠かせません。
提案する際は、要点を短く伝えつつ、相手に判断の余地を残す表現を選ぶのがポイントです。ただし、基本のフレーズはメールと共通です。
Would it be okay to discuss this briefly later today?
(今日のうちに、少しだけこちらの件を相談してもよろしいでしょうか)Do you think moving the deadline by one day would work?
(締め切りを1日延ばすのは可能そうでしょうか)Let me know if a short call tomorrow works for you.
(明日、短いお電話が可能でしたら教えてください)
状況に応じて文を簡潔にすることで、やり取りがスムーズになります。
まとめ
英語での提案は、「正しい表現」を選ぶことと同時に相手への配慮と伝え方のバランスが重要です。
提案の内容を明確にしつつ、相手の意見や判断を尊重するフレーズを選ぶことで、英語でも自然で信頼感のあるコミュニケーションが生まれます。
まずは定番表現から使い慣れ、場面に応じて少しずつ言い回しを広げていってください。
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