ロサンゼルス旅行で「移動はUberがあれば何とかなるでしょう」と思っていました。実際、大人だけならかなり便利です。ところが、子連れになると話がまったく違います。 特に小さな子どもを連れている場合、「Uberを呼ぶ→車が来る→乗る」という単純な流れにはなりません。「チャイルドシートは?」「そのシート、本当にこの車に取り付けられる?」「どこに座る?」と、乗車するまでにいろいろな問題が発生します。

 

何より困ったのが、英語で突然話しかけられることでした。日本のタクシーのように、こちらが黙っていても目的地まで連れて行ってくれる……という感覚でいると、かなり焦ります。今回は、LAでUberに乗ったときに想定される「生の英語」を、子連れ旅行で起こりそうな場面と一緒に紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 子連れUberはチャイルドシートの準備が必須:カリフォルニア州では原則8歳以下または身長4フィート9インチ未満の子どもにシートが必要で、用意は乗客側の責任とされています。
  • LAでは「Car Seat」で予約できる:対象条件(体重5〜65ポンド・身長49インチ以下)と追加料金10ドル(2026年10月現在)を事前に確認しておくと安心です。
  • 困ったときに伝えられる英語を準備:“Could you give us a minute?”や”Sorry, what was that?”など、短いフレーズを覚えておくだけで乗車中の余裕が変わります。

「あれ? 子どもはどうするの?」

「あれ? 子どもはどうするの?」

Uberを予約したとき、私はすっかり安心していました。車種も決まりました。ドライバーも決まりました。アプリには “Your driver is arriving.” と表示されています。「よし、来た!」と思って外に出ます。

するとUberが到着します。ドライバーが窓を開けて、“Hi! Are you Ayana?” と聞いてきます。“Yes!” ここまでは順調です。ところが、子どもを連れているのを見たドライバーが、少し困った顔をして聞いてきました。

“How old is your child?”

「え?」一瞬、何を聞かれたのかわかりませんでした。”How old is your child?” つまり、「お子さんは何歳?」という意味。

問題は、その次でした。ドライバーが、”Do you have a car seat?”と聞いてきました。「……え?」“Car seat” つまりチャイルドシートです。

アメリカでは「そのまま抱っこ」は通用しません

日本から旅行に来ると、「Uberってタクシーみたいなものだから、子どもを抱っこして乗ればいいのでは?」と思ってしまう人もいるかもしれません。でも、ここは注意が必要です。

カリフォルニア州では、子どもの年齢・身長などに応じてチャイルドシートやブースターシートが必要になります。原則として、8歳以下、または身長4フィート9インチ未満の子どもには適切なチャイルドシート等が必要とされています。

さらにUber自身も、法律でチャイルドシートが必要な場合は、原則として乗客側が適切なシートを用意して取り付ける責任があると案内しています。

つまり、「Uberを呼べば、当然チャイルドシートも付いてくる」とは限りません。

では、どうやって解決するのでしょうか?

ここでパニックになってはいけません。まず確認したいのが、Uberアプリに“Car Seat”という選択肢があるかどうかです。

現在、UberはLos AngelesでCar Seatのサービスを提供しています。LAのCar Seat乗車は、2026年10月現在、5〜65ポンド、49インチ以下の子どもが対象となっています。つまり、最初から”Car Seat”を選んで予約するという方法があります。

Uberによれば、LAのCar SeatではUberXの料金に10ドルの追加料金(2026年10月現在)がかかります。もちろん、子どもの年齢・身長・体重によって適切なシートは変わりますので、「Car Seatを選んだから絶対に大丈夫」と思わず、条件を事前に確認しておくことが重要です。

車が来たら、まず何を言えばいいのでしょうか?

車が来たら、まず何を言えばいいのでしょうか?

子連れUberで意外と重要なのが、乗車直後のひと言です。

例えば、

“We have a car seat with us.”「チャイルドシートを持っています」

これだけでもドライバーは状況を理解しやすくなります。

あるいは、

“Could you give us a minute to install it?”

と言えば、「取り付けるので、少し待っていただけますか?」という意味です。

この “Could you give us a minute?”は非常に便利です。直訳すると「1分ください」ですが、実際には「少し時間をください」という意味です。子どもが靴を履いている途中、荷物をまとめている途中、チャイルドシートを取り付けている途中……そんなときに使えます。

「子どもを前に座らせないで」と言われることも

もう一つ注意したいのが座席です。カリフォルニア州のCHP(California Highway Patrol)は、原則として8歳以下の子どもは後部座席に乗ることを案内しています。

そのため、子どもが「ママ、前がいい!」と言い出しても、

“No, you have to sit in the back.” 「ダメだよ。後ろに座らなければいけませんよ。」

と言われる可能性があります。

そして突然の「食べ物問題」です

子連れUberで意外と気を使うのが、飲食です。

大人なら短時間の移動なので何も食べなくてもいいですが、子どもはそうはいきません。

「お腹すいた!」「ジュース飲みたい!」「お菓子!」となります。

そこで勝手に食べ始めると、

“Could you please wait until we get there?” 「着くまで待ってくれる?」

と言われるかもしれません。

UberのCar Seatに関する案内でも、他の子どもが利用するシートのアレルギー対策などから、車内で食べる場合は事前にドライバーに確認することが推奨されます。

そのため、

“Is it okay if my child eats a snack?”「子どもがお菓子を食べても大丈夫ですか?」

と聞くのが安全です。

まさかの”Where are you headed?”

Uberではアプリに目的地を入力しています。ですから、「ドライバーは当然知っていますよね」と思います。

もちろん基本的にはそうなのですが、乗った瞬間に、

“Where are you headed?”

と聞かれることがあります。

意味は、「どちらまで行かれますか?」です。旅行者にとっては、「アプリに入れてあるのに!」と思うかもしれません。でも、ここでは焦らなくて大丈夫です。

“We’re going to the ⚪︎⚪︎ Hotel.”「⚪︎⚪︎ホテルに行きます。」でOKです。

Where are you headed? は、旅行中にかなり役立つ表現です。

“Do you need help with your bags?”

"Do you need help with your bags?"

そして子連れ旅行では荷物も多いです。車が到着すると、

“Do you need help with your bags?”

と聞いてくれるドライバーもいます。

意味は、「荷物、手伝いましょうか?」です。

もちろん、“Yes, please.”でOKです。

断るなら、

“No, thank you. We’ve got it.”

「大丈夫です。自分たちでできます。」

ここで便利なのが、

“We’ve got it.”

という表現です。

「私たちが持っています」という意味ではなく、「こちらで大丈夫です」というニュアンスで使えます。

子どもにも質問が飛んできます

さらに予想外なのが、ドライバーが子どもに直接話しかけるケースです。

“What’s your name?”「お名前は?」

“How old are you?”「何歳?」

子どもが英語を話せないと、親が助け舟を出します。

“He’s a little shy.”「この子、ちょっと人見知りなんです。」

これも覚えておくと便利です。

また、

“She doesn’t speak much English yet.”「まだ英語はあまり話せません。」

も自然な言い方です。

“Sorry, what was that?”は恥ずかしくありません

ここが英語学習者に一番伝えたいことです。

Uberの中でネイティブの英語を聞いて、「え? 今なんて言った?」となるのは普通です。

そこで、

“Sorry, what was that?”「すみません、今なんて言いました?」

という自然な聞き返しが便利です。

もっと丁寧にするなら、

“Sorry, could you say that again?”「すみません、もう一度言っていただけますか?」

さらに、

“Could you speak a little more slowly?”「もう少しゆっくり話していただけますか?」

も覚えておきたい表現です。

これだけで、旅行中の精神的な余裕がかなり違います。

よくある質問

LAで子連れUberに乗るとき、チャイルドシートは必要ですか?

カリフォルニア州では、原則として8歳以下または身長4フィート9インチ未満の子どもにチャイルドシート等が必要です。Uberも、シートの用意と取り付けは乗客側の責任としています。

LAでチャイルドシート付きのUberを予約できますか?

アプリで「Car Seat」を選んで予約できます。体重5〜65ポンド・身長49インチ以下の子どもが対象で、通常の料金に10ドルの追加料金がかかります(2026年10月現在)。

ドライバーの英語が聞き取れなかったときは、どう言えばいいですか?

“Sorry, what was that?”(すみません、今なんて言いました?)と聞き返すのが自然です。丁寧に頼むなら”Could you say that again?”や”Could you speak a little more slowly?”も便利です。

子連れUberで一番大事だったこと

結局、LAでUberに乗ってみて感じたのは、「英語力」より「準備」のほうが大事だったということです。英語がペラペラでも、チャイルドシートがなければ困ります。そして、Uberを予約するときには、普通のUberなのか、Car Seatなのかを必ず確認することが大切です。LAではCar Seat対応のUberを予約できる一方、すべてのUber車両にチャイルドシートが標準装備されているわけではありません。Uber自身も、必要な場合のシートの用意について乗客側の責任を案内しています。

LAのUberは、英語を勉強している人にとって、実はかなりいい「生きた英語」の教材だと思います。旅行中の英語は、完璧な英語を話すことではありません。「困ったときに、困ったことを伝えられる英語」。それこそが、子連れLA旅行で一番役に立つ英語なのかもしれません。

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Ayana1225 英語翻訳者・コンテンツライター / Translator & Content Writer
翻訳とライティングを専門とするフリーランス。早稲田大学院修了後、百貨店での実務経験や海外生活を通じて英語力を磨き、企業向け翻訳やPRコンテンツ制作を多数手がけている。TOEIC915点、英検準1級を保持。