英語必修化に伴い、小学校入学に合わせてオンライン英会話を始める子供が増えてきています。
コロナ禍で家にいながらできる習い事として人気のオンライン英会話ですが、「よくわからないから…」と受講をためらっている親御さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、小学校入学の節目となる7歳児に向けたオンライン英会話の効果的な受講方法やおすすめ教材を紹介します。
7歳はオンライン英会話を始めるベストタイミング
英語を学び始める年齢に正解はなく、早すぎることも遅すぎることもありません。
言葉が出始めたらすぐに英会話スクールに入会させる教育熱心な親御さんもいれば、小さいうちは日本語優先、受験前に塾に通わせるだけという人もいますよね。
早期英語教育にはいろいろなメリットがあるといわれているので、小学校1~2年生にあたる7歳からのスタートでは「遅すぎる?」と心配になっている人もいるでしょう。
しかし、7歳は英語学習の開始時期としてベストタイミングといえます。
その理由を以下の3つの観点から解説していきます。
- 脳と耳の発達
- 先生との関わり方
- 勉強の習慣化
ひとつずつ解説していきます。
脳と耳の発達
脳の基礎は3歳頃までに約80%が完成するといわれています。この時期に英語を学ばせるのが世間でよく聞く早期英語教育なのですが、早すぎる英語学習は日本語の習得において弊害が生じるともいわれています。
その点、7歳は集中力や学習能力も身について、英語と日本語の区別もできるようになってきて、第二言語習得の適齢期ともいえる年齢です。
日本人が英語を上達させるには、基礎となる日本語の学習が欠かせません。日本語の土台がしっかりとできてからでも英語学習は決して遅くはないのです。
また人間の耳は、3歳〜7歳ごろまでに急速に発達し10歳ごろまでにほぼ完成するといわれており、そのあとは加齢とともにゆるやかに衰えていきます。
この脳と耳の完成までの10年間がいわゆる「ゴールデンエイジ」と呼ばれる発達の黄金期です。
「ゴールデンエイジ」の間に、いかに英語に触れられたかが英語力向上の分かれ道となるでしょう。
先生との関わり方
幼稚園では集団遊びの時間に一人で遊んでいても、おけいこの時間に折り紙やお絵描きをしていても、先生に怒られることはめったにありません。
しかし、学校に入ると状況は大きく変わり、子供たちは決まった時間に先生の話を聞き、授業を受けなければなりません。
「人に教わる」ことに慣れている7歳は、集中力もモチベーションも維持しやすく、学習効果が高まります。
学校の授業のようにわからないことを質問したり、重要箇所をノートに写したりもできるので、幼児期より習得スピードが早くなることも期待できるでしょう。
勉強の習慣化
日本の多くの小学校では毎日必ず宿題が出されるのが一般的です。
遊びメインの幼児期と違い毎日机に向かう時間がとれている小学生は、勉強を習慣化しやすく英語学習がスムーズに始められます。
学校の時間割のように英語学習を日常の生活に組み込むことで、「いつもやるもの」という当たり前の感覚を育てていくことが大切です。
7歳で英語学習を始めるメリット
7歳は英語学習のスタートに最適な年齢だと述べましたが、具体的にどんなメリットがあるの?と気になった人もいるのではないでしょうか。
7歳で英語学習を始めるメリットは、下記の3つが挙げられます。
- 英語学習の心理的ハードルが下がる
- 中学校の授業へスムーズに移行できる
- 英語学習のモチベーションアップにつながる
ひとつずつ解説していきます。
英語学習の心理的ハードルが下がる
2020年に小学校でも英語が必修化されましたが、5年生からは教科として年間70コマ「英語」の授業が行われ、他の教科同様に成績がつくようになりました。
一般的に、受験目的以外で塾へ通い出すきっかけとして多いのが「成績が悪いから」や「苦手教科だから」といった理由です。
成績のつかない1、2年生のうちに英語を始めることで、英語ができない、英語が苦手という意識を持つことなく学習できます。
中学校の授業へスムーズに移行できる
小学校も中学校も、先生が音や映像などさまざまな教材を使って授業を行うという形式に大きな差はありません。
しかし、中学校に入ると定期テストという新たな壁が立ちはだかります。
英語学習を始めたばかりでいきなり定期テストを受け、思うように点数が取れないと当然落ち込んでしまいますよね。
予習と復習をはじめ単語の暗記や長文読解、ディスカッションなど、英語学習の基本を習得しておくことはとても重要です。
7歳から英語学習を開始していれば、小学校の授業の理解度がアップすることに加え、中学校の授業への移行もスムーズに行えるでしょう。
英語学習のモチベーションアップにつながる
7歳からの英語はその後の英語学習のモチベーションアップにもつながります。
人間誰しも苦手なこと、できないことは苦痛で、できれば避けて通りたいと思うものです。
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、何事も楽しんでやることによって上達していきます。上達すると楽しくなって、さらに磨きをかけようとやる気が出て努力しますよね。
7歳という問題の正否や難しさを感じる前に英語を学び始めることで、英語学習を楽しみ、英語を好きになれる可能性も広がるでしょう。
7歳児に効果的なオンライン英会話の受講方法
7歳でオンライン英会話を始めるうえで、どうしたらより効果が出るか知りたいですよね。
ここでは、7歳児に効果的な受講方法を3つのポイントから解説していきます。
- 子供が望む学習環境を整える
- 子供のレベルに合ったレッスンを選ぶ
- 予習と復習をサポートする
ひとつずつ解説していきます。
子供が望む学習環境を整える
小学校に上がると、自分の部屋を持つ子も増えてきます。
静かな部屋で勉強に集中したい子もいれば、親のそばで見守ってもらいたい子もいるでしょう。
なかにはその日の気分で場所を変えたいという子もいるかもしれません。
できる範囲で子供の性格や特性に合わせて臨機応変に対応し、前向きに取り組めるような学習環境を整えてあげることが大切です。
子供のレベルに合ったレッスンを選ぶ
プログラムが子供の年齢やレベルに合っているか、講師との相性は悪くないかレッスン内容を慎重に検討することも重要です。
レッスンを選ぶときには、必ず事前に体験やお試しコースを利用して、内容と雰囲気を確認してから申し込むことをおすすめします。
英検などはっきりとした目標があっても焦りは禁物です。子供の能力に応じた適切なコースを選択しましょう。
予習と復習をサポートする
幼児に比べ1人でできることが大幅に増えてくる7歳児ですが、まだまだ親のサポートは必要です。
特に1年生は初めての授業や初めてのお友達のなかで、ストレスを抱えやすい時期でもあります。
英語学習は楽しく続けられてこそ効果が出るもの。
限られた時間のレッスンを最大限に楽しみ、充実させるためにも、親が一緒に取り組む姿勢で予習復習をしっかり行うことが大切です。
7歳児におすすめの教材・レッスン
7歳はオンライン英会話を始める絶好のチャンスであることがわかったところで、「実際の教材はどんなものがあるの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
子供向けのオンライン英会話で人気を集めるKiminiオンライン英会話を例に、7歳児におすすめの教材とレッスンの内容を一部紹介します。
コース名 | レッスン内容 |
小学生の英会話1・2 | 身近な単語と簡単なフレーズ
好きなもの、天気、時間、曜日などを用いた会話の習得を目指す |
物や人を説明する形容詞
自分の意見を混ぜた表現の習得 レストランでのやりとり、道案内など実践的な英会話を学習 読み書きの宿題 |
|
ばっちり話せる小学英語1・2 | 新学習指導要領に対応したコース
ワークシートへの「書く」練習により、4技能をバランスよく身つける |
夏期/冬期/春期講習 小学生コース1・2 |
「小学生の英会話1・2」の内容をまとめた長期休み向けのおさらいレッスン |
引用:https://kimini.online/lms/courses/elem
Kiminiオンライン英会話の小学生向けレッスンは小学校3年生からの受講を推奨していますが、「小学生の英会話1・2」で扱う題材は、好きなものや天気、自分や家族のことといった身近なものばかりです。
上記以外にも、英検に特化した英検®合格コース、英検®二次試験対策があり、まずは5級取得を目指して1年生から受講する子供も多くみられます。
学研ならではのこだわり抜いた教材を使って、確実にスキルアップが図れるKiminiオンライン英会話は、英語学習のスタートにぴったりのオンライン英会話です。
まとめ
7歳児のオンライン英会話の効果的な受講方法とおすすめ教材を紹介しました。
脳と耳が発達段階の「ゴールデンエイジ」である7歳は、英語学習を開始する絶好の機会です。
子供の意欲を掻き立て、前向きに取り組めるような環境づくりは、その後の英語学習に大きく影響します。
自宅で気軽に受講できるオンライン英会話では、親も一緒に勉強する気持ちで寄り添ってあげることが大切です。