右は右手、右足というような左右対称のものを表す時や右回り、右側など道順、方向を示す時にも使われます。

右は英語でrightと表記します。このrightには、右だけでなく権利、正しいといった他の日本語訳の意味を持っています。

さらにrightは日常生活で話される英語のフレーズにも度々使われています。複数の英単語を繋げて、他の意味になるイディオムを多く持っているのです。

海外では会話の中で当たり前のようにこのイディオムを使用しています。

本記事は、rightの意味や、日常生活で使いやすい英語のフレーズをシーン別で表現する方法についてご紹介します。

ニュアンスによって使い分ける「right」の意味

ニュアンスによって使い分ける「right」の意味

rightの意味は、右、権利、正しいと訳すことができます。

名詞、動詞、形容詞、副詞として使い分けることで、文章のニュアンスが変わってきます。

それぞれどのように英語表現できるのか、例文も含めて見ていきましょう。

右 

右の意味を持つrightは、形容詞、副詞、名詞として使うことができます。

・形容詞として使う場合は、右の、右側の、右方の、と訳します。

What is that thing in your right hand?

右手に持っているのは何ですか?

・副詞として使う場合は、右に、右側に、右方に、と訳します。

There is an intersection here, so cross the road and turn right.

交差点があるので、信号を渡って右に曲がってくださいね。

・名詞として使う場合は、右、右方、右側と訳します。位置を表す時には不可算名詞として使われます。

There is a parking‐lot on the right side of the building.

ビルの右側に駐車場がありますよ。

正しい

正しいを意味に持つrightは、形容詞、副詞、名詞、動詞として使うことができます。

・形容詞として使う場合は、事柄や行為が正しい、正確な、正当な、間違いのない、という意味があります。

Due to the typhoon, my trip was canceled.I was right in judging so in my judgment.

台風で旅行をキャンセルした。自分の判断は正しかったよ。

・副詞として使う場合は、正しく、正確に、まったく、まっすぐ、という意味があります。

The bus came right on time.
バスは正確な時間に到着しました。

・名詞として使う場合は、道徳的に正当、正義、公正、という意味があります。これは不可算名詞にあたるため、単語の語尾にsはつきません。

I think you need the courage to do the right thing.

あなたには正しいことを行う勇気が必要だと私は思う。

・名詞として使う場合は、複数形になることがあります。真相や正しい状態について表現する時は複数形で表現します。

He doesn’t care about the rights and wrongs of the matter.

彼はその問題の真相を気にしていない。

権利

権利の意味を持つrightは、名詞として使います。

権利には単数と複数形に分けることがあり、単数はa rightthe right、複数形はrightsと表記します。

I have the right to know about my disease .

私には病気について知る権利がある。

この権利については、様々な形で使うことができるため、一覧にまとめました。

人権             Human rights

公民権   Civil rights

財産権   Property rights

男女同権  Equal rights for men and women/ Gender equality

肖像権       right of likeness

著作権        copyright

その他「right」にまつわる表現方法

その他「right」にまつわる表現方法

ここではrightは、右、正しい、権利だけを意味するものではありません。

日常生活でも活用しやすいイディオムやフレーズについてご紹介します。

受け答えする時の短いセリフもありますので、活用してみましょう。

all right 大丈夫ですよ

all rightは、日本でも頻繁に使用される大丈夫という言葉と同じ意味で使われます

会話で相手へ返答する時に相手の誘いや気持ちに同意する場合に使います。

さらに相手への気遣いとして、自分は気にしてないから大丈夫だよ、と気持ちを伝えるシーンでも使います。例文を見ていきましょう。

Aさん
Do you want to hang out tonight?

今夜遊ばない?

Bさん
All right.

うん、遊ぼう。

「大丈夫だよ」という意味には、遅刻やミスをした相手の謝罪について受けいれる時にも使うことができます。

Aさん
I’m stuck in traffic. Sorry I’m late, I’ll be there in 20 minutes.

渋滞に巻き込まれて20分遅れるのでごめんなさい。

Bさん
That’s all right.

大丈夫だよ。

I know、 right? 本当にそうですよね。

I know, right?は、相手との会話で同意したり、相手の考えに私もそう思っていたという、共感する時に使います。

共通の話題や感情、考えを分かち合う時に使えるカジュアルなフレーズです。友人や同僚との会話で使われやすい英語表現なので覚えておきましょう。

Aさん
That movie was really moving. I was moved to tears.

あの映画とっても感動的だった。泣いちゃったよ。

Bさん
I know, right?

ほんとそうだよね。

Just right ちょうどいい

just right は、まさにしっくりくるとか、ちょうどいい、ということを伝えたい時に使います。

例えば、服のサイズの大きいのか小さいのか、温度が暑いのか寒いのかといったことに対して、ちょうど良いということを伝える時に使えるフレーズです。

Aさん
How’s the temperature for you, is it too hot or too cold?

温度はどうですか?暑すぎたり、寒すぎたりしないですか?

Bさん
It’s just right !

ちょうどいいです。

まとめ

右を意味するrightですが、正しい、権利について英語で表現したい時にもよく使われる単語です。

形容詞、副詞、名詞、動詞としても使うことができます。

そのため、英語を表現する幅が広く使われやすかったり、2、3個の単語が結びついて、元々の単語の意味と違った特殊な意味を持つイディオムを持っているという特徴があります。

All right、I know, right?、Just rightといった日常会話の中でも習慣的に使われている言い回しがあります。友人同士や同僚、家族など身近な相手との会話で使ってみましょう。

いくつかのイディオムを覚えることで相手への返答をよりカジュアルなこなれた印象で会話をすることができるようになります。

今回は、rightに含まれている意味や日常生活でも使われやすいフレーズをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。