夏休みが終わる頃になると、「そろそろ学校生活のリズムに戻さなければ」「学習ペースも立て直したい」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

長い休みの間は、普段より自由な時間が増える一方で、就寝や起床の時間がずれたり、外出や遊びで疲れがたまったりすることもあります。

その結果、夏休み前にはできていた学習が、なかなか進まなくなることもあります。
特に英語は、毎日少しずつ続けているからこそ、ペースが崩れると「このまま英語をやらなくなったらどうしよう」と不安になることもあるかもしれません。

わが家では、夏休み明けにいきなり以前の学習量へ戻すのではなく、少しずつ学習の感覚を取り戻すことを意識することにしました。
今回は、実際に取り組んでいる3つの立て直し方をご紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 夏休み明けは生活リズムの乱れや疲れから学習が進みにくくなるため、以前と同じ学習量へ無理に戻さないことが大切である。
  • 朝のうちに学習を済ませて生活リズムを整え、「短時間・1単元」を目安に子どもの様子を見ながら学習量を決めるとよい。
  • カレンダーで学校再開だけでなくその先の楽しみな予定も可視化することで、前向きな気持ちで再スタートしやすくなる。

お盆休みを過ぎた頃から「ガソリン切れ」に

お盆休みを過ぎた頃から「ガソリン切れ」に

わが家でも、旅行やお出かけ、遊びなどで、いつもとは違う毎日が続きました。
最初のうちは元気に過ごしていても、お盆休みを過ぎた頃から、少しずつ疲れが見えるようになりました。

朝の動きがゆっくりになり、学習に取りかかるまでにも時間がかかります。
英語についても、以前なら比較的スムーズに取り組んでいたのに、教材を前にして手が止まることが増えました。

しかし、よく考えてみれば、夏休みも後半です。
暑い中で出かける日もあり、夜更かしや寝坊が続き、単純に疲れているだけなのかもしれません。

そこで、英語のやる気を無理に引き出すのではなく、まずは生活全体を立て直しながら、学習の負担を小さくすることから意識しました。

朝に学習して、生活リズムを戻す

最初に意識したのは、英語の勉強量ではなく、生活リズムです。
お出かけや来客などで、二人とも少し夏バテ気味だったため、まずは睡眠と食事をしっかりとり、体調を整えることから始めました。

一度崩れた生活リズムを整えるには、就寝時間だけを気にするのではなく、起床時間を普段のペースに戻すことも大切だと感じています。
わが家では、できるだけ普段に近い時間に起き、朝食をとったら身支度を済ませ、そのまま学習に取りかかるようにしています。

娘たちは、起きてくるなり、朝食をとる前からテレビや動画を見たがります。
夏休みですから、朝から好きなことをしたい気持ちはよくわかります。

それでも、朝食後はテレビや動画を見る前に身支度を済ませ、先に学習に取りかかります。
「あとでやろう」とすると、楽しいことが優先されて、学習がどんどん後回しになってしまうからです。

朝のうちにやるべきことを一つでも済ませておけば、その後は安心して自由に過ごせます。
終わった後は、テレビや動画を見たり、ゲームをしたりして過ごします。

「朝から勉強させる」というより、「自由時間を楽しむ前に、まず一つ終わらせる」という感覚です。
また、朝に学習することは、夏休み明けの学校生活への準備にもなります。
決まった時間に起きて、身支度をして登校する生活に戻るのは、大人でもなかなか大変なものです。

だからこそ、子どもだけに「もうすぐ学校だから早起きしよう」と言うのではなく、私自身も生活リズムを意識しながら、親子で少しずつ立て直していくことにしました。

短時間・1単元で学習の感覚を取り戻す

短時間・1単元で学習の感覚を取り戻す

次に意識したのが、一度にたくさんやらないことです。
夏休み中に学習ペースが落ちたからといって、いきなり以前と同じ量に戻すのではなく、「短時間・1単元」を目安にしました。

特に意識しているのが、集中力が続きにくい次女です。
小学2年生の次女には、一度にいくつもの課題を提示するのではなく、その日に取り組むものを一つに絞ります。

たとえば、日めくりドリルだけの日、タブレット学習だけの日。
オンライン英会話の日なら、まずは1レッスンだけです。
そこまで終わったら、いったん休憩します。

その後は、「もう少しやる?」と本人に聞きながら、次の学習をするかどうかを決めます。
必ず続けてやらせるわけではありません。

一度好きなことをして休み、しばらくして本人が「もう一つやってみようかな」と思えば、そこでまた学習します。

この方法にすると、「今日はこれを全部やらなければ」という重さが少なくなり、終わりが見えているので、最初の一歩も踏み出しやすくなります。

長女についても、今は学習量を増やすより、まずは普段の感覚を取り戻すことを優先しています。
一つの単元が終われば、その日の学習はいったん終了です。

「まだできそうだから、もう少しやろう」と追加するかどうかは、本人に任せています。
長女も小学6年生になり、自分のやり方や意思を大切にしたい年頃です。
親が勝手に「今日はここまでやろう」と決めて、強制することはできるだけ避けています。

長く英語学習を続けていると、親としては「せっかく時間があるのだから、もう少し」と欲が出てしまうこともあります。

そんなときは、「もし自分の仕事だったら」と置き換えて考えるようにしています。
「もう少しできるはず」という親の気持ちだけで学習量を増やしてしまうと、せっかく取り組めたことまで負担になってしまうかもしれません。

だから今は、「もっとやらせる」ことよりも、「これなら明日もできそう」と思えるところで終えることを大切にしています。

カレンダーで「次の楽しみ」までをカウントダウン

カレンダーで「次の楽しみ」までをカウントダウン

もう一つ、わが家で続けているのが、カレンダーへの書き込みです。
これまでも学習予定を書き込んだり、できた日にシールを貼ったりしてきました。

夏休み明けに向けても、この習慣は続けています。
ただ、学校が始まる日だけを目標にするのではなく、その先にある楽しみな予定にも目を向けるようにしています。

たとえば、習い事の発表会や試合、学校行事など、2週間ほど先にある予定です。
夏休みが終わることだけを意識すると、「もう休みが終わってしまう」という気持ちになりやすいものです。
けれど、その先に楽しみな予定があれば、「あと○日」と前向きに数えることができます。

そして、ここは少し手間がかかりますが、予定を親がすべて書いてしまうのではなく、できるだけ子ども自身に書き込ませるようにしています。

好きなシールを選んだり、スタンプを押したりするのも娘たちは楽しんでいます。
自分でカレンダーを作っていくことで、予定がより身近になるようです。
女の子だからこそ、シールやスタンプを使う方法が特に合っているのかもしれません。

一方で、同じ仕組みでも、子どもによって「やってみたい」と思うポイントは違うでしょう。

たとえば、ゲームが好きな子なら、取り組むほどレベルが上がる仕組みにしたり、キャラクターが強くなったりするような見せ方のほうが、楽しみながら続けられるかもしれません。

大切なのは、シールやスタンプそのものではなく、「やったことが目に見える」「あと少しで次の楽しみがある」という感覚です。

カレンダーを眺めながら、「発表会まであと○日だね」「試合まであと少しだね」と話すことで、夏休みの終わりではなく、その先の楽しみに目を向けられるようになります。

最初にカレンダーを準備する手間はかかりますが、一度仕組みを作ってしまえば、毎日の生活の中で自然に確認できます。

まとめ|休み明けこそ、無理のない再スタートを

娘たちの様子を見ていて、「英語をやりたくない」のではなく、夏休みの疲れや生活リズムの乱れから、学習する力が残っていないこともあるのだと気づきました。

だからこそ、「英語が嫌いになった」と決めつけたり、以前と同じ学習量へ無理に戻したりするのではなく、まずは生活と学習のペースを整えることから始めました。

朝は生活リズムを整えながら短時間だけ取り組む。一つ終わったら休む。カレンダーで少し先の楽しみな予定を確認する。

夏休み明けに英語への意欲が少し下がっているように見えても、焦る必要はありません。

まずは生活を整え、できる量まで学習を小さくして、もう一度英語に触れる習慣をつくる。
わが家も、娘たちの様子を見ながら、少しずつ普段のペースへ戻していきたいと思います。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。