スマートフォンやパソコン、タブレットがあれば、どこでも受けられるのがオンライン英会話の特徴であり、幅広い層から注目を集めています。

ただ、あくまでもインターネット回線があることが条件となっており、インターネット環境によっては、接続が上手くいかず映像や音声が途切れてしまう可能性もゼロではありません。

そこで、オンライン英会話ではどれくらいの回線速度が必要かを解説します。

さらに、スムーズにオンライン英会話を受講するためのおすすめネット環境も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください

オンライン英会話で必要な回線速度とは

インターネット環境があれば、場所を選ばずに利用できるのがオンライン英会話の魅力です。

とはいえ、映像や音声を通して英会話を学ぶことから、ある程度の回線速度が必要になります。

万一、十分な回線速度がなければ、途中で音声が途切れてしまうなど、スムーズにオンライン英会話を受講できません。

では、どれくらいの回線速度があればいいのでしょうか。

一つ目安となるのは、100kbps~5Mbs以上といわれています。

目安以上の回線速度を安定して利用できれば、ストレスフリーで快適にオンライン英会話を楽しめるでしょう。

インターネットの回線速度を正確に計測する方法

インターネットの回線速度を正確に計測する方法

オンライン英会話を快適に利用するなら、100kbps~5Mbs以上を目安にインターネット環境を整えることが大切です。

とはいえ、現在のインターネット環境がどれくらいの速度なのか、わからない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、インターネットの回線速度を計測する方法を見ていきましょう。

Googleのスピードテストで計測

Googleの検索バーに「スピードテスト」を入力すると、検索一覧の最上部に「インターネット速度テスト」といった項目が表示されます。

その中にある「速度テストを実行」というボタンを押せば、すぐにインターネットの回線速度の計測がはじまります。

Fast.comで計測

Fast.comはNETFLIXが運営しており、簡単にスピードテストができるページです。

クリック操作だけで、簡単にインターネットの回線速度を計測でき、使用しているインターネットの回線速度に加え、アップロードスピード、レイテンシなども計測することが可能です。

ブロードバンドスピードテスト

ブロードバンドスピードテストで計測することで、上り、下りのスピードのほか、ping値の計測ができます。

「スピードテストを開始する」というボタンをクリックするだけで、すぐに計測がはじまるので、わかりやすいのが特徴です。

BNRスピードテスト

BNRスピードテストでも、上りと下りのスピードが測定できます。

「下り」と「上り」がそれぞれ「測定開始」のボタンを押すと測定できて、「WebARENA」及び「SAKURA internet」にあるサーバーとの通信速度を測定されます。「下り」と「上り」の通信速度も細かく測定したい場合に、BNRスピードテストはおすすめです。

USENスピードテスト

USENスピードテストでは、インターネットスピードテストが「測定開始」のボタンを押すだけで簡単にできます。

上り、下りのスピード、ping値のほか、用途別回線スピード判定結果も表示されます。「Webサービス」「動画閲覧」「ゲーム」「ビジネス」の4つの用途で、「快適」「普通」という判定結果が出ます。4つの用途の中に、さらに細かい区分があります。

自分が使っているインターネット回線は、上り(Upload)と下り(Download)のどちらが速いのかが一目瞭然です。

数値だけ見ても、何が標準値なのかよく分からないということがあるかもしれませんが、用途別に「快適」と「普通」という判定結果も出るので、とても参考になります。

インターネット回線の違い

インターネット回線の違い

ひとえにインターネット回線といっても、接続方法や回線の種類に違いがあり、それぞれ特徴が異なることに加え、スピードも大きく変わります。

ここでは、国内で使用されているインターネット回線のうち、とくによく使われている3つの回線を見ていきましょう。

ADSL

ADSLとはAsymmetric Digital Subscriber Lineの略であり、一世代前の高速インターネット回線のことをいいます。

専用のメタルケーブルを使うことで、従来の電話回線接続よりも高速化が図られたインターネット回線です。

ただし、あくまでも電話回線を利用しているので、NTTが管理する電話通信基地局から離れるほど、回線スピードが落ちてしまうことも少なくありません。

2000年代はじめころは主流のインターネット回線でしたが、昨今はさらに高速なインターネット回線が出てきているので、そちらにシフトされています。

光回線

光回線とは、光ファイバーという伝送路を通して、光信号が送受される高速インターネット回線のことです。

ADSLのように基地局との物理的な距離の影響を受けることがほとんどないので、光回線を使える場所であれば、基本的には回線速度が安定するといったメリットがあります。

なお、現在日本で利用できるインターネット回線の中では、最高速級のインターネット回線であり、非常に多くのところで利用されています。

モバイルWifi

モバイルWifiとは持ち運び可能なWifiルーターのことであり、日本ではじめて利用されるようになったのは2009年頃です。

ちなみにポケットWifiという言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、ポケットWifiはY!mobileの商品名であることを留意しておきましょう。

モバイルWifiの最大の特徴は、持ち運びができることであり、外出先などでもモバイルWifiがあればノートパソコンやタブレットを使ってインターネットに接続することが可能です。

また、充電式のモバイルWifiが一般的なので、近くに充電コンセントがなくても利用できるのがメリットといえるでしょう。

ただし、スマートフォンなどと同様に、圏外エリアではインターネットがつながらないので、注意が必要です。

そのほか、光回線と比べると速度が落ちてしまうことから、動画を見たり、大容量のファイルをアップロードしたりなど、使い方によってはスムーズに利用できないことも珍しくありません

快適にオンライン英会話を受講するならどれを選べばいい?

快適にオンライン英会話を受講するならどれを選べばいい?

快適にオンライン英会話を受講するなら、スピードが速いインターネット回線がおすすめです。

さまざまなインターネット回線がある中、比較的スピードが安定して高速接続できるのは光回線です。

光回線なら、高速インターネットを安定して利用できるので、オンライン英会話のように動画や音声のやり取りがある場合でも、スムーズに使えるでしょう。

また、ルーターを接続すれば、有線ではなく無線利用もできるので、タブレットやスマートフォンからも接続できます。

なお、光回線を利用するには、回線工事が必要となるので、回線利用の申込をしてから実際に使用できるまでに時間がかかることがあります

光回線の申込状況や地域によっては、工事完了までに時間がかかることがあり、タイミングによってはインターネットを利用できるまでに半年~1年ほどかかることも少なくありません。

とはいえ、どの光回線を選ぶかによっても変わってくるので、さまざまな光回線サービスを比較検討したうえで、決めるのがいいでしょう。

もちろん、サービスによって、インターネット回線速度だけでなく、費用にも違いがあるので、予算と照らし合わせて決めるのもおすすめです。

通信速度の単位

通信速度について調べると、Mbps で表示されることが多いですが、Mbps(メガ・ビー・ピー・エス)とは Mega bit per second の略で、1秒当たりのデータ通信量をメガで表しています。

通信速度の単位を表にまとめたので、参考にしてください。

通信速度の単位 意味
bps(ビー・ピー・エス) bit per second 1秒当たりのデータ通信量
kbps(キロ・ビー・ピー・エス)kilo bit per second 1kbps=1,000bps
Mbps(メガ・ビー・ピー・エス)Mega bit per second 1Mbps=1,000kbps
Gbps(ギガ・ビー・ピー・エス)Giga bit per second 1Gbps=1,000Mbps

通信速度にまつわる英語表現

「通信速度」は英語で、internet transmission speed と言いますが、単にinternet speed だけでも通じます。

「上り通信速度」は upload speed または upstream speed といい、「下り通信速度」は download speed または downstream speedといいます。

通信トラブルを英語で伝える

通信環境を整えていても、不測の事態のため、オンライン英会話のレッスン中に通信トラブルが起きてしまうことがあります。そういった場合に、通信トラブルを相手に伝えるのに役立つ英語表現を紹介します。

I’m having a trouble with my computer. The Internet connection is not good today.
(私のコンピュータにトラブルが起きています。今日はインターネットの接続が良くないです。)

上記のように伝えてみましょう。

音声のやり取りができれば、何とかレッスンは続行できるので、講師の側から、ビデオをオフにしてみたらどうかという提案があるかもしれません。映像を送るのにはかなりの通信量が必要なため、ビデオをオフにするだけで、通信状況がかなり改善されます。

How about turning off your video?
(ビデオをオフにしてみてはいかがですか?)

パソコンに問題があって、通信状況が良くないことも考えられます。

あまりに通信状況が悪い場合は、スマートフォンやタブレットに切り替えてレッスンを受けた方がいいのかもしれません。そういった場合は、このように提案してみましょう。

Can I take the lesson with my smartphone (tablet)?
(スマートフォン(タブレット)でレッスンを受けてもいいですか?)

回線切断後戻って来るのに時間がかかった場合

オンライン英会話レッスン中に、回線が切断してしまうことも、通信状況などの問題によってあり得ます。

すぐにまたレッスンに戻れたらいいのですが、戻るのに時間がかかって相手も待たせてしまうこともあり、そういった場合は、一言謝るようにしましょう。

Sorry to have kept you waiting. It took me a long time to come back.
(お待たせしてすみません。戻って来るのに時間がかかってしまいました。)

通信状況が悪くなった時の対処法

通信状況が悪くなった時の対処法を紹介します。

通信環境をチェック

まず第一に、インターネットの通信環境を確認してみましょう。

モデムやルーターの電源が入っているかもチェックします。電源が入っているにも関わらず、通信状況がよくない場合には、モデムやルーターの電源を入れ直すだけで、通信状況が改善されることもあります。

インターネットブラウザーを再読み込み

インターネットの通信環境をチェックして問題ないのに、通信状況が改善されない場合には、インターネットブラウザーを再読み込みしてみましょう。再読み込みすると、通信状況が良くなることがあります。

カメラ(ビデオ)をオフにする

オンライン英会話では、映像を送るのにたくさんの通信量が必要になるため、映像をオフにして、音声だけでやりとりすることで、通信状況が改善されることがあります。

事務局に振替が可能か確認

レッスン当日になって通信状況が急に悪くなり、レッスンを受けるのが厳しい場合、キャンセルを検討することもあり得ます。

当日キャンセルは、レッスン消化として扱われるオンライン英会話スクールもありますが、状況によっては考慮される場合もあるかもしれません。

各オンライン英会話スクールにキャンセルポリシーがあって、キャンセルは前日までやレッスンの何時間前までというポリシーが定められているので、それを事前に確認しておきましょう。

災害等による停電が原因のキャンセルについては、不可抗力によるキャンセルとして考慮されるかもしれませんが、各オンライン英会話スクールの規約によります。キャンセルの場合の振替については、事前に確認しておく必要があります。

まとめ

インターネット回線があれば利用できるオンライン英会話は、幅広い層から注目を集めています。

実際に英会話教室に行かなくても、オンライン上でスマートフォンやパソコンを使って英会話レッスンができるので、外出する時間がない方や、自宅で英会話を習いたい方にとっても非常におすすめのサービスといえるでしょう。

とはいえ、オンライン英会話を快適に受講するには、速度が安定しているインターネット回線が必要となります。

オンライン英会話は、動画や音声のやり取りが多いので、光回線などの高速インターネットを利用するのがいいでしょう。

ぜひ、今回紹介したインターネット回線を参考にして、オンライン英会話を快適に受講してみてはいかがでしょうか。