訪日観光客のほか、日本に住む外国人も増えているため、観光地や商店街の魚屋では、外国人観光客に英語で接客する場面が増えています。その際、「この魚は刺身にできますか?」「焼くのと煮るの、どっちがいいですか?」といった質問に、英語で対応できると安心してもらえるでしょう。
この記事では、魚屋店員として使える基本的な英単語・フレーズに加え、実際の接客シーンを想定したロールプレイ(会話例)をわかりやすくご紹介します。
英語が苦手な方でも使いやすいように、短くて覚えやすい表現を厳選していますので、ぜひ接客の現場でご活用ください。
魚屋で役立つ英単語

魚屋で外国人相手に接客する際は、魚の種類や調理法、接客に関する英単語を知っておくと便利です。ここでは、魚屋でよく使われる英単語を、カテゴリ別にご紹介します。
※カタカナは英語での実際の発音に近づけて記載しています。
魚の種類・部位に関する単語
- yellowtail(イエローテイル):ブリ
- sea bream(シー・ブリーム):タイ
- mackerel(マカレル):サバ
- salmon(サーモン):サケ
- tuna(ツナ):マグロ
- squid(スクイッド):イカ
- scallop(スカラップ):ホタテ
- octopus(オクトパス):タコ
- sardine(サーディーン):イワシ
- horse mackerel(ホース・マカレル):アジ
- eel(イール):ウナギ
- pike(パイク)/saury(ソーリー):サンマ(pikeはアメリカ英語、sauryは一般的)
魚の部位・加工状態に関する単語
- fillet(フィレ):切り身
- whole fish(ホール・フィッシュ):丸ごとの魚
- head(ヘッド):頭
- belly(ベリー):腹身
- loin(ロイン):背身
- skin-on(スキン・オン):皮つき
- skinless(スキンレス):皮なし
- boneless(ボーンレス):骨なし
- with bones(ウィズ・ボーンズ):骨あり
- gutted(ガテッド):内臓処理済み(はらわた抜き)
- descaled(ディスケールド):ウロコ取り済み
調理法・特徴に関する単語
- sashimi(サシミ):刺身
- grilled(グリルド):焼き物
- boiled(ボイルド):煮物
- steamed(スティームド):蒸し物
- rich in fat(リッチ・イン・ファット):脂がのっている
- lean(リーン):脂が少なめの
- has bones(ハズ・ボーンズ):骨がある
接客・保存に関する単語
- fresh(フレッシュ):新鮮な
- frozen(フローズン):冷凍の
- keep in the fridge(キープ・イン・ザ・フリッジ):冷蔵保存
- shelf life(シェルフ・ライフ):保存期間
- wrap(ラップ):包む
- bag(バッグ):袋
- price(プライス):価格
- total(トータル):合計金額
- change(チェンジ):お釣り
魚屋の接客で使える英語フレーズ

ここでは、魚屋の接客で役立つ英語フレーズをシーン別にご紹介します。
使いやすいフレーズから1つずつ覚え、実際の接客に役立てていきましょう。
お客様を迎えるときのフレーズ
Hi! Welcome!
(こんにちは!いらっしゃいませ!)
Today’s fish is very fresh.
(本日の魚はとても新鮮です。)
We also have local fish from today’s catch.
(本日の地元の水揚げもございますよ。)
商品説明・調理法を案内するときのフレーズ
This is yellowtail. It’s rich in fat and great for grilling.
(こちらはブリです。脂がのっていて、焼くのに向いています。)
This tuna is good for sashimi. Very fresh!
(このマグロは刺身にできます。とても新鮮ですよ!)
This sea bream has a light flavor. It’s nice when steamed.
(このタイはあっさりした味で、蒸すのがおすすめです。)
Would you like it cleaned and gutted?
(内臓を取って下処理しましょうか?)
Do you prefer skin-on or skinless fillets?
(皮付きがよろしいですか?皮なしにしましょうか?)
保存方法・日持ちを案内するときのフレーズ
You can keep it in the fridge for two days.
(冷蔵で2日ほどもちます。)
It’s also good for freezing.
(冷凍保存もできますよ。)
For sashimi, please eat it today or tomorrow.
(刺身用の場合は、今日か明日までにお召し上がりください。)
注文・会計時のやり取りのフレーズ
The total is 980 yen. Would you like a bag?
(合計で980円です。袋はご利用になりますか?)
Would you like me to wrap the fillets separately?
(切り身は別々にお包みしましょうか?)
Here’s your change. Thank you!
(お釣りです。ありがとうございました!)
魚屋での実践的な英会話ロールプレイング

ここでは、魚屋での実際の接客シーンを想定した英会話ロールプレイング(会話例)を6パターンご紹介します。
実際の会話を想定して練習し、日々の接客に役立ててみてください。
パターン1:刺身にできるか尋ねられたとき
Can I eat this as sashimi?
これ、刺身で食べられますか?
Yes, it’s sashimi grade. Very fresh!
はい、刺身用です。とても新鮮ですよ。
Great, I’ll take it.
いいですね、それをください。
パターン2:調理方法を聞かれたとき
How should I cook this sea bream?
このタイはどうやって調理するのがいいですか?
It’s good for grilling or steaming.
焼き物か蒸し料理がおすすめです。
I’ll grill it. Thank you!
焼いてみます。ありがとう!
パターン3:保存方法を案内するとき
How long does this fish last?
この魚はどのくらい日持ちしますか?
About two days in the fridge. You can also freeze it.
冷蔵で2日ほどです。冷凍もできますよ。
Good to know. Thanks!
教えてくれてありがとう!
パターン4:切り身にするか確認する
Would you like this fish whole or filleted?
この魚は丸ごとですか?切り身にしましょうか?
Filleted, please.
切り身にしてください。
Got it. Please wait a moment.
かしこまりました。少々お待ちください。
パターン5:骨の有無を聞かれたとき
Does this mackerel have bones?
このサバには骨がありますか?
Yes, it has small bones. Be careful when eating.
はい、小骨がありますので、食べるときに気をつけてください。
Thanks for the info.
教えてくれてありがとう。
パターン6:会計時のやり取り
The total is 1,200 yen. Would you like a bag?
合計で1,200円です。袋はご利用になりますか?
Yes, please.
はい、お願いします。
Here’s your change. Thank you very much!
お釣りです。ありがとうございました!
まとめ
今回は、魚屋での接客に役立つ英単語やフレーズ、実践的なロールプレイをご紹介しました。
「刺身にできますか?」「骨はありますか?」「切り身にしてもらえますか?」といったよくある質問に、一言でも英語で答えられるだけで印象は大きく変わります。今回の内容を参考にして、まずはシンプルな表現から少しずつ使ってみましょう。
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