ビジネスのやり取りでは、依頼を断るときや条件変更を伝えるときなど、相手に「理解してもらう」「納得して受け入れてもらう」場面が数多くあります。
日本語では「ご了承ください」「ご容赦ください」といった便利な表現がありますが、英語にはそれに完全に一致する単語はありません。そのため、理由・配慮・謝罪・感謝を組み合わせて伝えることが重要になります。
本記事では、英文ビジネスメールやメッセージ(Slack・Teams・Chatworkなどのビジネスチャットで使う短い英文)で使える「納得を促す」ための実務的なフレーズを、シーン別に紹介します。形式だけでなく、相手との関係を保つ言い回しにも注目していきましょう。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 英語で「ご了承ください」を伝える際は、理解・感謝・配慮を組み合わせて表現することが重要です。
- I would appreciate your understanding. や We kindly request your understanding. などを使うと、丁寧に納得を促すことができます。
- チャットでは結論を簡潔に伝えつつ、Thank you for your understanding. などを添えることで、柔らかく自然な印象になります。
「ご了承ください」を英語で伝える

日本語の「ご了承ください」は、理解や受け入れを丁寧に求める表現です。英語では直接的に訳すのではなく、感謝や配慮を添えて伝えるのが一般的です。
I would appreciate your understanding.
「ご了承(理解)いただければ幸いです」
よく使われる定番表現です。理由説明のあとに添えると、柔らかく納得を促せます。社内外どちらでも使える万能フレーズです。
Due to internal scheduling constraints, the deadline has been revised.
I would appreciate your understanding.
社内のスケジュール上の都合により、締切を変更いたしました。ご了承いただけますと幸いです。
Your understanding would be greatly appreciated.
「ご理解いただけましたら幸いです」
ややフォーマル。影響がある変更・制約について、相手の配慮に感謝する姿勢。
Due to system maintenance, responses may be delayed. Your understanding would be greatly appreciated.
システムメンテナンスのため、対応に遅れが生じる可能性があります。ご理解いただけますと幸いです。
We would appreciate your kind understanding.
「ご理解賜りますようお願い申し上げます」
丁寧で柔らかい。日本語の「何卒ご理解ください」に近いニュアンスです。
Unfortunately, we are unable to accommodate this request at this time. We would appreciate your kind understanding.
誠に恐れ入りますが、今回はご要望にお応えできかねます。何卒ご理解ください。
We kindly request your understanding.
「何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」
フォーマルでややかしこまった表現。「お願い」として明確に伝えます。
This policy applies to all customers, and we kindly request your understanding.
本方針はすべてのお客様に適用されます。ご理解をお願いいたします。
I would be grateful for your understanding.
「ご理解いただけますと幸甚に存じます」
誠実で気持ちを込めた丁寧な表現です。
I will need additional time to review the documents, and I would be grateful for your understanding.
書類の確認にもう少しお時間をいただく必要があります。ご理解いただけますと幸いです。
「ご了承ください」は英語で何という?(Weblio)
「申し訳ございません」を添えて納得を促す

納得を求める場面では、謝意を示すことで相手の受け取り方が大きく変わります。状況に合った表現を選ぶことがポイントです。
I’m afraid I can’t help you.
「お力になれず申し訳ございません」
「I’m afraid」はクッション言葉。ややカジュアルで率直。社内・取引先でも軽めの依頼を断るときに使えます。
I’m afraid I can’t help you with this request due to my current workload.
現在の業務状況のため、この件についてはお力になれません。
I apologize for not being able to assist.
「お手伝いできず申し訳ございません」
フォーマルな謝罪表現。取引先への正式な断り、メールでの対応に適しています。
I apologize for not being able to assist with this matter at this time.
現時点では本件について対応できず、申し訳ございません。
I apologize for not meeting your expectations.
「ご期待に沿えず申し訳ございません」
成果・対応・納期などで期待を下回った場合などに使えるフレーズ。
I apologize for not meeting your expectations regarding the delivery timeline.
納期に関してご期待に沿えず、申し訳ございません。
I regret to inform you that we have not lived up to your expectations.
「ご期待に沿えなかったことをお詫び申し上げます」
フォーマル。重要な取引先、正式なお詫び・通知向けの表現です。
We regret to inform you that we have not lived up to your expectations in this matter.
本件においてご期待に沿えなかったことを、深くお詫び申し上げます。
live up to=「to do as well as or be as good as other people expect you to」(Oxford Learners Dictionaries)
継続的な関係性を示すフレーズ
納得を促す文面では、「今回限りではない」という姿勢を示すことが重要です。今後も良好な関係を続けたい意思を伝えることで、印象が和らぎます。
I look forward to working with you again.
「また機会がございましたらよろしくお願いいたします」
ビジネス全般で使える定番フレーズ。
英語ビジネスメッセージ(チャット)では?

英語のビジネスチャットでも、基本的な考え方はメールと共通しています。相手への配慮を示し、背景や理由を簡潔に添えることで、「一方的な通知」ではなく「納得を促す共有」になります。
ただし、チャットはスピードが前提のため、長い前置きや形式ばった表現は避け、結論を先に伝えつつ、柔らかいクッション表現を添えるのがポイントです。
特に「ご了承いただきたい」「事情を理解してほしい」場面では、命令や押し付けに聞こえない言い回しを意識すると、やり取りがスムーズになります。
例文(チャット向き)
The deadline has been revised due to scheduling constraints. Thank you for your understanding.
(スケジュールの都合で締切を変更しました。ご理解ありがとうございます)We’ve had to make a slight change to the plan. I appreciate your understanding.
(計画に少し変更がありました。ご理解いただけると助かります。)This may cause a small delay, and I appreciate your patience.
(多少遅れが出る可能性がありますが、ご理解いただけると幸いです。)
まとめ
「納得を促す」英語表現には、決まった正解はありません。大切なのは、理由を伝え相手への配慮を示し、関係性をつなぐことです。
「ご了承ください」をそのまま訳そうとせず、理解・謝意・感謝を組み合わせて表現することで、英語でも自然で信頼感のあるビジネスコミュニケーションが実現できます。
少し言葉を添えるだけで、メールやメッセージの印象は大きく変わります。ぜひ、実務の中で今回のフレーズを活用してみてください。
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