子どもに英語を楽しく身につけてもらう方法はたくさんあります。
その中でも最近注目されているのが、AIを活用して「オリジナル英語絵本」を作ることです。
ChatGPTを使えば、親子で一緒に物語を考えながら、英語を自然に学べる体験ができます。
始める前に確認したいこと
ChatGPTには年齢制限があります。13歳未満は利用できず、13歳から17歳は保護者の同意が前提です。
つまり小学生以下の子どもが自分でアカウントを作って操作することはできません。この記事の内容は、すべて保護者が操作し、子どもは隣でアイデアを出す形を前提にしています。実際の使い方としても、子どもが「こんなお話がいい」と話し、保護者が入力する流れがもっとも進めやすくなります。
なお2025年9月以降、保護者が子どものアカウントと連携して一部の設定を管理できるペアレンタルコントロール機能と、利用の様子から年齢を推定する仕組みが導入されています。中学生以上の子どもに使わせる場合は、この設定を確認してください。
ChatGPTでできること

物語を一緒に考える
「魔法の森に住むうさぎの冒険がいいな」「恐竜と子どもが友達になる話を作りたい」など、子どものアイデアを伝えると、オリジナルの英語ストーリーが出てきます。短いお話から章立てされた冒険譚まで、自由に調整できます。
年齢やレベルに合わせた英語表現
幼児向けならシンプルでリズムのある文章、小学生向けなら少し長めで新しい単語を含んだ文章、といった形で調整できます。「5歳向けにやさしい英語で」とリクエストすると、その年齢層に合わせた文体で出てきます。
日本語訳の追加
英語だけでは難しいと感じる場合、「日本語訳もつけて」とお願いすれば、英文の下に日本語訳が並びます。これなら保護者も安心して読み聞かせができます。
イラストの作成
ChatGPTは文章だけでなく画像も生成できます。「青いドラゴンが空を飛んでいる場面を絵本風のイラストで」と伝えれば、そのまま絵本に使える絵が出てきます。
ただし無料プランには1日あたりの生成枚数に上限があります。上限に達するとリセットを待つことになるため、何枚も試したい場合は、先に文章を完成させてから絵に取りかかる方が効率的です。上限の枚数は改定されることがあるので、公式のヘルプで確認してください。
絵を自分たちで描きたい場合は、「ページごとのイラストのイメージを言葉で説明して」と頼めば、お絵かきの下敷きになる案が出てきます。
読み聞かせ用の台本づくり
物語のセリフ部分を強調したり、登場人物の声を変えて読む工夫も提案してくれます。読み聞かせの楽しみが広がります。
親子で楽しむ創作プロセス
1. テーマを決める
子どもに「どんなお話がいい」と聞き、一緒にテーマを決めます。例:「海の冒険」「お姫さまとロボット」など。
2. ChatGPTに依頼する
「5歳向けに、海の冒険をする猫の物語を英語で書いてください」とリクエストします。入力は保護者が行います。
3. 調整する
出てきたストーリーを読んで、「もっと短くして」「歌を入れて」などとリクエストしながら親子で形を整えます。
4. 絵を用意する
ChatGPTに絵を生成させるか、提案されたイラスト案をもとに親子で描きます。
5. 完成した絵本を読む
世界に一つだけの絵本として仕上げて、寝る前の読み聞かせに使えます。
学びにつながるポイント
- 英語を「勉強」ではなく「遊び」として取り入れられる
- 子どもの発想力や表現力を引き出せる
- 親子のコミュニケーションが深まる
- 出来上がった作品が形に残るため、達成感を味わえる
ChatGPTに依頼するときの便利フレーズ集

依頼するときは、できるだけ「年齢」「テーマ」「文の長さ」を伝えると、希望に合ったお話が出てきます。以下の例文を参考にしてください。
ストーリー作成
- 「5歳向けに、猫が海で冒険する英語のお話を書いてください」
- 「小学生低学年向けに、宇宙を旅する兄妹の物語を英語で」
- 「シンプルな英語で、2分くらいで読める短いお話を作ってください」
日本語訳つき
- 「英語の物語を書いてください。各文の下に日本語訳もつけてください」
- 「英語と日本語の両方をページごとに並べてください」
語彙レベルの調整
- 「幼児が理解できるやさしい単語を使ってください」
- 「小学校高学年が学ぶ単語を含めてください」
イラスト
- 「各ページに合うイラストを絵本風に描いてください」
- 「物語に登場するキャラクターの見た目を詳しく説明してください」
読み聞かせ用
- 「登場人物ごとにセリフを分けてください」
- 「声を変えて読めるように、キャラクター名を前に書いてください」
おすすめの無料ツール・アプリ
ChatGPTで作ったオリジナル物語は、少し工夫すれば本物の絵本として形に残せます。以下は無料で使い始められるツールです。
1. 絵本を形にする(PDF・冊子化)
Canva(キャンバ)
写真やイラストを組み合わせて絵本風のデザインができます。テンプレートも豊富で、文字を入力するだけでページが整います。完成した作品はPDFで保存できます。
Googleスライド
1ページごとに絵と文字を配置していけば、そのまま絵本形式になります。PDF化して印刷もでき、学校の自由研究などにも使えます。
2. イラストを用意する
Pixabay / Unsplash
無料で使えるイラストや写真を探せるサイトです。物語に合う絵を選んで絵本に差し込めます。素材ごとに利用できる範囲が決まっているため、印刷して配る予定がある場合は各サイトのライセンス表記を確認してください。
Krita / ibisPaint X
子どもと一緒に絵を描きたい場合に便利なお絵かきアプリです。タブレットで直感的に描けます。無料で使えますが、機能や広告の表示はプランによって異なります。
CanvaのAI画像生成
「青いドラゴンが空を飛んでいる絵」といった指示で画像を作れます。無料プランでは生成できる回数に上限があるため、枚数が必要な場合はChatGPT側の生成と使い分けてください。
3. 読み聞かせを録音する
Audacity(パソコン用の無料ソフト)
自分の声を録音して、絵本のオーディオ版を作れます。
ボイスメモ(スマホ標準アプリ)
手軽に録音して保存できるので、外出先でも聴き返せます。
活用アイデア
- CanvaやGoogleスライドで作ったPDFをプリントして製本すれば、プレゼントにもなります。
- 子どもが描いたイラストをスキャンして組み合わせれば、まさに世界に一つだけの絵本になります。
- 音声録音を組み合わせれば、オリジナルの英語オーディオブックが完成します。
ChatGPTで作った短いオリジナル物語(例)

タイトル
The Little Cat and the Big Ocean
(ちいさなネコと大きな海)
Page 1
English:
Once upon a time, a little cat stood on the beach.
“I want to see what’s across the ocean,” she said.日本語訳:
むかしむかし、ちいさなネコが浜辺に立っていました。
「この海の向こうを見てみたいな」と言いました。イラスト案:
小さな白い子ネコが青い海を眺めている。背中には小さなリュック。
Page 2
English:
She built a tiny boat with wood and leaves.
The cat smiled. “Adventure begins!”日本語訳:
ネコは木と葉っぱでちいさな船を作りました。
ネコはにっこり。「ぼうけんのはじまりだ!」イラスト案:
葉っぱで作った小さな船に乗り込もうとしている子ネコ。ワクワクした顔。
Page 3
English:
The waves were big, but the cat was brave.
A dolphin swam beside her and said, “Follow me!”日本語訳:
波は大きかったけれど、ネコはゆうかんでした。
イルカがそばを泳ぎ、「ついてきて!」と言いました。イラスト案:
大きな波と青い海。イルカが子ネコの船の横を泳いでいる。
Page 4
English:
Together, they reached a beautiful island.
“Wow! I found a new world,” the cat cheered.日本語訳:
いっしょに美しい島にたどりつきました。
「わあ!あたらしいせかいをみつけたよ」とネコはよろこびました。イラスト案:
南の島。ヤシの木と花が咲き、子ネコとイルカが笑顔で立っている。
完成した英語絵本をどう活用するか

せっかく親子で作った世界に一つだけの英語絵本です。作って終わりにせず日常の中で使うと、子どもの英語への興味が広がります。
読み聞かせタイムに取り入れる
寝る前やリラックスタイムに、保護者が英語で読みます。英語が苦手な場合でも、日本語訳を横に置いておけば大丈夫です。何度も読むうちに、子どもがセリフを覚えて一緒に言えるようになります。
子どもと役を分けて音読する
登場人物ごとにセリフを分けて、親子で役になりきって音読すると、自然に英語の発音やリズムに親しめます。声色を変えたり、動きをつけたりするとさらに盛り上がります。
繰り返しフレーズを練習する
絵本の中でよく出てくる短いフレーズを取り出し、日常生活で使ってみます。例:「Let’s go!(いこう)」「I’m hungry!(おなかすいた)」
自分でページを追加する
読み進めるうちに「次はどうなるかな」と子どもが想像した続きを書き足していけば、物語がどんどん広がります。子どもの創造力を刺激する遊びになります。
録音して聞き返す
親子で音読した声を録音すると、子どもは自分の声が本に入っていることを喜びます。繰り返し聞くことで英語のリズムが耳に残ります。
家族や友達にプレゼントする
完成した絵本をプリントして冊子にしたり、データで共有すれば、祖父母や友達にも楽しんでもらえます。子どもの自信にもつながります。
よくある質問
子どもが自分でChatGPTを操作してもよいですか
13歳未満はできません。ChatGPTは13歳未満の利用を認めておらず、13歳から17歳は保護者の同意が前提です。小学生以下の場合は、保護者が操作し、子どもは隣でアイデアを出す形にしてください。
無料で使えますか
使えます。文章の作成も画像の生成も無料プランで試せますが、1日に使える回数には上限があります。絵本1冊を作る程度なら足りることが多く、上限に達した場合は翌日に続けられます。
AIが作った英語は正しいですか
おおむね自然な英語が出てきますが、まれに不自然な表現が混ざります。気になる場合は「この英文は自然ですか」と続けて尋ねると、修正案が出てきます。日本語訳を併記させておけば、内容のずれにも気づきやすくなります。
作った絵本を配ったり販売したりできますか
家庭内や祖父母へのプレゼントであれば、通常は問題になりません。販売など商用の利用を考えている場合は、使用したAIサービスと素材サイトそれぞれの規約を確認してください。素材サイトの画像は用途に制限があることがあります。
親が英語を読めなくても作れますか
作れます。日本語訳を併記させれば内容が分かり、読み聞かせもできます。発音に自信がない場合は、AIに音声で読み上げさせて、その音を子どもと一緒に聞く方法もあります。
まとめ
ChatGPTを使った英語絵本づくりは、作る楽しさと読む楽しさを両立できる新しい学びの形です。
完成した絵本を読み聞かせたり、音読したり、続編を作ったりすることで、英語が日常に自然に溶け込んでいきます。親子の時間を彩りながら、子どもの英語力と想像力を一緒に育てる体験になります。
作った物語を英語で誰かに話す経験まで広げたいときは、Kimini英会話のように講師と一対一で話せるレッスンを組み合わせる方法があります。
