海外旅行中、「英語」で買い物や食事を楽しみたいというのは多くの人の憧れだと思いますが、「マクドナルド」「Tシャツ」など知っているはずのカタカナ英語も、実は現地では通じない可能性があります!海外旅行中の英会話に役立つポイントをチェックしましょう。

海外旅行では「カタカナ英語」にご用心!

夏休みは、家族や友達と海外旅行!という方、今から楽しみですねー。英会話の勉強をはじめる方の多くの動機は「海外旅行で英語を使いたい」「英語で現地の人と話したい」といったことだといいます。

そう、海外旅行では、現地で買い物や食事をすることが楽しみのひとつ!さらに、そこで現地の店員さんとスラスラと英語でコミュニケーションできたらなー、というのは、英会話初心者にとって、ちょっとした夢でもありますよね。

とはいえ、いざ英語で話すとなると、なにげない会話のはずなのに、これがなかなか難しい…。

そんなとき唯一自信をもって使えそうなのが、「マクドナルド」や「Tシャツ」など日本でも使われている「カタカナ英語」。でも、それらを使うときは、実はちょっと注意が必要です。この夏の海外旅行に役立つ「カタカナ英語」の注意点と正しい使い方について、ご紹介します。

海外旅行で通じないカタカナ英語

マクドナルド

海外旅行中に頼りになるレストランの1つがマクドナルドではないでしょうか。大人も子どもも手軽に食べられ、メニューもよく知っていることから、悩まずに注文できるので私も利用することが多いです。

でもこの「マクドナルド」も、実はれっきとしたカタカナ英語!日本人がいう「マクドナルド」という発音では、アメリカなどの英語圏では、ほぼ通じないということをご存知でしょうか?

マクドナルドの英語発音をカタカナで表してみると「ド」の部分に強いアクセントをおいて、ちょっと長めに、「マクドーーナルド」という感じの発音になります。

実際に、日本のことをほとんど知らないアメリカ人とニュージーランド人の友人に日本語の発音で「“マクドナルド”って何のことだか分かる?」と質問してみたところ、どの人も「??」でした。

メニューを頼む際も「オレンジジュース」は、頭の「オ」にアクセントを置いて「オーーレンジジュース(Órange juice)」、「ハンバーガー」もアクセントは頭の「ハン」なので「ハンバガー(Hámburger)」と発音するのが通じる英語です。ちなみに、マクドナルドの代名詞ともいえる「ポテト」は、アメリカでは「フレンチ フライズ(Frénch fríes)」といいます。

間違えやすいカタカナ英語

ごはん

本格的に英会話を勉強し始めた大学生のころに苦い経験をしました。留学先のホストファミリー宅で、好きな食材について話しをしていたとき、私が “I like ライス”というと、アメリカ人のホストファミリーがきょとんとした顔をして、数秒の沈黙の時間が過ぎ…。その後ようやく、“Ah, it means “rice!” と言い直すんです。

なぜ言い直されたのか理由が分からず、ホストファミリーに聞いてみると、私の発音では、お米を意味する“rice” ではなく、“lice”に聞こえる、とのこと。日本語の「ラ」は英語にすると“L”の方の発音に近いため、日本人の私がその点を意識しないで、「ライス」というと、彼らには“Lice”と聞こえてしまうことがほとんどだそう。

後で辞書を調べてみると、Lからはじまる“lice”は、“louse”という単語の複数形で、意味は「シラミ」!なんと私は、好きな食材の会話中に、笑顔で「シラミが好きです!」って答えていたことになります(汗)。

ちなみに、「パン」はポルトガル語からきているといわれる和製英語で、英語では「ブレッド(Bread)」といいます。レストランなどで、とっさに言わなくてはならいとき、思わず「パン」と言ってしまう日本人が少なくないというので、念のため、確認しておくと安心ですね。

英語で買い物!気をつけたいカタカナ英語

セーター・Tシャツ・サイズ

英語で買い物をする際にも気をつけたいカタカナ英語があります。まずは「セーター」。英語の「セーター」の発音は「スエター(Sweater)」という発音になり、頭の部分が「セ」でなく、「スエ」と言わないとなかなか通じません!

またTシャツは、英語でもT-shirtと同じなのですが、発音は「ティーシャツ」ではなく、「ティー シォーツ」に近いような発音になります(電子辞書やGoogle翻訳などでぜひチェックしてみてください)。

また発音とはちょっと違いますが、サイズをいうときに“M サイズ, please.”といっても、すぐには通じない可能性が高いです。現地では、

Aさん
Small size, please.
「S(スモール)サイズをお願いします」

Aさん
Do you have Medium?
「M(ミディアム)サイズはありますか?」

のように、Extra Small(エクストラ・スモール/XS), Small(S), Medium(M), Large(L), Extra Large(エクストラ・ラージ/XL)と略さずに言う方が通例だからです。

この他に、海外旅行中の買い物で注意が必要なのが「和製英語」!これについては、またの機会にご紹介できればと思います。

まとめ

海外旅行中、知っている英語として自信をもって使いたいカタカナ英語ですが、その発音や表現にはちょっと注意が必要です。これを機に身近な英語について見直してみるのもいいかもしれませんね。