「転んで膝から血が出ちゃった~」
「明日、献血に行きます」
生活のなかで「血」について話すことがあります。話し相手と血液型のことをおしゃべるする機会も楽しいですね。血の英語はbloodですが、ある性格を表すときにも使える単語ということをご存知ですか?
この記事では、英会話に覚えると便利な英語bloodの意味と使い方を解説しましょう。blood関連フレーズやスラングも紹介します。
血の英語blood
「血」とは、動物の体内をめぐる赤い体液です。また、親子関係など血のつながり、血筋や血統という言い方でも使用されます。さっそく、「血」を表す英語をみていきましょう。
「血」の英語blood
「血」を英語にするとbloodです。bloodは数えられない不可算名詞であり、発音はblʌ́d、カタカナ語の読み方はブラドが近くなります。少しの血をsome blood、大量の血はa lot of bloodのように使用します。さらに、blood orangeといい、血のような色をした果肉のブラッドオレンジもあります。
bloodの使い方
訳)どうしたの?小指に血がついてるよ。
訳)あぁ、ペーパーカットかもしれないな。
訳)テレビ番組で、殺人事件の被害者の顔から血が流れ落ちていた。
例文では、血が流れたことをblood was streaming downで表しています。stream downには「流れ下る」の意味があります。
血液の英語blood
血を「血液」と言うことがあります。血液は赤血球という細胞が赤い色をしているために赤く見えます。血液は体重の約1/3と言われており、その働きは酸素や栄養素の運搬や体温調節など様々です。
次に「血液」を表すbloodについてみていきましょう。
「血液」の英語blood
血液も英語bloodで表すことができます。
ここで、Cambridge dictionaryからbloodの定義を紹介します。
訳)心臓によって身体中に送られ、臓器や組織に酸素や重要な物質を運び、老廃物を除去している赤い液体。
引用:Cambridge dictionary “blood”
blood関連のフレーズ
血液に関連するフレーズは多くあります。ここでは、それらを紹介します。
心臓から送り出された血液が血管の内壁を押す力が「血圧」で、英語ではblood pressureです。BPと略されることがあります。高血圧はhigh blood pressure、低血圧はlow blood pressureです。
病院で血液検査はblood test、そのためにする「採血」はblood collectionになります。
もうひとつ、血液に関する言葉に「献血」がありました。自分の血液を必要な人のために寄付する(donate)という意味からも、blood donationで表現します。こういった献血は、血液中の成分が不足している患者に行なう「輸血」として使用されます。輸血の英語はblood transfusionです。
訳)血液検査のため、病院に行ってきました。
訳)私の母、高血圧なのよ。
訳)彼は、少なくとも年に1回は献血に行きます。
血縁や性格を表すblood
血のつながり、血筋や血統という際にもbloodを使用して表現します。また、ある気質を表す場合も紹介しましょう。
bloodで表す血筋や血統
bloodは、家系に関する「血筋・血統」を表します。英会話では、家族との絆を強調するようなときにbloodを使用します。
訳)彼は血縁者の1人に、住宅ローンを支払うために幾らかのお金を借りたいと頼みました。
blood relativeで「血縁者」、他にもbloodline(血統)や血のつながりのある家族をblood familyと表します。
Blood is thicker than water(血は水よりも濃い)という表現もあります。
bloodで表す性格
ある性格をbloodで表現できます。赤い血液からもイメージできるとおり、情熱的な性格を表します。
訳)私の先生は熱血漢で、教えることにとても情熱的です。
逆に、温情が欠けていて薄情な人を「冷血」と表現します。冷血を英語ではbe cold-bloodedと言います。
訳)信じられないし、彼がそんなに冷血な人間って知らなかった。仕事で困ったときに助けてくれなかった。
bloodの意味 – スラング
続けて、bloodがスラングとしてネイティブにどう使われているのか紹介します。
スラングbloodで「親しい友達」
bloodは黒人同士で使われるスラングとして、黒人の男を意味します。ここから派生し、ティーンや大学生の間で「親しい友達」への愛情表現として使われるようになりました。さらに、イギリスでは家族をbloodで表現することもあります。
blood typeの意味
いわゆる血液型が英語ではblood typeになります。海外でも血液型占いはあるのでしょうか?
blood typeで「血液型」
血液型はメインで、A+/A-/B+/B-/O+/O-/AB+/AB-という8タイプがあります。親から受け継いだ遺伝子によって決定されるのが血液型です。
訳)私の血液型はO型です。
訳)ABO型と性格の特性を統計的に結びつけることができる信頼できる科学的研究はまだありません。
bad bloodの意味
bad bloodという慣用句があります。悪い血?とはどのような意味で使われるのでしょうか?
「悪い関係」を表すbad blood
bad bloodは、人々やグループ間での悪い関係を示し、悪意、敵意、怒りを意味する慣用句です。
訳)彼と彼の父親の間には、深い確執があります。
pink bloodの意味
bad bloodの後は、pink bloodです。アニメ「不滅のあなたへ」の主題歌として宇多田ヒカルさんの楽曲に”PINK BLOOD”がありますが、本記事では健康に関するpink bloodを紹介します。
pink bloodは「ピンク色の血」
血にはいくつかの異なる色があります。ホルモンの変化、感染症、妊娠など、体のコンディションによって変わるためです。
そのなかでピンク色の血になる場合は、エストロゲンの低下や貧血、または子宮外妊娠などの可能性があります。このピンク色の血を英語でpink bloodと呼びます。
訳)ピンク色の血は、ホルモンの変化や妊娠など、様々な理由で発生することがあります。
ピンク色の血が続くなどのケースによっては、医師に相談すべきものがあります。
「出血」の英語bleeding
最後に、bloodとセットで覚えたい「出血」の英語表現を紹介します。この単語を覚えると鼻血の英語も分かります。
bleedingで「出血」
出血と言いたいときにはbloodではなく”bleeding”で表現します。bleedingとは血液が失われることです。一方、bloodは酸素やその他の物質を体全体に運ぶ液体=血液です。
訳)料理中に指を深く切ってしまい、まだ出血してるよ。
鼻血もblood from noseではなく、鼻から血を失うのでnosebleedです。なお、失われている血を止める「止血」はフレーズstop the bleedingで表します。
まとめ
血と血液を表す単語bloodには関連する表現が多くあります。怪我をして血が出てしまった、採血で病院に行ったなど、普段の英会話に使える例文も紹介しました。
この記事をご参考に、ぜひbloodとbleedingを使い分けて会話で使っていけるようにしましょう。
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