「ESAT-Jの点数ってどう決まるの?」
「A・B・C評価は何を基準にして付けられる?」
「どこを意識すれば点数アップにつながる?」
ESAT-J(中学校英語スピーキングテスト)は、英語力の知識だけではなく「話す力」を測るための試験です。その採点基準は筆記テストと異なり、英語で伝えようとする姿勢や発話の質も含めて評価されます。令和5年度の公式採点基準を見ると、詳細な評価観点が公開されており、これを理解することで対策の優先順位がクリアになります。
この記事では、
- ESAT-Jの点数体系
- 採点基準の基本的な考え方
- 評価項目から見える対策ポイント
を、東京都の高校受験英語指導の視点から分かりやすく解説します。
ESAT-Jの点数分布|6段階評価が示す実力の目安

ESAT-JにはA〜Fの6段階での評価があります。
点数の分布を把握することで、今の自分の立ち位置と目標スコアが明確になり、都立高校入試において戦略的に優位に進めることができます。
ESAT-J 評価(GRADE)分布(過去4年間)
評価は F → E → D → C → B → A の順に高くなります。最新の2024年度(令和6年度実施/2025年度入試で活用)の分布は以下の通りです。
| 年度 | F | E | D | C | B | A |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 0.5% | 4.6% | 9.7% | 22.2% | 31.6% | 31.3% |
| 2023 | 1.1% | 6.5% | 11.9% | 26.0% | 29.2% | 25.3% |
| 2022 | 0.9% | 8.3% | 16.9% | 31.4% | 25.6% | 16.8% |
| 2021 | 1.9% | 15.3% | 23.9% | 27.0% | 20.3% | 11.7% |
→ 最新の 2024年度は 上位評価(A・B)が全体の約63% を占めています。
傾向(ポイント)
A評価とB評価の割合が年々増えている
→ 2019年頃に比べて、上位評価者の割合が増加しています。
低い評価(C以下)の割合は減少傾向
→ 特にE・F層が大きく低下しています。
これは、教育現場での対策が進んだことやスピーキング練習用の学習ツールが普及したことが影響している可能性があります。
ESAT-J点数配分|採点基準から見る「評価の重み」
ESAT-Jでは各問題に対する細かい点数配分が公表されていませんが、採点基準に基づいて点数が計算され、それぞれの評価が決まる仕組みになっています。令和5年度の採点基準では、Part B〜D(質問応答・状況説明・意見表現)に関して、「できている/できていない」という観点からコミュニケーションの達成度が評価されます。
具体的には、
- 問いかけに応じた内容を伝えられているか
- イラストや状況説明を適切に英語で説明できているか
- 自分の考えとそれを支える理由を示せているか
といった点が「どれだけできているか?で評価されます。
また、語彙・表現・文法の使用は「言語使用」として段階的に評価され、発話内容の豊かさや正確さも点数化されていきます。
音声に関しても、発音・抑揚・リズムなどが評価の対象となるため、総合的な英語運用力が問われる仕組みです。
ESAT-Jは英語を「話せるようになる力」を評価するテストです。そのため、日頃から声に出す練習を積み重ねることが、点数(評価)アップにつながる最大のポイントになります。
ESAT-J 配点|都立高校入試ではどのように扱われるのか

ESAT-Jの点数や評価は、単体で合否を決めるものではありません。
特に中学3年生が受験するESAT-J(YEAR 3)は、都立高校入試の総合得点に加算される仕組みになっています。
ここで重要なのは、ESAT-Jは「1点2点を争うテスト」ではないという点です。
都立高校入試では、
- A評価
- B評価
- C評価
といった評価区分に応じて一定の点数が加算されます。
そのため、
- AとB
- BとC
のように、評価が1段階変わるかどうかが結果に影響します。
逆に言えば、
- 細かなミス
- 文法の小さな間違い
だけで大きく不利になることはありません。
「評価を1段階でも上げる」ことを目標に対策を行うのが、ESAT-Jでは最も現実的です。
ESAT-J スコアとグレードの関係一覧(令和6年度・最新)
| グレード | スコア範囲 | 全体の割合(%) | 都立高校入試での扱い |
|---|---|---|---|
| A | 80〜100 | 31.3% | 20点 |
| B | 65〜79 | 31.6% | 16点 |
| C | 50〜64 | 22.2% | 12点 |
| D | 35〜49 | 9.7% | 8点 |
| E | 1〜34 | 4.6% | 4点 |
| F | 0 | 0.5% | 0点 |
ESAT-J 採点基準|令和5年度の評価観点から分かること
令和5年度のESAT-J採点基準では、スピーキング力を複数の観点から総合的に評価する仕組みが明確に示されています。
主な評価観点は、次の3つです。
コミュニケーションの達成度
まず評価されるのが、
問いや状況に対して、英語で伝えようとしているかという点です。
- 質問に対して内容がずれていないか
- イラストや状況説明ができているか
- 意見と理由が簡単でも述べられているか
多少英語が不完全でも、伝えようとする姿勢が見える回答は評価されます。
言語使用(語彙・文法)
次に見られるのが、語彙や文法の使い方です。
ただし、ここで求められているのは、
難しい単語や高度な文法ではありません。
- 中学校英語レベルの表現
- 基本的な語順
- 意味が通じる文
が使えていれば、十分に評価対象になります。
完璧な英文を作ろうとして黙ってしまうより、
簡単な英語でも話し切ることの方が評価につながります。
音声(発音・抑揚・流暢さ)
ESAT-Jでは、音声面も評価対象になります。
ただし、ネイティブのような発音が求められているわけではありません。
- 英語らしいリズムで話そうとしているか
- 相手に聞き取ってもらえる発音か
- 極端に小さな声になっていないか
といった、コミュニケーションとして成立しているかどうかが重視されます。
ESAT-Jの評価方法|「減点方式」ではなく「積み上げ方式」

ESAT-Jの評価方法を理解するうえで、最も大切なポイントがあります。
それは、ESAT-Jは減点方式のテストではないという点です。
- 文法を1つ間違えたら大幅減点
- 単語を言い間違えたら失敗
といった評価ではなく、
話した内容全体を見て、どのレベルに到達しているかを判断する方式です。
そのため、
- 途中で言い直してもよい
- 表現が単純でもよい
- 文が短くてもよい
という前提で設計されています。
評価方法を正しく理解すると、ESAT-J対策で最も避けるべきなのは、「黙ってしまうこと」だと分かります。
点数(評価)を上げるために優先すべき練習とは
ESAT-Jで評価を1段階上げるために、最優先すべきことは次の3つです。
- 英語を声に出す練習量を増やす
- 簡単な英語で即答する練習をする
- 聞き取れなかったときも、何かしら答える習慣をつける
机に向かって単語帳や文法問題集を解くだけでは、ESAT-Jの点数には直結しません。
「聞く→理解する→話す」という流れを繰り返すことが、評価アップへの近道です。
この点で、Kimini英会話のようなオンライン英会話は、ESAT-J対策と非常に相性が良い学習方法です。実際に質問を聞き、英語で答える経験を積むことで、採点基準で重視されている要素を一度に練習できます。
まとめ|ESAT-Jの点数は「話す姿勢」で決まる
ESAT-Jの点数や評価は、
- 細かなミスを探すテストではない
- 英語で伝えようとする力を測るテスト
という特徴を持っています。
採点基準と評価方法を理解したうえで、英語を話す練習を積み重ねることで、ESAT-Jの評価は確実に安定していきます。
点数に振り回されるのではなく、評価基準に合った練習をすることが、ESAT-J対策成功のカギです。

