訪日外国人観光客が急増する中、ビジネスホテルでも英語での接客対応が求められる機会が日常的になってきました。
特に都市部では、限られた時間・人員・サービスの中で、いかに正確でスムーズな対応ができるかが、ホテルの信頼に直結します。
とはいえ、「咄嗟に英語が出てこない」「単語は知っているけれど、会話の流れが分からない」といった不安を抱えているスタッフの方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ビジネスホテルで働くスタッフが実際の業務で使える英単語と、場面ごとの英語ロールプレイをまとめました。
あいさつから案内、トラブル対応まで、すぐに現場で使えるように、会話形式でわかりやすく紹介しています。
- 難しい英語は不要
- 丁寧な一言+笑顔で伝わる
- 練習すれば誰でもできる!
そんな接客英語の基礎を、ここから身につけていきましょう。
参照:JNTO|訪日外客統計
職種別:覚えておきたい英単語&便利フレーズ集

ここでは、ビジネスホテルで働く主な職種ごとに、外国人ゲストへの英語対応で役立つ単語とフレーズを紹介します。
短くても丁寧に伝わる表現を身につけておけば、英語に自信がない方でも安心して接客できます。
フロントスタッフ編
使えるフレーズ
- Do you have a reservation?(ご予約はされていますか?)
- May I see your passport, please?(パスポートを拝見できますか?)
- Check-out time is 10 a.m.(チェックアウトは午前10時です。)
- Here is your room key.(こちらがお部屋の鍵です。)
- Please fill out this form.(この用紙にご記入ください。)
英単語リスト
| 英単語・フレーズ | 意味 |
|---|---|
| reservation | 予約 |
| passport | パスポート |
| check-in / check-out | チェックイン/アウト |
| room key | 部屋の鍵 |
| form | 用紙、記入書類 |
清掃スタッフ編
使えるフレーズ
- May I clean your room now?(今、お部屋の清掃をしてもよろしいですか?)
- I’ll change the towels.(タオルを交換します。)
- Please let us know if you need more amenities.(アメニティが必要であればお知らせください。)
- We found a personal item in your room.(お部屋で私物を見つけました。)
- I’ll report it to the front desk.(フロントに報告します。)
英単語リスト
| 英単語・フレーズ | 意味 |
|---|---|
| housekeeping | 清掃係、ハウスキーピング |
| towel | タオル |
| amenity | アメニティ |
| personal item | 私物 |
| report | 報告する |
朝食サービススタッフ編
使えるフレーズ
- Breakfast is served from 7 a.m. to 9 a.m.(朝食は7時から9時までです。)
- Please help yourself.(ご自由にお取りください。)
- Coffee and tea are over there.(コーヒーとお茶はあちらにございます。)
- Please return your tray here.(トレーはこちらにお戻しください。)
- Do you have any food allergies?(食物アレルギーはございますか?)
英単語リスト
| 英単語・フレーズ | 意味 |
|---|---|
| breakfast | 朝食 |
| buffet | ビュッフェ |
| tray | トレー |
| coffee / tea | コーヒー/お茶 |
| allergy | アレルギー |
シーン別:英語ロールプレイで実践練習

ここでは、ビジネスホテルでのよくある接客シーンを想定し、スタッフ(Staff)とゲスト(Guest)のロールプレイを紹介します。
シンプルで丁寧な表現を繰り返し練習することで、実際の現場で自信を持って対応できるようになります。
シーン①:チェックイン対応
(こんばんは。ABCビジネスホテルへようこそ。ご予約はされていますか?)
(はい。「ジェームズ・ホワイト」で予約しています。)
(ありがとうございます。パスポートを拝見できますか?)
シーン②:清掃中のやり取り
(すみません。新しいタオルをもらえますか?)
(かしこまりました。すぐにお持ちします。)
シーン③:朝食会場での案内
(おはようございます。朝食はあちらにご用意しています。ご自由にお取りください。)
(ありがとうございます。朝食は何時までですか?)
(9時までご利用いただけます。)
シーン④:部屋のWi-Fiがつながらない
(すみません。部屋のWi-Fiに接続できません。)
(ご不便をおかけして申し訳ありません。お部屋番号を教えていただけますか?)
(305号室です。)
(ありがとうございます。すぐに係の者に確認させます。)
シーン⑤:部屋が寒い
(部屋がとても寒いのですが、温度調節はできますか?)
(申し訳ございません。ベッドの近くのパネルで調整できます。)
(わかりました。ありがとうございます。)
まとめ|すぐに使えるフレーズと会話練習で“伝わる英語”を身につけよう
まとめ|英語対応が求められる時代、伝わる接客でホテルの評価を高めよう
国土交通省観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、外国人延べ宿泊者数は2024年から2025年にかけて急増傾向にあり、ビジネスホテルに宿泊する外国人旅行者数も大幅に回復・拡大しています。このような背景から、フロントや清掃、朝食サービスなど、あらゆるポジションのスタッフが英語での接客力を求められる時代となりました。本記事では、職種別に実際の業務で使える英単語や英語フレーズ、そして即実践できるロールプレイを紹介しました。
英語に自信がなくても、「伝えようとする姿勢」と「基本表現+笑顔」があれば、十分にゲストに安心感を届けることができます。
伝わる英語は、ホテルの印象を大きく左右します。
毎日の接客の中で、少しずつフレーズを使ってみることが、あなたの英語力とおもてなし力の向上につながります。
参照:観光庁|宿泊旅行統計調査


