普段より自由に使える時間が増える夏休み。
「この機会に英語も少し頑張ってほしい」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
わが家には、中学生と高校生の息子がいます。子どもたちが小さいころから、夏休みの英語との関わり方について試行錯誤してきました。
今回は、そんなわが家で夏休みにやってきたこと、反対にやめたことを振り返ってみたいと思います。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 夏休みだからと学習量を増やすのはやめ、「英語から完全に離れないこと」を目標に、気楽に続ける姿勢へ切り替えたことが、親子ともに疲れず継続できる最大のポイント。
- 宿題や単語は一度に全部やらず小さく区切り、映画のセリフまねなど「勉強以外の形」でも英語に触れることで、「今日は勉強できなかった」と焦る場面が自然と減っていった。
- 英検は合否だけでなく「今どこまでできて、次に何を練習すべきか」を知る機会として活用し、できなかった日は取り返さず、また始めればいいと考えることで長く続けられた。
英語の勉強量を増やすのをやめた

夏休みになると、「普段より時間があるのだから、いつもより勉強できるはず」と思ってしまいがちです。
私も以前は、学校の宿題に加えて、英単語を覚えたり、英会話教室の宿題を進めたりと、普段より少し多めに英語に取り組ませようとしていました。
けれど、実際にやってみるとなかなか思うようには進みません。
友達と遊ぶ日もあれば、家族で出かける日もあります。部活動や習い事があると、夏休みだからといって毎日時間に余裕があるわけでもありません。
とくに次男は、長い時間机に向かって勉強するのがあまり得意ではありませんでした。
時間があるからと学習量を増やしても、途中で集中力が切れ、手が止まったり、ほかのことに気を取られたりして、なかなか宿題が進みません。
すると私も「まだ終わっていないよ」と声をかけることが増え、親子ともに疲れてしまうことがありました。
そこで、夏休みだからといって、普段よりたくさん勉強させようとするのはやめました。
重視したのは、たくさん取り組むことよりも、長い休みの間に英語から完全に離れてしまわないこと。
そのくらいに考えるようになってから、私自身も夏休みの英語学習を少し気楽に捉えられるようになりました。
一度にたくさんやらず、小さく区切って取り組んだ
学習量を増やさない代わりに意識したのが、一度に取り組む量を小さくすることです。
次男が通う英会話教室では、文法のドリルや新しい英単語を覚える宿題が出ていました。
ただ、それらを一度に全部終わらせようとすると、途中で手が止まってしまうことも少なくありませんでした。
そこで、宿題をいくつかに分けたり、英単語も少ない数に区切ったりして取り組むようにしました。
たとえば、覚える単語が20語あったとしても、最初から20語すべてを覚えようとはしません。
まずは知っている単語に印をつけ、まだ覚えていないものを確認します。その中から5語ほどを選び、「今日はここまで」と区切って練習していました。
20語と聞くと多く感じても、5語なら「これくらいならできそう」と思えるようでした。
夏休みは日によって予定も違います。
まとまった勉強時間を毎日確保することにこだわるより、その日にできる量だけ取り組む。わが家では、そのほうが英語学習を続けやすかったように思います。
英語に触れる時間を、勉強だけに限定しなかった

夏休みは時間に余裕があるため、家族で映画を見ることもよくありました。
当時、なぜか次男が気に入っていたのが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『ターミネーター』です。
どちらも私自身はかなり久しぶりに見る作品で、子どもと一緒に見てみると、昔とはまた違った感覚で楽しめました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、PART2に登場する未来のビフは実在の人物がモデルらしい、という話をしたり、『ターミネーター』では、有名なセリフの“I’ll be back.”をまねしてみたり、“Hasta la vista, baby.”は英語ではなくスペイン語なんだよ、と話したりしました。
英語の勉強をさせるために映画を選んだわけではありません。
それでも、一緒に見ていると「今の英語、なんて言った?」「この言葉はどういう意味?」と、自然に言葉の話になることがあります。
ちなみに私はそこまで付き合わなかったのですが、次男はその後、一人で『ターミネーター』シリーズをかなり先まで見進めていたようです。感想を聞くと、中には「これはちょっと……」という作品もあったようですが(笑)、それだけ夢中になって見続けられる作品に出会えたことも、夏休みならではだったように思います。
机に向かって問題を解いたり、単語を覚えたりすることだけが英語学習ではありません。
映画のセリフをまねしたり、気になった言葉について話したりすることも、英語に触れる一つの方法です。
そう考えるようになってからは、「今日は英語を勉強できなかった」と考えることも少なくなりました。
英検を一つの目標にした
まとまった時間を取りやすい時期には、英検を一つの目標にするのもよいと思います。
わが家の息子たちも、小学生のころから何度か英検に挑戦してきました。
英検のよいところは、読む・聞く・書く・話すといった英語の力を幅広く確認できることです。
「英語が苦手」と感じていても、実際には何が苦手なのか、本人にもよくわかっていないことがあります。
英検を受けてみると、リーディングは比較的できているけれどリスニングが弱い、単語や文法はわかっていても自分の言葉で書くのが難しいなど、次に取り組みたいことが見えやすくなります。
また、5級、4級、3級と級が上がっていくため、英語学習のマイルストーンとしてもわかりやすいでしょう。
わが家では、英検の勉強に学研の「英検をひとつひとつわかりやすく。」シリーズを使っていました。
一つひとつの内容が細かく分かれているため、「今日はここまで」と区切って取り組みやすく、夏休みの学習にも使いやすい教材でした。
Kimini英会話にも、このシリーズをもとにした「英検®合格コース」があります。予習で学んだ語彙や文法を、オンラインレッスンで実際に使って練習できるため、一人で問題集に取り組むだけでは補いにくい「話す」練習もできます。
英検は、合格だけを目的にするのではなく、「今どこまでできているのか」「次に何を練習すればよいのか」を知る機会として活用することもできます。
級という目に見える目標もあるため、長く続く英語学習の中で、一つの節目として取り入れてみるのもよいのではないでしょうか。
できなかった分を、あとから取り返すのをやめた

夏休みは、毎日同じように過ごせるわけではありません。
旅行や帰省をしたり、友達との予定が入ったりして、英語の勉強ができない日もありました。
以前は、できなかった日があると、「昨日できなかったから、今日はその分もやろう」と考えることがありました。
けれど、そうすると翌日に取り組む量が増えてしまいます。
一日できなかっただけなのに、次の日にはやらなければならないことが倍になる。
さらに予定どおり進まなければ、やることがどんどんたまっていきます。
子どもだけでなく、見ている親のほうも「またできなかった」と焦ってしまいます。
そこで、できなかった分をあとから取り返そうとするのをやめました。
できなかった日はそのまま。
次の日になったら、またその日にできることから始める。
数日空いてしまったとしても、そこで終わりにせず、また戻ってくればいい。
そう考えるようになってからは、毎日完璧に続けることよりも、長く続けられることを大切にするようになりました。
まとめ
夏休みは時間があるからこそ、「この機会に英語力を伸ばしたい」と考えることもあるでしょう。
わが家でも、以前は普段より学習量を増やすことを考えていました。
けれど、子どもたちと英語学習を続ける中で、英語力を伸ばす方法は、机に向かって勉強することだけではないと感じるようになりました。
少ない量でも英語に触れる。
映画を一緒に楽しみながら、気になった言葉について話してみる。
英検のような目標に挑戦するのも、一つの方法です。
できない日があっても、また始めればいい。そう考えながら英語学習の意味を少し広く捉えてみると、夏休みだからこそできることは意外とたくさんあるように思います。
「たくさん勉強できたか」だけでなく、子どもが英語に興味を持ったり、自分の得意・不得意に気づいたりすることも、一つの前進ではないでしょうか。
長い夏休みを、これからの英語学習につながる小さなきっかけを見つける時間にしてみるのもよいと思います。
