「TOEICのスコアって一生使えるの?」「何年前のスコアまで履歴書に書いていいの?」
就活や転職活動を控える人にとって、TOEICスコアの有効期限は気になるポイントです。
実は、TOEICスコアには公式上の有効期限が2年間と明確に定められています。
ただし、これは「スコアの再発行や閲覧ができる期間」を指しており、
スコア自体の価値が2年で消えるわけではありません。
実際、履歴書やエントリーシートには、2年以上前のスコアを記載しても問題はなく、
受験日を明記することで、英語力の証明として十分アピールできます。
この記事では、IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式情報をもとに、
TOEICの有効期限や履歴書の正しい書き方、就活で評価される点数の目安まで詳しく解説します。

TOEICスコアの履歴書への書き方|有効期限を正しく記載しよう

履歴書

TOEICスコアを履歴書に書くときは、ただ「点数」だけを書くのではなく、
「テスト名」+「点数」+「受験年月」をセットで記載するのが基本です。

記載例

  • TOEIC Listening & Reading Test 730点(2025年5月受験)
  • TOEIC L&R Test 650点(2024年11月受験)

このように、「受験年月」を併記することでスコアの鮮度が分かりやすくなります。
有効期限をわざわざ書く必要はありません。
企業の採用担当者は、「受験日から2年以内かどうか」を自然と確認しています。

スコアの信頼性を高めるポイント

  1. 最新スコアを記載する
    同じ点数でも、古いスコアより直近のスコアの方が評価されやすいです。
  2. 端数を切らずに正確に記入する
    例:700点台なら「715点」など、四捨五入せず正確な数字を記載します。
  3. 公式認定証(スコアレポート)を保管しておく
    企業によってはスコア証明の提出を求められる場合があります。
    ただし、公式認定証は再発行不可のため注意。
  4. 紛失した場合の対応
    IIBC公式サイトの「TOEIC申込履歴・結果確認サービス」から、
    受験日とスコアの確認が可能です(2年以内に限る)。

TOEICスコアは就活でどれくらい有利?

TOEICスコアは就活でどれくらい有利?

TOEICのスコアは、就職活動において「英語力の客観的な証明」として非常に重視されます。
特にグローバル展開している企業や海外取引のある業界では、
採用時の判断材料としてスコアを提出させるケースが増えています。

TOEICスコアを評価する主な業界

業界 TOEICスコアの重視度 備考
商社・メーカー ★★★★★ 700点以上が一つの目安。海外拠点との連携に必須。
IT・通信 ★★★★☆ 技術資料・仕様書の読解に英語が求められる。
航空・観光 ★★★★★ 客室乗務員・グランドスタッフは700〜800点以上が理想。
外資系企業 ★★★★★ 採用時から英語面接を行うことも多い。
金融・コンサル ★★★★☆ 海外顧客や資料対応のため英語力を重視。
教育・人材 ★★★☆☆ 英語教育・海外研修関連でTOEICが評価対象になる。

このように、TOEICスコアは英語を直接使う業務だけでなく、
グローバル展開を視野に入れる企業全般で「能力の指標」として活用されています。

TOEICがもたらす副次的な印象

TOEICは単なる語学力の証明にとどまりません。
採用担当者は、スコアを通して次のような印象を受けます。

  • 学習目標に向けて継続的に努力できる
  • 目標達成力・自己管理力がある
  • 国際的な視野を持ち、成長意欲が高い

したがって、TOEICのスコアは数字以上に、
「努力の証明書」として就活でプラスに働きます。
TOEICは点数がすべてではありませんが、
「継続的に英語を学び、自分を成長させる意欲がある」と伝える最強のツールです。
特に就活では、最新のスコア+努力のストーリーをセットでアピールすることが鍵となります。

TOEICの有効期限はいつまで?【公式回答】

2025/11/04

TOEICスコアの有効期限については、公式に「試験日から2年間」と定められています。
これは、TOEICを運営する IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会) が明確に公表しているルールです。

【公式情報】
テスト開発元のETSはできるだけ最新のスコアを参照(利用)することを推奨しており、スコアの有効期限を2年と設定しています。
(出典:IIBC公式FAQ

なぜ有効期限が2年間なのか?

TOEICは「現時点の英語コミュニケーション能力」を測定するテスト。
英語力は、使わなければ徐々に衰える・変化するという性質があります。
そのため、2年以上前のスコアを「現在の実力」として証明するのは難しいとされているのです。

2年を過ぎるとどうなる?

スコアの再発行やオンライン確認ができるのは受験日から2年以内です。
2年を過ぎると、IIBCのスコア確認ページでも閲覧できなくなります。
ただし、スコア自体が無効になるわけではありません。
履歴書や職務経歴書に記載する際は、
「TOEIC Listening & Reading Test 730点(2022年5月受験)」
のように受験年月を明記すれば問題なく記載可能です。

2年以上前のスコアでも価値はある

2年以上経ったスコアであっても、英語力や努力の証明には十分な価値があります。
特に就職活動では、

Aさん
「大学時代にTOEIC700点を取得し、その後も英語学習を継続しています。」

のように伝えることで、
「継続的な学び」や「学習意欲」をアピールすることができます。

まとめ:有効期限はスコア証明のためのルール

  • スコア証明書の再発行・確認可能期間 → 2年以内
  • 履歴書への記載・アピール → 2年を過ぎてもOK(受験日併記)
  • TOEICは今の英語力を測る試験なので、最新スコアの更新が理想

つまり、有効期限は「スコアの信頼性を保つための制度」であり、
スコアの価値そのものが失われるわけではありません。

TOEICは何点から履歴書に書ける?

TOEICの有効期限はいつまで?【公式回答】

「どのくらいのスコアから履歴書に書いていいのか?」
これは多くの受験者が迷うポイントです。
結論から言うと、履歴書に書ける目安は600点以上。
ただし、学生や新卒の場合は400点台でも十分アピール可能です。
以下の表を参考に、スコアごとのレベル感と評価の目安を整理してみましょう。

スコア別レベル目安と評価基準

スコア レベルの目安 履歴書記載の目安
400〜495点 英検2級未満レベル。基礎力段階。新卒なら書ける。 「英語を勉強中」「伸びしろあり」としてアピール可能。
500〜595点 英検準2級相当。簡単な日常英会話が可能。 英語基礎力を示せる。大学生なら履歴書に書いてOK。
600〜695点 英検2級相当。リーディング・リスニングに安定感あり。 一般企業の就活で十分評価されるライン。
700〜795点 英検2級以上準1級未満。簡単なビジネス英語対応可。 多くの企業で「英語ができる人材」と認識される。
800点以上 英検準1級レベル以上。英語を業務で使える。 外資系・グローバル企業で高評価。昇進・海外赴任の目安にも。

400点台でも書けるケース

新卒や大学生であれば、400点台でも履歴書に記載して構いません。
なぜなら、「英語を学ぼうとしている姿勢」自体が評価対象になるからです。

Aさん
「大学入学後に英語力向上を目指してTOEICを受験。現在は600点を目指して学習中。」

このように、現状+目標をセットで伝えると、ポジティブな印象を与えられます。

社会人なら600点が最低ライン

社会人・転職活動では、600点が最低目安になります。
このスコアであれば、英文メールの理解・会議資料の読解など、
実務でもある程度対応できるレベルと判断されます。
特に営業職・事務職・管理部門では、
「英語に抵抗がない人材」として一定の評価を得られます。

700点以上で評価が一段階アップ

TOEIC700点を超えると、英語が得意な人として採用側の印象が大きく変わります。
履歴書に書くだけでなく、
「英語を使ってどのように貢献できるか」を具体的に話せるとさらに効果的です。

TOEICスコアの有効期間は何年?再受験の目安

TOEICの有効期限はいつまで?【公式回答】

TOEICスコアの公式な有効期間は「試験日から2年間」です。
これは、スコアの再発行・オンライン閲覧が可能な期間であり、
それを過ぎるとIIBC公式サイトでのスコア確認もできなくなります。
ただし、2年を過ぎたスコアが「無効」になるわけではありません。
履歴書や職務経歴書に記載する際は、受験年月を明記すれば問題なく利用できます。
TOEICスコアは、「最新であるほど評価が高い」という特徴があります。
2年以上経過したスコアでも、受験日を明記しておけば十分アピールできますが、
企業によっては「2年以内のスコアのみ有効」とする場合もあるため注意が必要です。

再受験のおすすめタイミング

就活や転職を見据える場合は、1〜1.5年ごとに受験してスコアを更新しておくのが理想です。
特に、次のようなタイミングで再受験するのがおすすめです。

  • 新しい学習法や教材を試して英語力が伸びたとき
  • 昇進や転職など、キャリア転換の予定があるとき
  • TOEICの出題傾向が変わった年(2025年度のVol.12以降など)

TOEICは年10回開催されているため、
計画的に受験スケジュールを立てれば、無理なく定期的に更新できます。

スコア更新のメリット

  • 最新スコアがあると企業の信頼度が上がる
  • 自分の成長を数値で実感できる
  • 面接で学び続ける姿勢を示せる

例えば、「社会人3年目で再受験し、600点から780点にアップ」
というような実績があれば、それだけで採用担当者の印象は大きく変わります。

有効期限切れスコアの上手な使い方

2年以上前のスコアでも、英語力の履歴として記載可能です。

Aさん
「大学3年時にTOEIC 730点を取得。その後も英語ニュースの購読を継続中。」

このように、スコアをスタート地点として現在の取り組みを示すと、
「今も学び続けている人」という印象を与えられます。
TOEICは「継続的にアップデートする資格」です。
スコアを取って終わりではなく、定期的に挑戦を重ねることで、
英語力もキャリアも着実にステップアップしていきます。

まとめ|TOEICスコアの有効期限を理解してキャリアに活かそう

TOEICスコアは、英語力を数値で示す客観的な指標です。
公式上の有効期限は「試験日から2年間」ですが、
履歴書や面接で活用するうえでは「受験年月を明記すれば2年を過ぎても有効」に扱えます。

TOEICスコアを正しく活かすポイント

  1. 履歴書には「受験年月」を必ず記載
    例:TOEIC Listening & Reading Test 750点(2024年11月受験)
    → 有効期限の記載は不要。採用担当者は受験時期から自動的に判断します。
  2. 公式認定証の再発行は不可
    紛失してもオンラインで確認できるのは2年以内のみ。
    証明が必要な場合は、期間内にコピーを保管しておきましょう。
  3. 企業提出は「2年以内のスコア」が基本
    大学・留学・外資系企業では、最新スコアの提出が求められる場合があります。
  4. 履歴書では「スコア+努力の過程」をアピール
    数字だけでなく、
    「半年で600点→750点に伸ばしました」「リスニング力を重点的に強化しました」
    といったプロセスを語ることで、説得力が増します。

TOEICスコアは成長の証明になる

英語学習の目的は、単に点数を取ることではありません。
TOEICのスコアは、「努力を継続できる人」「学び続けられる人」という印象を与えます。
特に社会人にとっては、

  • 昇進・転職時の評価基準になる
  • 海外業務・出張のチャンスにつながる
  • 学び直し・リスキリングの成果として見られる

など、キャリアの幅を広げるための投資になります。

TOEIC再受験で得られる3つのメリット

  1. 最新スコアで信頼性アップ
    2年以上前のスコアより、最新スコアの方が英語力の「今」を伝えられる。
  2. モチベーション維持
    定期的に試験を受けることで、学習習慣が途切れにくくなる。
  3. スコアアップの実感
    1〜2年おきの受験は、成長を数値で実感する良いきっかけになる。

最後に

TOEICスコアの有効期限は、形式的には2年間。
しかし、英語力をアピールする力はスコアの使い方次第で何年経っても価値があると言えます。
履歴書には受験年月を添えて正確に記載し、必要に応じて最新スコアを更新していけば、「英語を学び続ける姿勢」を伝える強力な武器になります。
TOEICは一度きりの試験ではなく、キャリアの節目ごとに成長の証として使い続けることができる資格です。今日から、次の目標スコアに向けて一歩を踏み出しましょう。TOEICの学習にはスキマ時間を有効活用できるTOEIC® L&Rトレーニング」を活用するのもおすすめです。