クラスメイトや近所の人、芸能人まで……日々暮らしている中で人の噂話を聞いたり、話したりすることがあるでしょう。
日本に限らず、海外でも人は噂話が好きなもの。
SNSでもさまざまな噂が飛び交っていますよね。
海外の人と会話をする際、噂話がトークテーマになる可能性もあるでしょう。
そこで今回は、英語で「噂」を何と表現するのか紹介していきます。
噂話をすると気に使えると便利なフレーズについても紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「噂」は英語で何て言う?
日本だけでなく、海外でも噂話が好きな人は多いでしょう。
芸能人や海外セレブ、近所やクラスメイトを対象にした噂まで……さまざまな内容がありますよね。
日本語では、誰を対象にしていても「噂」という言葉で表現できますが、英語で「噂」は誰を対象にするのか、噂話の信ぴょう性はどうかによって表現が変わります。
ここでは、「噂」の基本の英語表現を3つ紹介していきます。
gossip
英語で「噂」を表現する際、思い浮かびやすいのがgossipではないでしょうか。
日本語でも「ゴシップ」という言葉が使われるため、聞いたことがある方も多いでしょう。
また、アメリカのテレビドラマで、マンハッタンを舞台にヤングセレブたちの噂話や優雅な暮らしぶりを描く「gossip girl」は世界的に大ヒットしていましたよね。
gossipは「噂」という意味に解釈できますが、ニュアンスとしては「他人の話」「ある程度信ぴょう性の高い話」に対して使われます。
芸能人の不倫のスクープや裏話、ハリウッド俳優が豪邸を購入した話などは「gossip」と表現されますよ。
男女関係についての噂聞いた?
いや、聞いてないよ。その噂はどこから始まったのだろう。
rumor
「噂」を表す際、rumorという単語が使われることがあります。
rumorは、信ぴょう性のない話、人づてに聞いた確証のない話というニュアンスを含みます。
都市伝説にもrumorが使われますよ。
gossip:他人の話、ある程度信ぴょう性のある話
rumor:信ぴょう性のない話、人づてに聞いた確証のない話
彼女が来年から転校するってゆう噂を知ってる?
本当に?どこで聞いたの?
友達が言ってたよ。
信じられないよ。ただの噂だよ。
backbiting
単純に噂といっても、いい内容もあれば、悪い内容もありますよね。
噂になるほどの話は、悪い内容の方が多いかもしれませんが、「悪い噂」「陰口」にはbackbitingという単語が使われます。
bitingは「かみつく」「痛烈な」などの意味があり、backbitingは直訳すると「後ろを噛む」という意味になります。
当事者のいないところ(後ろから)悪い話をするといったニュアンスとなりbackbitingで悪い噂という意味合いになるのです。
false rumor
「真実とは異なるでっちあげられた噂」「うその噂」を表現する際は、「false rumor」という表現が使われます。
falseは「間違った」「偽りの」などの意味があるため、rumorの前につけると「false rumor」=「うその噂」となるのです。
SNSでは毎日のようにうその噂が拡散されている。
ただ、日本では「真実とは異なるでっちあげられた噂」「うその噂」を表現する際、「デマ」と言いますよね。
カタカナで表記されるので英語だと思っている人がいるかもしれませんが、日本でできた和製英語であり、英語として「デマ」と言っても伝わらないのです。
ただ、「デマ」は「demagogue」という言葉が由来です。
「demagogue」は日本語で「扇動者」ですが、「扇動」は国語辞典では以下のように解説されています。
せん‐どう【扇動/×煽動】 の解説
[名](スル)気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。アジテーション。「大衆を―する」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
つまり、「demagogue」という言葉が日本独自に「デマ」と省略され、「うその噂」を意味する言葉として使われるようになったのです。
噂話をするときに使える便利なフレーズ
噂話をする際、「誰にも言わないでね」「ここだけの話」といった特有の表現を使うことがあるでしょう。
ここでは、噂話をするときに知っておくと便利な英語フレーズを紹介します。
誰にも言わないでね
噂話を広めたくない場合、噂を聞いた相手に対して「誰にも言わないでね」と口止めすることがあるでしょう。
その場合、英語では「Don’t tell anyone.」というフレーズがよく使われます。
ただ、「Don’t tell anyone.」だけだと語調が強い印象があるため、「This is private, please don’t tell anyone.」と言うこともできます。
「Don’t tell anyone.」は相手に“誰にも言わないで”と強調しているのに対し、「This is private」というフレーズをつけると「秘密だから(言わないでね)」という印象になります。
ここだけの話
“二人だけの”“私たちだけの”といった、ここだけというニュアンスを強調したい場合は、「between you and me」や「between us」を使って表現しましょう。
betweenは「~の間の」という表現のため、相手と自分だけの秘密というのを強調できます。
ここだけの話だけど…私は退職を考えています。
お噂はかねがね…
「お噂はかねがね」とは、「あなたの評判は以前から聞いています」という意味合いで使われますよね。
相手とは初対面ですが、相手のことをいろいろ知っているというニュアンスを伝えられます。
この「お噂はかねがね」を英語で表現する場合、gossipやrumorといった単後は使わないのがポイント。
gossipやrumorは「噂」や「風評」という意味があるため、「相手の評判」を表現する際は使わないのです。
日本語の「お噂はかねがね」を英語で表現する場合は、「I’ve heard about you.」というフレーズを使いましょう。
「I’ve heard about you.」で「あなたについて前々から聞いています」という意味になり、「お噂はかねがね」と同様のニュアンスを伝えられます。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、「噂」に関する英語表現を紹介しました。
「噂」はgossipやrumorなどの単語が使われますが、主に噂の信ぴょう性によって表現が使い分けられていますよ。
日本に限らず、海外にも噂話が好きな人は多いので、表現を知っておくとスムーズなコミュニケーションが取れます。
ただ、うその噂話をしたり、悪評になるような噂話をしたりするのはいい印象を与えないでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「噂」の英語表現を覚えてみてくださいね。