子どもが英語を学び始めると、気になることのひとつが「発音」ではないでしょうか。
わが家でも、子どもが英語に触れるようになったころ「どうしたら英語らしい発音が身につくのかな」と気になったことがあります。
「自分の発音をそのまま子どもがまねして大丈夫かな」
「ネイティブの音とは違うかもしれない」
「間違った発音を覚えさせたらどうしよう」
このように感じる保護者の方も多いかもしれません。
単語の意味や文法なら一緒に確認できても、発音となると「これで合っているのかな」と少し身構えてしまいますよね。
でも、大丈夫。親がネイティブのように発音できなくても子どもの英語の音は育ちます。
今回は、発音に自信がない保護者の方でも家庭でできる、子どもの英語の音サポートについて紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 子どもの英語の発音は、親が完璧に教えることでなく、良質な英語の音にたくさん触れることで少しずつ育っていく。
- 親子で一緒に英語を聞き、まねして声に出す経験を積み重ねることが、英語の音への親しみにつながる。
- 発音を細かく直しすぎず、「言えた」「まねできた」を認める声かけを意識することで、子どもは安心して英語を話せるようになる。
子どもの発音は「親が教える」だけで育つものではない

子どもの発音をよくしたいと思うと、つい「親が正しく教えなければ」と考えてしまいがち。
特に英語を学んできた経験がある方ほど、子どもの発音が気になることもあるでしょう。
「LとRは違う」「thの音は日本語にはない」「アクセントの位置も大事」と知っているからこそ、「自分が正しく教えられるだろうか」と不安になることもあります。
けれど、英語の発音は、説明を聞いてすぐに身につくものではありません。たくさん聞いて、まねして、何度も口に出す中で、少しずつ音の感覚が育っていきます。
日本語でも、子どもは文法を説明されて話せるようになるわけではありませんよね。周りの大人の言葉を聞き、まねしながら、少しずつ自分の言葉として使えるようになっていきます。
それは英語も同じこと。まずは「英語の音に触れる時間」を増やすことが大切です。
今は、音声つきの教材や動画、オンラインレッスンなど、正しい英語の音に触れられる方法がたくさんあります。親がすべてを自分の声で教えようとしなくても、子どもがよい音を聞く環境は作れます。
だから、親がひとりで正解を持とうとしなくても大丈夫。
「親が発音の先生になる」のではなく、「子どもがよい音に触れられる状態を整える」と考えると、家庭でのサポートは少し気楽になりますよ。
家庭でできる音サポートは「一緒に聞く」ことから

では、家庭では具体的にどのようなサポートができるのでしょうか。
発音サポートというと、口の形を細かく教えたり、間違いを直したりするイメージがあるかもしれませんね。
でも、家庭では、まず英語の音を親子で一緒に聞くところから始めてみるのがおすすめです。たとえば次のような取り入れ方があります。
- 英語の歌を一緒に聞く
- 短い動画を一緒に見る
- 音声つきの絵本や教材を流してみる
- オンラインレッスンで先生の発音を聞く
まずは、このような形で英語の音を生活の中に少しずつ入れていきましょう。
わが家でも、子どもと一緒に英語の音声を聞いて、「今の部分、一緒に言ってみようか」と声をかけることがありました。
ところが、いざ親子でまねしてみると、わたし自身もうまく言えないことがあります。
「思ったより速いね」
「今の音、難しいね」
「もう一回聞いてみようか」
そんなやりとりをしながら、何度か聞き直してみることもありました。
でも、親がきれいに発音できなくても、その時間には意味があると思います。
親が正しいお手本になるというより、「英語の音を一緒に聞いてみる人」「一緒にまねしてみる人」になるだけでも、子どもは声に出しやすくなるはずです。
ポイントは、聞かせっぱなしにしないこと。もちろん、BGMのように英語を流す時間があってもよいのですが、子どもの音への意識を育てるには、「今の音、まねしてみようか」と声をかけるだけでも違います。
親と一緒に聞いて、一緒に笑って、もう一度まねしてみる。
その積み重ねが、子どもにとって英語の音を身近に感じるきっかけになります。
うまく言えたかどうかよりも、「英語の音を声に出してみた」という経験を増やすことが、次の一歩につながっていきます。親子で一緒に取り組む時間そのものが、子どもにとって安心して英語を口に出せる土台になるはずです。
まずは短い一言から始めてみましょう。
発音を直しすぎないことも大切
子どもが英語を声に出したとき、発音が少し違っていると、つい直したくなりませんか?
もちろん、正しい音に近づけることは大切です。ただし、毎回細かく訂正されると、子どもは「間違えたらいやだな」「もう言いたくないな」と感じてしまうことがあります。
特に小学生のうちは、発音の正確さだけでなく、「英語を声に出してみること」そのものが大切です。
わが家では、少し違っていても、まずは
「今の、よくまねできたね」
「英語っぽいリズムだったね」
「もう一回、音声と一緒に言ってみようか」
と、声に出せたことを認めてあげるように心がけました。
「違うよ」と言うよりも、「もう一回聞いてみよう」と音源に戻るほうが、子どもも受け入れやすくなります。
親が正解を判定するのではなく、親子で一緒に音を聞き直す。この形にすると、発音練習がプレッシャーになりにくくなります。
フォニックスを取り入れると文字と音がつながりやすい

子どもの英語の音を育てるうえで、フォニックスを取り入れるのもひとつの方法です。
フォニックスとは、英語の文字と音の関係を学ぶ方法です。たとえば、アルファベットのBは「ビー」という名前ですが、単語の中では「ブッ」に近い音を持っています。文字の名前だけでなく、文字が持つ音を知ることで、子どもは英語をカタカナ読みではなく、音としてとらえやすくなります。
ただし、家庭でフォニックスを取り入れるときも、親が完璧に教えようとしなくて大丈夫。
気をつけたいのは、親が自分だけで正しい発音を判断しようとしすぎないことです。音を確認するときは、親の記憶や感覚だけに頼るより、音声や動画、レッスンなどを上手に使うと安心です。
- 音声つきの教材を使う。
- 短い動画で口の動きを見る。
- レッスンで先生と練習する。
- 親は横で一緒に聞いて、まねしてみる。
親は、正しい音に出会えるようそっと支えるくらいの関わり方で十分です。
最初から、すべての文字と音のルールを覚える必要はありません。
ただ、よく出てくる単語や、子どもが知っている単語から少しずつ音に注目していくとよいでしょう。「この文字はこんな音がするんだ」と気づきやすくなります。
フォニックスは、親が発音を教えるためのものではなく、英語の音に気づき、文字と結びつけるための手がかりです。無理のない範囲で親子で取り入れてみてください。
まとめ
子どもの英語の発音を育てるために、親がネイティブのように話せる必要はありません。英語を勉強してきた方ほど、「自分の発音で大丈夫かな」と不安になることもあるでしょう。
でも、親がすべてを教えようとしなくても大丈夫です。
音声つきの教材や動画、オンラインレッスンなどを上手に使えば、家庭でも英語の音に触れる環境は作れます。大切なのは、正しい発音を完璧に教えることではなく、子どもが英語の音を聞き、まねし、声に出す機会を増やすことです。
- 親子で一緒に聞いてみる。
- 一緒にまねしてみる。
- うまく言えなくても笑って、もう一度聞いてみる。
毎日長い時間を取れなくても、短いフレーズを一緒に聞いたり、レッスンで出てきた言葉をまねしたりするだけでも、英語の音に触れる機会になります。
そんな小さな時間の積み重ねが、子どもの英語の音を少しずつ育てていきますよ。
