学校の勉強だけではついていけない!子どもの好きなことを伸ばしたい!など様々な理由で、何かしら習い事をしている子どもは全国で85%に上るといわれています。

そんな人気の習い事事情、日本だけでなく、世界ではどうなのでしょうか?

この記事では「習い事」にまつわる英語表現や、日常でよく使うフレーズをご紹介します。

また世界の子どもたちの習い事についてもお伝えするので、参考にしてみてください。

「習い事」は英語で?

スポーツや楽器、語学やダンスなどのお稽古ごとは、”lesson” や “習い事+school” と表現します。

take 〇〇 lesson

Aさん
I take Karate lessons.
訳)私は空手を習っています。
Aさん
She takes piano lessons on Wednesdays.
訳)彼女は毎週水曜日にピアノのレッスンを受けています。

go to 〇〇 school

Aさん
He goes to a swimming school.
訳)彼は水泳教室に通ってます。
Aさん
She has been going to a dance school since she was five.
訳)彼女は5歳の頃からダンス教室に通っています。

「習い事」の関連表現

「習い事」の関連表現

習い事について話すとき、いつ習っているのか、また習い事を休むことを伝える場面があるでしょう。ここからは習い事にまつわる表現をご紹介します。

習い事を休む

「習い事を休む」は、“be not attending” や “be absent from”で表します。

また「〜に参加するのが難しい」というフレーズの “can’t make it to~” も、日常会話でよく使われます。

Aさん
My son has a doctor’s appointment this afternoon, so he’s not attending a swimming lesson today.
訳)今日の午後息子の診察があるので、スイミングをお休みします。
Aさん
He’s absent from a piano lesson today because he has a fever.
訳)熱があるので、今日彼はピアノのレッスンを休んでいます。
Aさん
Something came up, so I can’t make it to the English lesson today.
訳)用事ができてしまったので、今日の英語のレッスンに参加できません。

習い事の振替

休みの振替は、”make-up lesson” です

Aさん
Hi, I missed the golf lesson yesterday because of an illness.
訳)こんにちは。昨日体調が悪くてゴルフのレッスンを欠席したんです。
Bさん
Ok, so when would you like for the make-up lesson?
訳)そうなんですね。では、振替レッスンはいつがいいですか?
Aさん
I would like it to be this Thursday, please.
訳)できれば今週の木曜日にお願いしたいです。

昔の習い事について

子どもの頃やっていた習い事については、“used to”を使って表現しましょう

Aさん
I used to take Karate lessons when I was a child.
訳)子どもの頃、空手を習っていました。
Aさん
I used to take Japanese calligraphy lessons until the age of ten.
訳)子供の頃習字を習っていたが10歳でやめました。

子育てで使う「習い事」の表現

子育てで使う「習い事」の表現

会話の中で、子どもの習い事について話したり、他の親に聞いたりする場面がよくあります。

子どもの習い事について話す

Aさん
My kids don’t do any after school activities.
訳)うちの子どもは何も習い事をしていません。
Aさん
I’d like my daughter to learn how to play the piano.
訳)娘にピアノを習わせたいと考えています。
Aさん
I’m running around all day taking my kids to their lessons everyday.
訳)毎日子どもの習い事の送迎で忙しいです。

習い事について聞く

Aさん
Is your son taking any lessons?
訳)息子さんは何か習い事をしていますか?
Bさん
He’s been taking Karate lessons for about a year now. He really enjoys it.
訳)空手を1年ほど習っていて、とても楽しんでいるようです。

クラブ活動

放課後に行われる学校のクラブ活動は、以下のように表します。

  • after-school activities
Aさん
What after-school activities do you do?
訳)クラブ活動は何をしているの?
Bさん
I participate in the soccer club.
訳)サッカーをしています。

「習い事の先生」の呼び方

「習い事の先生」の呼び方

習い事の先生の呼び方は、専門分野や指導する内容、役割によって異なります。

よく使われる表現は、以下の3つです。

  • coach
  • tutor
  • instructor

先生の呼び方①:coach

“coach” は、スポーツの習い事を教えてくれる人を指します。日本語の「コーチ」と同じ意味です。

Aさん
My swimming coach is a former Olympic swimmer.
訳)僕のスイミングの先生は元オリンピック選手です。

先生の呼び方②:tutor

“tutor” は、特定の科目を教える家庭教師や個別指導の先生を表します。

塾やオンライン英会話などの先生に使われる呼び方です。

Aさん
I’m looking for an English tutor who has a British accent.
訳)イギリス英語を話す英語の先生を探しています。

先生の呼び方③:instructor

楽器やダンス、プログラミングといった特別なスキルを教える人を “instructor” と呼びます

Aさん
I got certified to become a yoga instructor.
訳)ヨガ講師になるために、資格を取りました。

習い事の歴史

「習い事」とは「一般的に幼稚園・保育園児から中学生を対象としたもので、主に学問・スポーツや楽器などがあげられる」とあります。

習い事の歴史を見てみましょう。

明治時代以前

この時代に盛んだったのが「武道」で、剣道、弓、そしてなんと鉄砲もあったようです。

これは武士道から来ているもので、鉄砲は道場ではなく、鉄砲術師という先生が教えていたそうです。

当時は地位の高い武士のみが本格的な指導を受けられていました。

明治~大正時代

封建時代に武家や公家に身分の高い家の女性たちは、教養として琴や茶道、華道などの習い事をしていたものが、だんだんと庶民にも広まっていきました。

明治時代に入ると、女性の花嫁修業として裁縫、茶道、華道、習字などが盛んでした。

また、明治時代には大和魂を重んじる武道の基本として柔道が生まれました。

昭和時代

昭和に入ると習い事の種類がぐんと増えていきます。音楽系のピアノやバイオリン、体育系の野球、サッカー、剣道、柔道、空手、スイミングなどが男女の分け隔てなく習えるようになりました。

ピアノは特に人気で、裕福な家庭の女の子には必須だったようです。

平成時代

平成になるとさらに習い事教室の種類が増えました。

定番のピアノやバイオリンに加え、ドラムやフルート、サックスなどの音楽系、そして体育系にはスイミング、ゴルフ、ダンス、バレエ、フィギュアスケート、また塾もバリエーションが増えて、進学塾などに加え、英会話教室、知能開発や知能発達教室、幼児教育、体操教室など多くの習い事がでてきて、それらはその時その時の流行に左右されがちでもあります。

 

人気の習い事ランキング

習い事はやらなきゃいけない?

その時代の流行が顕著に表れる習い事ですが、最近の習い事の人気は何でしょうか?

1位 スイミング

2位 学習塾

3位 通信教育

4位 英語・英会話教室

5位 音楽系教室

6位 習字・書道

7位 体操教室

8位 サッカー

9位 そろばん

10位 ダンス

がベストテンですが、最近ぐんぐん伸びているのがプログラミングやロボット教室のようです。

こんな習い事まで? ユニークな習い事

こんな習い事まで? ユニークな習い事

ボルダリング

よく大きなショッピングモールや、テレビのゲームなどでも見かける、壁にくっついた岩をつたって登っていくスポーツです。

オリンピックなどでも参加競技になり、人気が上がってきています。

全身の筋肉とバランス感覚を養うことができます。

和太鼓

ゲームセンターで見かける「太鼓の達人」の人気から知られるようになった和太鼓。

日本の伝統文化を習えることで、世界的にも注目されています。

太鼓をたたくことでストレス解消になりますし、リズム感や周りと協調することも学ぶことができます。

料理教室

男子も料理ができないとモテない?といわれる昨今、子どもの料理教室も人気です。

たまに天才パティシエや天才料理人などが表れて、大人をびっくりさせることも!!

他にも、「機織り教室」「ミュージカル教室」「スピーチ教室」「子ども金融経済教室」など、ユニークな習い事が続々出てきています。

 

世界の子どもたちは何を習っているの?   

日本で盛んな習い事ですが、世界の子どもたちの習い事事情はどうなっているのでしょうか?

アメリカ

スイミング、空手、チアリーディング、サッカー、乗馬、楽器類、くもん、バレエ、ダンス、フィギュアスケートなどほとんど日本と似ていますが、学習系では日本の「くもん」が人気のようです。

男子はスポーツ系、女子はクラッシックバレエが人気があります。

アメリカは、日本のように「コツコツと努力して、成果を出すまで頑張って続ける」という傾向とは逆で、「子どもがしたいというものをまずさせてみて、合わなかったり、子どもが行きたがらなかったらすっぱり辞めさせる」という、「広く浅く」主義。

そのためお試し【traial】期間が長かったり、月謝や発表会の費用もお手軽になっています。

また、習い事系サマーキャンプなどもあり、短期集中で試してみることもできます。

そうやって自分の才能を見つけてから、本格的に始めてプロを目指していく子どもたちがいるのがアメリカです。

フランス

フランスでは習い事をしている子どもが多く、学校が週二回「アクティヴィテ」という時間を設け、様々なアクティビティーを学校内で行っています。

その中には、英語やドイツ語などの語学、アート、チェス、料理、パソコンなどを学ぶことができます。

また有料で「アトリエ」という習い事も学校内で行われ、体操や柔道、サッカーなどが人気です。

特に人気なのは、女の子は「バレエ」、男の子は「柔道」だそうで、特に柔道はオリンピック選出を輩出している高いレベルを誇っています。

また、シアター系の演劇などもフランスらしい習い事といえるかもしれません。

フランにの親は「習い事は技術だけでなく社会性も身に着ける場所」という観念で、内容にはあまりタッチせず、親以外の大人の講師と信頼関係を築く場だと考えています。

フランスも長い休み(バカンス)の間に短期集中プログラムが組まれることがあり、違った分野に挑戦することができます。

国が管轄している習い事が多く、誰でも平等に教養を身に着けられるようにと、月謝などもリーズナブルであるらしいのは、うらやましい限りですね!

ニュージーランド

海と大自然に囲まれたニュージーランドは、マリンスポーツをはじめ体育系が多いようです。

小さいころからスイミングが盛んで、小学生くらいになると男の子はサッカー、ラグビー、バスケットボールに人気が集中し、女の子はバレエ、ジムナスティック、そして女の子版バスケットボールの「ネットボール」が盛んに行われます。

ほかにも、ギター、ブラジリアン柔術、レスリング、バレエなどですが、学習系より体育系が人気があるのが特徴です。

ニュージーランドも、子どもがやりたければやらせる、辞めたければ辞めてもオッケーといった、ゆったりとしたスタンスで習い事をさせていますし、習い事、というより「放課後のアクティビティー」として捉えられているようです。

イタリア

イタリアは日本ほど、放課後に熱心に習い事をさせる家庭はそう多くはないようです。

というのも、平均月収が900ユーロ(約12万)ほどのイタリアで、習い事はダンス教室が週2回で月45ユーロ(約6000円)、

スイミング週2回で月82ユーロ(約10900円)といいますから、かなりの家計への負担を考えると、気軽にはできないというのも習い事が普及しない原因だといわれています。

水泳やサッカーなどのスポーツ系がトップを占め、女子は新体操やバレエなどが人気のようです。

また、イタリアは音楽系の楽器の習い事も多く、ピアノやヴァイオリン、チェロやトランペットなどを楽しんで習っています。

習い事に行かなくても、放課後公園などで友達同士でサッカーなどをしているだけで、子どもたちは十分満足しているらしいのも皆にならえ、ではない個々を大事にするイタリアの国民性の表れかもしれませんね。

中国

教育熱心な中国の親は、子どもが小さい時から習い事を始め、競争社会【competitive society】を生き抜く力をつけさせるといいます。

放課後には多くの習い事がスケジュールされ、英語、ピアノ、プログラミング、サッカー、水泳、数学教室、バレエなど毎日何かしらの習い事が、放課後に組み込まれています。

受験の内申書に「ピアノのコンクールで優勝」など書かれると優位に立てるといわれ、入試に有利になるための習い事なので、親の競争心も半端ではありません。

「好きだから」「楽しそうだから」というような考えで習い事をするのではないのです。

月謝もかなり高額なのですが、「子どもが将来いい学校に行き、いい仕事に就くため」に親も必死のようです。

習い事はやらなきゃいけない?

世界の国々で習い事に対する感覚や制度の違いがあるものの、親の頭をかすめるのは「習い事って必要なのか?」という疑問があるかもしれませんね。

習い事のメリット

  • 子どもの視野が広がる
    学校では体験できないことに触れ、いろんな発見をすることができます。
  • 自信がつく
    定期的に繰り返して習い事をすることで、上手になっていくもので、それが子どもの自信につながり、自己肯定感が高まります。
  • 運動不足が解消できる
    スポーツ系の習い事は、ストレス発散や体の成長を促します。

習い事のデメリット

  • お金がかかる
    当然ですが、習い事が増えると金額的な負担が増えます。
  • 遊ぶ時間が減る
    放課後友達と遊んだり、家族とコミュニケーションする時間が減ってしまいます。
  • 親の送り迎えが大変
    放課後となると、夕方から夜にかけたりすると送迎が必要になり、親の時間もすり減ってしまいます。

 

習い事を選ぶポイント

習い事を選ぶポイント

子どもの年齢や体力、性格、学習能力をしっかり把握したうえで、よく話し合い、負担がかからない程度にしましょう。

理想は、「スポーツ系と文科系をひとつずつ」とも言われています。

まずは体験をしてみて、子どもにあっているのかどうか、しっかり判断してから決めたほうがいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 習い事も楽しみや体力づくりにいいことですが、何事もやりすぎはアウト。

「好きこそものの上手なれ」で上達して、ゆくゆくはプロ級に!というのも夢ではありませんが

子どもの負担にならない程度にするのが一番いいようです!!