外国人観光客や在住者の増加にともない、日本の精肉店でも英語で接客する場面が増えています。特に「この部位は何?」「焼くのと煮るの、どちらが向いている?」といった質問を英語で受ける機会が増えてきました。
しかし、肉の部位や特徴、調理法をとっさに英語で説明するのは難しく感じるかもしれません。そこで今回の記事では、精肉店でよく使う英単語や英語フレーズ、実際の接客を想定したロールプレイをまとめました。
英語が苦手な方でも使いやすいよう、シンプルで覚えやすい表現を厳選していますので、ぜひ接客の現場でご活用ください。
精肉店で役立つ英単語

精肉店で外国人のお客様とスムーズにコミュニケーションをとるためには、肉の部位・特徴・調理法などの英語表現を知っておくと便利です。ここでは、カテゴリ別によく使う英単語を厳選してご紹介します。
※カタカナは英語での実際の発音に近づけて記載しています。
肉の種類・部位に関する単語
- beef(ビーフ):牛肉
- pork(ポーク):豚肉
- chicken(チキン):鶏肉
- sirloin(サーロイン):サーロイン
- rib(リブ):あばら肉
- thigh(サイ):もも肉
- breast(ブレスト):むね肉
- shoulder(ショルダー):肩肉
- tenderloin(テンダーロイン):ヒレ肉
- ground meat(グラウンド・ミート):ひき肉
- skin-on(スキン・オン):皮付き
- skinless(スキンレス):皮なし
- boneless(ボーンレス):骨なし
- with bone(ウィズ・ボーン):骨付き
調理法・特徴に関する単語
- grill(グリル):焼く
- boil(ボイル):煮る
- stew(スチュー):煮込む
- fry(フライ):揚げる・炒める
- marinated(マリネイティッド):味付けされた
- sliced(スライスト):薄切りにされた
- fatty(ファッティ):脂が多い
- lean(リーン):脂が少ない(赤身)
- tender(テンダー):やわらかい
- chewy(チューウィー):噛みごたえがある
接客・販売に関する単語
- portion(ポーション):一人前の量
- wrap(ラップ):包む
- bag(バッグ):袋
- price(プライス):価格
- total(トータル):合計金額
- change(チェンジ):お釣り
- pay by cash / card(ペイ・バイ・キャッシュ/カード):現金/カードで支払う
- freeze(フリーズ):冷凍する
- shelf life(シェルフ・ライフ):保存期間
精肉店の接客で使える英語フレーズ

ここでは、精肉店の接客でよく使われる英語フレーズをシーン別にまとめました。
まずは使いやすい表現から1つずつ覚え、日々の接客に少しずつ取り入れていきましょう。
お客様を迎えるときの英語フレーズ
Hi! Welcome!
(こんにちは!いらっしゃいませ!)
Everything is fresh today.
(今日はどれも新鮮ですよ。)
Let me know if you have any questions.
(ご質問があれば何でも聞いてくださいね。)
部位や特徴を説明するときの英語フレーズ
This is beef sirloin. It’s tender and great for steak.
(こちらは牛サーロインです。やわらかくてステーキ向きです。)
This chicken thigh is juicy and good for grilling.
(この鶏もも肉はジューシーで焼き物に向いています。)
It’s lean, so it’s good for stewing.
(赤身なので、煮込みに向いています。)
Would you like it sliced or whole?
(薄切りにしましょうか?丸ごとにしますか?)
保存方法やおすすめの調理法を伝えるとき
You can freeze this meat.
(このお肉は冷凍できます。)
Please keep it in the fridge and use within two days.
(冷蔵庫で保存し、2日以内に使ってください。)
It’s pre-marinated, so you can cook it right away.
(味付きなので、そのまま調理できますよ。)
注文・会計時のやり取りの英語フレーズ
How much would you like?
(どれくらいにしましょうか?)
Would you like a bag?
(袋はご利用になりますか?)
The total is 1,200 yen.
(合計で1,200円です。)
Here’s your change. Thank you!
(お釣りです。ありがとうございました!)
精肉店での実践的な英会話ロールプレイング

ここでは、精肉店で実際に起こりやすい接客場面を想定し、英語でのやり取りをロールプレイ形式でご紹介します。
部位の説明やカットの希望確認、調理法のアドバイス、保存方法の案内、そして会計時のやり取りなど、現場で頻出する会話を厳選しています。日常業務の中で自然に使えるよう、ぜひ繰り返し練習してみてください。
パターン1:部位の説明とおすすめ
What part is this?
これはどの部位ですか?
This is pork shoulder. It’s good for stew.
これは豚肩肉です。煮込みに向いています。
Sounds good. I’ll take 300 grams.
いいですね。300グラムください。
パターン2:赤身か脂身かを聞かれたとき
Is this meat fatty?
これは脂が多いですか?
No, it’s lean. Very good for healthy dishes.
いいえ、赤身です。ヘルシーな料理におすすめです。
Great. I’ll try it.
いいですね。それなら買ってみます。
パターン3:スライスを提案する
Can you cut this into slices?
これをスライスしてもらえますか?
Sure. Thin or thick slices?
もちろんです。薄切りにしますか?厚切りにしますか?
Thin, please.
薄切りでお願いします。
パターン4:保存方法を説明する
How should I store this?
どう保存すればいいですか?
Keep it in the fridge. Use it within two days.
冷蔵庫で保存して、2日以内にお使いください。
Thanks!
わかりました。ありがとう!
パターン5:会計時の対応
That’s 980 yen. Would you like a bag?
980円です。袋はご利用になりますか?
Yes, please.
はい、お願いします。
Here’s your change. Thank you!
お釣りです。ありがとうございました!
パターン6:味付け済みか尋ねられる
Is this meat already seasoned?
この肉は味付け済みですか?
Yes, it’s marinated in soy sauce and garlic.
はい、醤油とにんにくで味付けされています。
Nice! I’ll take it.
いいですね。それをください。
まとめ
今回は、精肉店で使える英単語・英語フレーズ・接客シーンの具体的な会話例をご紹介しました。
外国人からの「この部位は何?」「脂は多い?」「どれくらい日持ちする?」といった質問に、一言でも英語で対応できれば、安心して買い物をしてもらえます。今回ご紹介したことを参考にして、少しずつ英語表現を日々の接客に取り入れてみてください。
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