外国人のお客様が増える中で、「海外のネイルサロンって日本とどう違うんだろう?」と気になったことはありませんか?
私自身、カナダとイギリスでネイリストとして働いた経験がありますが、施術のスピードや予約の取り方、メニューの呼び方まで、日本とは本当にいろいろな違いがあるんです。
こうした違いをちょっと知っておくだけで、「なるほど!」と納得できる場面が増え、お客様とのやり取りもぐっとラクになります。
この記事では、そんな実体験をもとに、ネイルサロンスタッフやネイルケア売り場で働く方に役立つ情報をまとめました。
「ネイリスト」は英語で通じる?役職・職種の言い方

実は、「ネイリスト」は和製英語なので、そのままだと海外では通じません。
ここでは、現場で使える自然な言い方をご紹介します。
nail technician(ネイルテクニシャン)
施術を行う技術者を指す最も一般的な呼び方です。ネイルの資格や専門性を伝えたいときにおすすめの表現。
私は認定ネイリストです。
彼女は高級サロンでネイリストとして働いています。
nail artist(ネイルアーティスト)
“nail technician” よりも、デザインやアート性を強調したいときに使います。
ネイルのコンテストに出るような方向けの表現です。
カスタムデザインを専門とするフリーランスのネイルアーティストです。
彼女はニューヨークでトップクラスのネイルアーティストです。
beauty advisor(美容部員)
ネイルケア製品や化粧品を販売するスタッフにおすすめの表現です。
ネイルケア製品を専門とするビューティーアドバイザーです。
百貨店のネイルケア売り場で美容部員をしています。
ウィキペディア:Nail technician
ウィキペディア:ネイルアーティスト
日本と海外のネイルサロンの違い
「ネイルって世界共通じゃないの?」と思うかもしれませんが、実はかなり違います。
この違いを知っていると、外国人のお客様とのちょっとした会話にも役立ちますよ。
| 項目 | 日本 | 海外(アメリカ・欧米) |
| 施術スタイル | 丁寧で時間をかける(60~90分) | スピード重視(30~45分) |
| デザイン傾向 | アートやパーツで華やか | 華やかとシンプルに分かれる |
| 料金相場 | 高め(4,000~10,000円) | 比較的安め($20~$50)
※アートの有無による |
| 予約文化 | 事前予約が基本 | 予約なし(ウォークイン)も多い |
| 接客スタイル | おもてなし重視 | カジュアルでフランク |
施術スタイル・価格の違い
海外(特にアメリカ)はスピード重視。30〜45分で終わることも珍しくありません。料金も比較的リーズナブルです。
一方、日本は丁寧さと安心感が強み。60〜90分かけて仕上げるのが基本で、価格もやや高めです。
ネイル文化の違い
以前は欧米=ナチュラル、日本や韓国=デザイン重視というイメージが強かったですが、最近はSNSの影響で欧米でもロングネイルやパーツを使ったゴージャスなデザインが人気です。
ただし、ベースには文化の違いもあり、欧米ではシンプル派と派手ネイル派の二極化が進んでいる印象。一方、日本は上品さやきれいめデザインを好む人が多いのが特徴です。
予約スタイルの違い
欧米では「ウォークイン(予約なし)」が一般的で、思い立ったときに施術を受けやすいスタイルです。
一方日本は、事前予約制でしっかり時間を確保する文化が根付いています。
日本とはちがう海外ネイルサロンでのメニュー

海外のネイルサロンには、日本ではあまり見かけないメニューや名前があります。
旅行や外国人のお客様への接客で戸惑わないためにも、よく出てくる用語を覚えておくと安心です。
manicure(マニキュア)
日本では「カラーリング」だけを指すことが多いですが、海外ではケア全般を含みます。
当店のマニキュアには、甘皮処理と爪のシェイプ、ポリッシュが含まれています。
pedicure(ペディキュア)
海外で「ペディキュア」は、マニキュアと同様に足の爪のケアとカラーリングを含む施術を指します。
角質ケアやスクラブ、マッサージまで含むフルサービス型のペディキュアが一般的です。
当店のペディキュアには、爪のケアとリラックスできるフットマッサージが含まれますが、角質のケアは含まれていません。
shellac(シェラック)
shellac(シェラック)はCND社の商標ブランドで、ジェルとマニキュアのハイブリッドです。
自然な仕上がり・速乾・オフが簡単なことが特徴で持ちは約2週間で、ジェルより短め。
アメリカやイギリスで人気があり、ナチュラル派や時短を求める人に選ばれています。
当店ではシェラックの取り扱いはありませんが、3〜4週間ほど持つジェルネイルをご提供しています。
acrylic nails(スカルプチュアネイル)
日本でいうスカルプチュアネイルは、海外では「アクリリック」と略されます。
こちらのデザインですと、スカルプとデザインで2〜3時間ほどかかりますが、よろしいでしょうか?
まとめ
海外と日本のネイル文化やメニューの違いを知っておくと、お客様とのやり取りに自信が持てます。
ちょっとした知識で「会話が弾む」「安心してもらえる」って、現場で本当に大きな違いになるんです。
ただ、英語は知識だけではなく、実際に声に出して練習することが大切です。スタッフ全員でロールプレイを取り入れながら、接客で本当に使える表現を身につけたいなら、法人向けオンライン英会話の活用がおすすめです。
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