皆さんは最近よく見るネットスラング”toxic(トキシック)”の意味をご存知でしょうか?
ApexlegendsやValorantなどのFPSゲームのチャット欄や、プロゲーマーが配信でぼそっと「トキシック」と言ったりしていますよね。
そんな最近流行りの”toxic”の意味をこちらの記事では解説していきます。
ぜひ一緒に勉強していきましょう。
“toxic”の意味は何?
“toxic”はゲーム用語で「暴言厨」を指す
結論から言うと”toxic”は、ゲーム用語で「暴言厨」を指すスラング表現となります。
最近流行りのApexLegendsやValorantなどのFPSゲームを中心に、味方に対して暴言を吐いたり、倒した相手に対して良くない言葉を言う人を”toxic”と表現するのです。
もちろん、FPSゲームの枠に限らず、2022年では多くの人の間でも使われることになったことから、ゲーム外でも伝わるスラング表現として広まってきています。
また、スラング表現は流行の変化が激しいので、今では”toxic”で伝わっていたとしても、来年には違う言葉を使われるなんてことがざらにあります。
“toxic”の本来の意味は「有毒な」である
スラング表現ではなく、”toxic”の本欄の意味は「有毒な」となります。
品詞は「形容詞」であり、「有毒な」の他にも「中毒(性)の」という意味もある単語です。
日本語でも「悪口を言うこと」を「毒を吐く」と言ったりしますが、スラング表現の”toxic”も同じように派生をすることで「暴言厨」になりました。
今回も「毒」>「毒を吐く」>「暴言厨」へと派生しており、他の英単語でも同じ傾向がみられます。
そもそも「暴言厨」って何?
暴言厨とは? 暴言厨(ぼうげんちゅう)とは、ボイスチャットを通じて誹謗・中傷を行う悪質なプレイヤーを指す俗語(スラング)である。FPS(ファースト・パーソン・シューティング)と呼ばれるゲームのジャンルに多い。 引用:enpedia様より
暴言厨は、意味を見てわかる通り、良いことか悪いことかで言うと、後者に当たります。
ゲームをプレイする際は、日本語英語問わず、人を傷つけるようなことを言うのはなるべく避けたいところです。
“toxic”の関連表現
次は”toxic”の関連表現を3つ紹介していきます。
- “No chill” – 「他人のことを構わず行動すること」
- “Bastard” – 「クソ野郎」
- “Asshole”-「クソ野郎」
どの表現もすぐに使える便利な「スラング表現」となるので、ぜひ一緒に覚えておきましょう。
“No chill” – 他人のことを構わず行動すること
まずは、”No chill”という表現から見ていきましょう。
“No chill”は「他人のことを構わず行動すること」を指し、日本語では「自己中心的」がイメージと近い単語です。
“chill”は「チル」と発音する英単語であり、最近では日本でも「ゆっくりする、リラックスする」ことを「チルする」なんて言ったりもしますよね。
その「チル」を否定する”No”が付いているので、「ゆっくりできない、リラックスできない」→「自己中心的な感じ」のイメージと派生していきます。
“No chill”の使用例と使い方
- He got no chill.(彼は冷静さを失っている。)
- Dude, you have no chill.(おい、冷静になれよ。)
使うシーンのイメージとしては、近くで喧嘩をしている人達を見た、第三者が”no chill”と客観的に伝える感じとなります。
“no chill”と組み合わせて使う英単語は説明の通り、”got”や”have”が多く、”got no chill / have no chill”と使う感じでしょう。
“Bastard” – クソ野郎
次は「クソ野郎」をスラング表現で伝えられる、”bastard”の説明に移りましょう。
“bastard”は「バスタード」と発音する英単語であり、本来は「名詞」や「形容詞」で「法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子」という意味があります。
海外では家族をネタにした悪口(スラング表現)が多く、今回もその軽蔑発言が派生して「クソ野郎」となりました。
“Bastard”の使用例と使い方
- He’s such a bastard.(彼は本当にクソ野郎だ)
- You are intentionally making the argument much worse, you bastard.(わざと論点をずらしてるんだろ、この野郎)
“bastard”は、上記の例のように“a bastard”や“you bastard”のような使い方をするようです。
直接相手に言う場合もあれば、噂話で「あいつはクソ野郎だ」のような使い方もできるので、覚えておくと便利でしょう。
“Asshole” – クソ野郎
関連表現紹介の最後は”asshole”となります。
洋画をよく見る方ならこの表現を見たことがあるかもしれませんが、日本語の意味は「クソ野郎」となります。
“asshole”は元々「ケツの穴」という意味がある名詞表現であり、スラング表現にすると軽蔑発言としても使える単語です。
“Asshole”の使用例と使い方
- You are fucking asshole.(お前は本当にクソ野郎だ。)
- That asshole is making fun of that blind man. (あのクソ野郎は目の見えない男性をバカにしている。)
“asshole”の使い方は、基本的には先に紹介した”bastard”と近しい使われ方をします。
“You are fucking asshole.”は、特によく使われるセット表現となるので、ぜひそのまま覚えておきましょう。
“toxic”を使った例文紹介
最後に”toxic”を使った例文を紹介していきます。
先にスラング表現である「トキシック」の例文を見た後に、本来の意味の例文も見ていきましょう。
Apexlegendsをしてた頃の彼氏はトキシックだったな
- Her boyfriend was so toxic when he was playing Apexlegends.
こちらは”toxic”を「暴言厨」として、使用した例文となります。
“toxic”は、”so”で強調することができ、形容詞表現なので、Be動詞の後に”was so toxic”と付けることができます。
“when”の前後の文章がどちらも「過去形」となることから、昔の話をしているという点にも注目です。
私の血はあなたにとっては有毒みたい、ごめんなさい。
- I’m sorry my blood is toxic to you.
こちらは”toxic”を「有毒な」として使った使用例です。
ここでいう「有毒」は、本当の意味での「毒(体に悪い)」を指すので、薬や病院、化学の領域などで使われることが多いといえます。
まとめ
こちらの記事では”toxic”の意味を、スラング的な面と本来の意味という面の両面を学んできました。
どちらも非常に役立つ英単語といえますが、スラング表現の場合使うシーンをしっかりと考えましょう。
また、関連表現も紹介してきましたが、どれも攻撃力の高い表現となる為、使う相手やシーンに注意です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。