現代社会では、電気やガソリンなどのエネルギーがなければ生活できません。

しかし、そのエネルギーの多くは 化石燃料(fossil fuels) に頼っており、地球環境に悪影響を与えています。

一方で、環境に優しい 再生可能エネルギー(renewable energy) も注目されています。

世界のエネルギー問題の実態
The State of the World’s Energy Issues

世界のエネルギー問題の実態

エネルギーはどこから来るのでしょう?

私たちが使っているエネルギーの多くは、石油(oil)、石炭(coal)、天然ガス(natural gas) などの 化石燃料 に頼っています。

しかし、これらの燃料を使い続けることで、以下のような問題が起こっています。

地球温暖化(global warming)

化石燃料を燃やすと 二酸化炭素(CO₂) が発生し、地球の温度が上昇します。その結果、異常気象や海面上昇が進んでいます。

資源の枯渇(resource depletion)

化石燃料は限りある資源です。一度使うと無くなってしまい、将来の世代が使えなくなる可能性があります。

環境汚染(pollution)

火力発電所や工場から出る 排気ガス(air pollution) が、大気汚染や健康被害の原因になっています。

再生可能エネルギーと化石燃料の違い
Differences between Renewable Energy and Fossil Fuels

環境への負担を減らすために、再生可能エネルギー(renewable energy) が注目されています。

エネルギーの種類 メリット デメリット
化石燃料(Fossil Fuels) エネルギー効率が高く、安定供給が可能 CO₂を排出し、環境に悪影響を与える
太陽光発電(Solar Energy) 無限に使える、CO₂を出さない 天気に影響される
風力発電(Wind Energy) 風があれば発電可能、CO₂を出さない 風が弱いと発電できない
水力発電(Hydropower) 安定した発電が可能 ダム建設で環境破壊のリスクがある
地熱発電(Geothermal Energy) 地下の熱を利用し、安定供給が可能 地域が限られる

再生可能エネルギーは環境に優しいですが、まだ技術の発展が必要な部分もあります。

そのため、今後は 効率の良いエネルギーの使い方 も大切になります。

英語で考えるエネルギー問題
Energy Issues in English

英語でエネルギー問題をディスカッションすることで、より国際的な問題として捉えることができます。

Question 1
What is solar energy?
太陽光エネルギーとは何?

Aさん
Solar energy comes from the sun.

太陽からのエネルギー

Aさん
It can be used to make electricity.

電気を作るために使える

Aさん
It does not make pollution.

汚染を出さない

Question 2
Why should we use renewable energy?
なぜ再生可能エネルギーを使うべき?

Aさん
It helps to stop global warming.

地球温暖化を防ぐため

Aさん
Fossil fuels will run out someday.

化石燃料はいずれなくなる

Aさん
It keeps the air clean.

空気をきれいにする

Question 3
How can we save energy at home?

家でエネルギーを節約するにはどうしたらいい?

Aさん
Turn off the lights when not needed.

使わないときは電気を消す

Aさん
Use energy-saving appliances.

省エネ家電を使う

Aさん
Walk or ride a bicycle instead of using a car.

車の代わりに歩いたり自転車を使う

実生活でできるエネルギー節約の工夫
Real-life Energy-Saving Innovations

実生活でできるエネルギー節約の工夫

私たちの生活の中で、少しの工夫でエネルギーを節約できます。

電気をこまめに消す(Turn off the lights)

部屋を出るときに電気を消すだけでも、大きな節約になります。

省エネ家電を使う(Use energy-efficient appliances)

エネルギー消費の少ない冷蔵庫やエアコンを使うことで、電気の無駄遣いを減らせます。

移動方法を工夫する(Use eco-friendly transportation)

近場なら 自転車や徒歩 を使うことで、ガソリンの消費を減らすことができます。

太陽の力を利用する(Use solar power)

ソーラーライトやソーラー充電器を使うことで、電気の消費を減らせます。

エネルギー問題について子どもが学べる海外の絵本や児童書

『風の島へようこそ(原題:Energy Island)』

デンマークのサムソ島が、再生可能エネルギーだけで島のエネルギーをまかなうプロジェクトに取り組んだ実話を描いた絵本です。風力発電や太陽光発電など、クリーンエネルギーへの転換を住民全体で進めていく過程が、子どもにもわかりやすく紹介されています。

  • 著者: アラン・ドラモンド(Allan Drummond)
  • 出版社: 福音館書店
  • 対象年齢: 小学校中学年から

『でんとうがつくまで(原題:Switch On, Switch Off)』

電気がどのように作られ、家庭に届くのかを解説した絵本です。発電の仕組みやエネルギー源について、シンプルな言葉とイラストで説明しており、子どもたちがエネルギーの基本を学ぶのに適しています。

  • 著者: メルヴィン・バーガー(Melvin Berger)
  • 出版社: 福音館書店
  • 対象年齢: 小学校低学年から

『だむのおじさんたち(原題:The Dam Builders)』

ダム建設に携わる人々の仕事を描いた絵本で、水力発電の仕組みやエネルギー供給の重要性を伝えています。工学博士でもある著者が、子どもたちにエネルギーと人々の生活の関係をわかりやすく紹介しています。

  • 著者: かこさとし(Satoshi Kako)
  • 出版社: 復刊ドットコム
  • 対象年齢: 小学校中学年から

『CO2のりものずかん(原題:The CO2 Big Book of Transportation)』

さまざまな乗り物が排出する二酸化炭素の量を比較し、環境への影響を考える絵本です。シンプルなイラストとともに、子どもたちがエネルギー消費と環境問題について考えるきっかけを提供します。

  • 著者: 三浦太郎(Taro Miura)
  • 出版社: ほるぷ出版
  • 対象年齢: 幼児から

エネルギー問題について子どもが学べる番組や映画

『アニメで簡単解説!日本のエネルギー動向とSDGsの達成に向けて』

このアニメーション動画では、気候変動問題に焦点を当て、日本のエネルギー事情や再生可能エネルギーの重要性について簡潔に解説しています。SDGs(持続可能な開発目標)との関連性も紹介されており、子どもたちがエネルギー問題を理解するのに適しています。

  • 公開年: 2020年
  • 対象年齢: 小学生以上

『つながる絵本〜for SDGs〜』

BS朝日で放送されている番組で、SDGsの17の目標を絵本のようにわかりやすく紹介しています。エネルギー問題に関するエピソードもあり、子どもたちが楽しく学べる内容となっています。

  • 放送年: 2025年~
  • 対象年齢: 幼児から小学生

『人間も自然の大切なメンバー』

短編アニメ映画『Re-member』は、人間が自然の一部であることを思い出し、再び自然と共生することの大切さを描いています。エネルギー問題や環境保護について考えるきっかけとなる作品です。

  • 公開年: 2024年
  • 対象年齢: 小学生以上

まとめ

エネルギー問題は、私たちの未来に大きく関わっています。

小さな行動の積み重ねが、より良い環境を作る第一歩になります。

子どもたちと一緒に、家族で考えて実行していきましょう!!