オリンピック開催にあたり、来日する外国人が困っていたら、ボランティア精神で助けてあげたいですよね。また、オリンピックの正規ボランティアとして活動する方、仕事や学校関連で英語のボランティアにかかわる方もいらっしゃるのでは?外国人をお迎えするときに役立つ英語についてご紹介します!
オリンピックで来日中の外国人!声をかけてみる
オリンピックで来日中の外国人を見かけても、どう声をかけていいのか分からないという方も少なくないかもしれません。ちょっとの勇気と一言で、きっとあなたにもできますよ!
英語でできる!自然な声かけ英語 例文
オリンピックで来日中の外国人の方が、なんだか困っていそうなら、勇気を出して話しかけてみましょう。
行き先がわからない、道に迷っている、トイレが探せない…など、その理由はさまざまです。まずは、声をかけてみましょう。
自然な声かけの英語(例文)
- Hello(⤴)
- こんにちは
- Hi, there(⤴)
- こんにちは
“Hello” は比較的どんな人にでも、使える万能な言葉です。“Hi(⤴)” は通常、知っている人や友達と会ったときに使うことが多いのですが、“Hi, there(⤴)”というように、“there”をつけると少し遠慮したイメージになり、初対面の人への声かけにちょうどよい表現となります。
笑顔が一番大事
声をかけるとき、緊張や恥ずかしさで、つい怖い顔になってしまう日本人が多いといいます。でも、言葉も文化も違う初対面の相手の緊張をほぐすためには、何より「笑顔」で話しかけることが、何より大切!
先に「笑顔」を作ってから、声をかけるようにしてみましょう。
困っている外国人に英語で話しかけてみよう
何か手助けが必要ですか?
助けが必要な場合
ええ、お願いします。
あなたのために何ができますか?
ありがとう!道に迷っています。
ええ、ありがとう。~を探しています。
相手から、”Yes, please.”と言われたら、すぐに “What can I do for you?”と答えるようにしましょう。
助けが不用な場合
いいえ、ありがとう。大丈夫です。
いいえ、大丈夫です。ありがとう。
大丈夫です。ありがとう。
Hello? などと笑顔で声をかけたら、助けが必要か否か聞いてみましょう。“Do you need any help?” は、「何かしてあげられることはありますか?」といった優しいニュアンスの表現で、「道に迷っている」「体調が悪そう」「何か探している」など、状況にかかわらず使える表現です。
外国の方から返ってくる答えで注意が必要なのは、“Thank you”を使った表現です。
I’m fine, thank you! は、助けましょうか?という私たちからの申し出を受け入れている(=助けが必要)ように聞こえるかもしれませんが、「私は大丈夫です。お気遣いありがとう。(=助けは不要)」という意味を示します。
何でもはっきり言うとされている英語表現ですが、相手を気遣った柔らかい表現です。海外旅行先で、私たち日本人もぜひ使ってみたいフレーズのひとつですね。
オリンピック!英語でおもてなしのための英語表記
オリンピックで来日した外国人のために、覚えておきたい英語表現や英語表記について一緒に確認していきましょう。
オリンピック!英語でおもてなしのための英単語・英語表記
チケット | Ticket |
---|---|
オリンピック会場 | Olympic venue |
入場門 | Entrance gate |
トイレ | toilet/restroom/bathroom/washroom |
案内所 | Information office/ Information center |
英語がわかるスタッフ | English speaking staff |
地図 | Map |
会場案内図 | Venue map |
オリンピックで来日した外国人の方を英語でおもてなしする際に、意外と分からなくて困るのが、英単語。
このような質問を受けて、意味が分かりますか?
washroomは「洗面所」といった意味で、カナダでは「公共トイレ」を指す場合があります。同じトイレでも、イギリス系ではtoiletやrestroom、アメリカ系ではrestroomやbathroom(一般には自宅など家のトイレを指す)を使います。英語圏でも「トイレ」を表す表現に違いがあることが分かりましたが、冠詞 a か the を付けるようにしましょう。
Olympic venueは、オリンピック会場という意味です。Olympic Stadiumという言葉をイメージするかもしれませんが、venueは、開催地,会合場所といった意味で、オリンピックが行われる会場すべてを含んだイメージの英語表現です。ですから、道案内では、ぞれぞれの会場名を聞かれたり、伝える必要も出てくるわけです。
ひとくちにオリンピック会場といっても、競技によって会場が違いますから、the Olympic venue for … として for の後にオリンピックの競技を入れて使うようにしましょう。
オリンピックスタジアム(国立競技場) | Olympic Stadium | 開(閉)会式・陸上競技など |
---|---|---|
東京体育館 | Tokyo Metropolitan Gymnasium | 卓球 |
東京アクアティクスセンター | Tokyo Aquatics Centre | 水泳など |
このほかの競技別オリンピック会場の英語表記一覧は以下で確認できます。自分のエリアと関係しそうな会場名はチェックしておくと役に立ちそうですね。
道案内の英語表現
外国人から「道に迷っています」や「~はどこですか?」と聞かれたときに、道案内をしてあげなければなりません。外国人に道を教えてあげるときに使える英語表現をいくつか紹介します。
道に迷っている外国人は、こんなふうに質問をしてきます。
・Where is the nearest station? (最寄り駅はどこですか?)
・How can I get to the nearest station? (どうやって最寄り駅にたどり着けますか?)
・Could you tell me the way to the nearest station? (最寄り駅への道を教えてもらえませんか?)
近年、インバウンドで日本を訪れる外国人はますます増えていて、有名な観光地はオーバーツーリズムで、そういった場所に行くと、道に迷っている外国人にこんな風に話しかけられるかもしれません。最寄り駅の行き方は知っていても、すぐに英語は出てくるでしょうか?
そういった場合に、例えばこんなふうに答えてみてください。
いいですよ。まっすぐ行って、郵便局のところで左折してください。そしたら、左側にホテルを見つけるでしょう。駅はホテルの近くにあります。
もちろん。この通りに沿って歩き、2つ目の信号を右折して。そしたら、右側に銀行を見つけるでしょう。駅は銀行の隣にあります。
方向を示す英語表現
先ほど、道案内の英語表現を紹介しましたが、その中にも出てきた方向を示す表現を整理して紹介します。
Go + 方向 など。
- Go right. 右に行って。
- Go left. 左に行って。
- Go straight on. まっすぐ行って。
- Go towards … … に向かって行って。
- Go along … … に沿って行って。
- Go up … …を上って。
- Go down … …を下って。
- Go past … …を通りすぎて行く。
Turn + 方向
- Turn right. 右に曲がって。
- Turn left. 左に曲がって。
Cross … …を横切る
位置を示す前置詞
先ほどの道案内の例文の中には、前置詞も使われていました。位置を示す前置詞を整理して紹介します。
・on …(…の上に)
It’s on the main street. (それは大通りの上にあります。)
・in front of …(…の前に)
It’s in front of the bookstore. (それは本屋の前にあります。)
・next to …(…の隣りに)
It’s next to the bank. (それは銀行の隣りにあります。)
・behind(…の後ろに)
It’s behind the post office. (それは郵便局の後ろにあります。)
・near(…の近くに)
It’s near the bank. (それは銀行の近くにあります。)
・opposite(…の反対に)
It’s opposite the post office.(それは郵便局の反対にあります。)
・on/at the corner(角に)
It’s on the corner.(それは角にあります。)
・on your right / left(右側/左側に)
You will find it on your right/left.(右側/左側にそれを見つけるでしょう。)
別れ際に伝えたい英語表現
日本での滞在を楽しんで!
オリンピックを楽しんで!
良い旅を!
最後の別れ際、“Bye”だけだと、おもてなし英語としてはちょっと足りていません。どのような英語表現を使えば、より素敵な印象を相手に残せるでしょうか。
おすすめの表現は上記の3つ!日本人同士ではあまり習慣がないかもしれませんが、欧米では、こういった言葉を相手に送って別れます。
それはたとえ、「手伝いましょうか?」という申し出を断られた場合でも、話しかけられて嫌な気持ちになっている外国人はいないので、最後に笑顔で “Alright! Have a nice stay in Japan!”「それならよかった。日本での素敵な滞在を」と笑顔で伝えられれば、おもてなし英語として、100点満点です!
申し出を断られたときに、どんなふうに切り返すかで、英会話にどれだけ慣れているか、おもてなしの精神がどれだけあるかが発揮されます。
まとめ
英語で詳しい案内まではできなくても、外国人がどこへ行きたいのか(会場名など)が分かれば、スマホを使って道を調べてあげることができます。
何に困っているのか(トイレ、案内所、英語がわかるスタッフ)が分かれば、そこまで連れて行ってあげることができます。まず、相手が何に困っているのかを把握することが大事です。困っていることが分かれば、助けてあげたいという気持ちが湧いてくるでしょう。そんな優しい気持ちを表現することこそが、おもてなしの英語です。うまく英語が話せなくても、まずは最高の笑顔で、英語で声をかけてみましょう。