「TOEIC500点ってどのくらいすごいの?」「どんな勉強をすれば届くの?」
そんな疑問を持つ人は多いはずです。
TOEIC500点は、英語の基礎が身につき、日常会話や簡単なビジネス英語を理解できるレベル。
英検でいえば準2級相当で、大学生や社会人にとって“英語を使える入り口”となるスコアです。
英語初心者でも、正しい勉強法と継続で3〜6ヶ月あれば到達可能です。
この記事では、
- TOEIC500点のレベルと英語力の目安
- 効果的な勉強法とおすすめ参考書
- 必要な勉強時間とスケジュール
- 履歴書や就職・転職での評価
をわかりやすく解説します。
「英語が苦手」「何年も勉強していない」人でも、今日から始められる「TOEIC500点ロードマップ」を紹介します。
TOEIC500点の勉強法【初心者向け】最短で届く3ステップ解説

TOEIC500点を目指す人にとって大切なのは、基礎を正しい順序で積み上げることです。
難しい単語や長文を読む前に、「中学英語の文法」と「頻出単語」を固めることで、スコアは一気に安定します。
以下の3ステップを順番に進めていきましょう。
Step1:基礎単語と文法の再確認
まずは英語の基礎力を再構築する期間です。
英語をやり直す人の多くが、単語力・文法力の土台を忘れてしまっています。
この段階では、焦らず理解の再確認を目指します。
使用教材:
- 「TOEIC L&Rテスト 全パートをひとつひとつわかりやすく。」
- 「出る単特急 銀のフレーズ」
勉強のポイント:
- 中学英文法(be動詞・時制・助動詞・関係代名詞)を一通り復習する
- 銀のフレーズで毎日100語ずつ単語をざっと確認(完璧を目指さない)
- 例文を声に出して読むことで、リスニングの基礎も同時に鍛える
1日30分でも良いので、英語に触れる時間を「毎日作ること」が最重要です。
ここで習慣化さえできれば、TOEIC500点は半分達成したようなものです。
Step2:リスニングの耳慣らしから始める
リスニングはTOEICスコアの半分(100問)を占めるため、
最も伸びやすく、得点効率の高いパートです。
最初から完璧に聞き取ろうとせず、「音のパターンに慣れる」ことを目標にしましょう。
おすすめの取り組み方:
- Part1・Part2を中心に聞く(短い文でリズムをつかむ)
- 聞き取れない部分はスクリプトを見ながら確認
- シャドーイング(音声の後を追って発音)を1日10分
英語の音に慣れることで、Part3・4(会話・説明文)も徐々に理解できるようになります。
「リスニング→読む→再度聞く」の流れで学習すると、記憶の定着が格段に高まります。
Step3:公式問題集で実戦練習
基礎が固まったら、次はTOEIC本番形式の問題に触れる段階です。
初心者のうちは、難しさよりも形式に慣れることを目的にしてください。
おすすめ教材:「TOEIC公式問題集Vol.12」
学習の流れ:
- 1周目: 問題形式と出題傾向をつかむ
- 2周目: 間違えた問題を中心に復習(スクリプト確認)
- 3周目: 時間を計って本番通し練習
最初はリーディングで時間が足りなくても問題ありません。
設問タイプや解き方に慣れてくると、自然にスピードも上がります。
TOEIC500点はすごい?英語力レベルと社会的評価を徹底解説

TOEIC500点は、英語を「勉強してきた人」と「まだこれからの人」を分けるひとつの基準です。
英語初心者にとっては十分にすごいスコアであり、「英語の基礎ができている」ことを客観的に示す指標です。
TOEIC500点の英語力とは
TOEIC500点は、英検でいえば準2級相当のレベル。
中学英語をしっかり理解し、高校英語の基礎を身につけている段階です。
文法や単語の知識がある程度整理されており、簡単な英語であれば読んで理解できます。
具体的にできること
- 日常会話の内容(買い物・道案内など)が理解できる
- 簡単なビジネスメールの要点をつかめる
- ニュース記事の見出しや内容をなんとなく理解できる
- 英語の会話を聞いて、主題や登場人物の関係を把握できる
リスニングでは「内容の一部が理解できる」、リーディングでは「短文が読める」レベル。
完璧ではないものの、英語を読む・聞くことに慣れている人という印象を与えます。
TOEIC500点で就職・転職は有利?履歴書での評価と活かし方

TOEIC500点は、英語が苦手な人から見れば「すごい」と思われ、
企業側から見ても「英語を学ぶ姿勢がある」「伸びしろがある」と評価されるスコアです。
実務レベルで英語を使うには600点以上が目安ですが、
500点でも十分に履歴書に記載でき、採用担当者の目に留まる可能性があります。
新卒・大学生の場合
TOEIC500点は、就職活動でアピールできるレベルです。
大学生の全国平均スコア(約588点)にはやや届かないものの、
多くの学生が400点台で止まっている中、500点を超えると「基礎英語力がある」と判断されます。
特に次のような分野では有利に働きます。
- 観光・接客・ホテル業界
- 航空・旅行関連
- 商社・貿易・物流企業
これらの業界では、英語での会話力よりも「英語に抵抗がないこと」が評価される傾向にあります。
500点を持っているだけでも、他の応募者との差別化につながります。
社会人・転職者の場合
社会人にとってのTOEIC500点は、「基礎英語力+学習意欲の証明」として効果的です。
採用担当者はスコアそのものよりも、自己成長への意識を重視しています。
たとえば:
このように書ければ、努力を継続できる人物として高く評価されます。
業界によって評価は異なりますが、目安としては以下の通りです。
| 業界 | 500点の評価 | コメント |
|---|---|---|
| 一般企業(事務・営業職) | ○ | 英語を使う補助業務が可能。履歴書に書ける。 |
| 外資系・貿易関連 | △ | 日常業務では不十分。600点以上が目安。 |
| ホスピタリティ業界 | ◎ | 接客・案内レベルの英語が理解できれば十分。 |
| IT・メーカー | ○ | 英語ドキュメントやメール読解の基礎力として評価。 |
TOEIC500点で評価される人物像
TOEIC500点を持つ人は、企業から次のように見られます。
- 英語に対して前向きで、努力を継続できる
- 業務で英語を使う素地がある
- 海外やグローバル業務にも関心がある
- 学習目標を立てて成果を出せる
たとえ英語を使わない職種であっても、
「TOEIC500点を取るまで努力できた」という経験そのものが、あなたの評価を高める武器になります。
次の目標は600点
TOEIC500点を達成したら、次は600点(実務対応レベル)を目指しましょう。
500点から600点までは、単語力とリスニング力を少し強化するだけで届く範囲です。
継続的に勉強を続けることで、就職・転職市場での評価がさらに高まります。
TOEIC500点に必要な勉強時間と効果的な学習スケジュール

TOEIC500点を目指すために必要な勉強時間は、現在の英語力によって異なります。
英語初心者でも、学習内容を絞って継続すれば半年以内に十分到達できます。
学習時間の目安
| 現在のスコア | 目標スコア | 必要学習時間 | 学習期間(1日1時間の場合) |
|---|---|---|---|
| 英語初心者 | 500点 | 約200〜250時間 | 約6〜8ヶ月 |
| 300点前後 | 500点 | 約150〜200時間 | 約5〜7ヶ月 |
| 400点前後 | 500点 | 約100〜150時間 | 約3〜5ヶ月 |
「1日1時間×半年」が目安ですが、毎日30分でも続ければ結果は出ます。
大切なのは「完璧を目指さない」「毎日英語に触れる習慣を作る」ことです。
効率的な学習スケジュール(例)
TOEIC500点を取るには、学習の順番を間違えないことがポイントです。
最初から難しい長文に挑戦するよりも、基礎→リスニング→実践の流れで進めると、最短で成果が出ます。
【1〜2ヶ月目】基礎固め期(文法+単語)
- 教材:「全パートをひとつひとつわかりやすく。」「銀のフレーズ」
- 目標:中学英語の文法を理解し、TOEIC頻出単語1000語を覚える
- 学習例:
- 平日:文法1章+単語100語
- 週末:復習+リスニング10分
【3〜4ヶ月目】リスニング集中期
- 教材:「公式問題集Vol.12」のPart1・2中心
- 目標:英語の音とスピードに慣れる
- 学習例:
- 毎日15分、音声を聞きながらシャドーイング
- スクリプトを見て発音・意味を確認
- 聞き取れない単語を単語帳に追記
【5〜6ヶ月目】実戦練習期(模試+復習)
- 教材:「公式問題集Vol.12」・「究極の模試600問+」
- 目標:時間配分と得点感覚をつかむ
- 学習例:
- 模試を1セット通して解く(週1〜2回)
- 間違えた問題をノート化
- リスニング・リーディングを交互に演習
このように段階的に学習を進めれば、初心者でも無理なく500点に到達できます。
スキマ時間の活用で学習時間を確保
忙しい人ほど、「勉強時間を作る」よりも「生活の中に英語を取り込む」意識が重要です。
スキマ時間活用例:
- 通勤中:リスニング音声を再生(Part2・3)
- 休憩時間:単語帳アプリで10語チェック
- 寝る前:模試のスクリプトを音読
また、スマホやタブレットで短時間学習できる
「TOEIC® L&Rトレーニング」のようなオンライン講座を活用するのもおすすめです。
1回5〜10分で完結し、全7パートをバランスよく学べるため、
スキマ時間でも継続しやすく、学習リズムを崩さずに進められます。
短期間で伸ばすポイント
- 教材を1〜2冊に絞る(迷う時間を減らす)
- 1日1時間でも「毎日継続」
- 解いたら必ず復習する(間違えた問題こそ宝)
この3点を守るだけで、学習効率が一気に上がります。
時間よりも「習慣の積み重ね」が、スコアを伸ばす最大の鍵です。
TOEIC500点から600点へ!英語力を伸ばす5つの学習ポイント

TOEIC500点を達成した後は、「その力をどう伸ばすか」が重要です。
500点は、英語の基礎が固まり始めた伸びやすい時期です。
ここで正しい勉強習慣を作れば、600点・700点台へのステップアップがぐっと楽になります。
中学レベルの文法を完璧にする
500点台の学習者に共通する課題は、文法の基礎があいまいなことです。
特にTOEICのPart5・6(文法穴埋め)では、以下の分野を重点的に復習しましょう。
- 品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)の見分け
- 時制(現在・過去・完了・進行形)
- 助動詞(will, can, shouldなど)の使い分け
- 前置詞・接続詞(in, at, on / because, althoughなど)
おすすめ教材は「TOEIC L&Rテスト 英文法 出るとこだけ!」。
解説がシンプルで、短時間で文法力を底上げできます。
リスニングは「毎日10分」が効果的
TOEIC500点を超えるための最大のカギはリスニングの習慣化です。
毎日10〜15分、英語音声を聞くだけで耳が慣れ、スコアが安定します。
効果的な方法:
- Part2(応答問題)を聞き流す → 英語のリズムに慣れる
- 聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認
- 音声を真似して発音(シャドーイング)
わからない単語を調べるよりも、音を体に覚えさせることを優先しましょう。
TOEIC500点レベルでは、完璧な理解より「英語の音に慣れる」ことが最優先です。
単語は完璧に覚えようとしない
500点を狙う段階では、「1日30語を完璧に覚える」よりも、
「1日100語をざっと眺める」ほうが効果的です。
英単語は反復が命。
「出る単特急 銀のフレーズ」を1冊決めて、3〜5周繰り返し読みましょう。
覚えるコツ:
- 単語→意味ではなく、英語→イメージで覚える
- 3秒以内に意味が出てこなければスキップ
- 通勤や休憩時間など「ながら暗記」を習慣化
不完全でも「何度も触れる」ことで自然に定着します。
模試を定期的に解いて慣れる
TOEICは知識よりも慣れがスコアを左右する試験です。
2週間に1回は「公式問題集Vol.12」や「究極の模試600問+」で模試を解きましょう。
模試の活用法:
- 1回目:時間を気にせず全問解く(内容理解重視)
- 2回目:時間を計って実戦練習
- 3回目:間違えた問題だけを復習
この「3回学習法」で、1冊から最大限の学習効果を得られます。
継続できる学習環境を作る
英語学習で最も難しいのは「続けること」です。
モチベーションに頼らず、仕組みで続けられる環境を作りましょう。
たとえば、
- 朝起きたら必ず単語帳を開く
- 通勤電車ではリスニング音声を聞く
- 寝る前に模試の1パートを解く
また、スマホやタブレットで短時間学習できる
「TOEIC® L&Rトレーニング」を活用するのもおすすめです。
1回5〜10分で完結し、全7パートをバランスよく学べるため、
忙しい社会人でも無理なく習慣化できます。
まとめ
TOEIC500点は、英語初心者が最初に目指すべき現実的で価値ある目標です。
英検でいえば準2級レベルにあたり、日常的な英会話やビジネス英語の基礎を理解できる段階です。
英語をしばらく離れていた人でも、正しい順序で勉強を進めれば3〜6ヶ月で十分到達できます。
勉強の基本は、「文法と単語の基礎を固める」「リスニングで英語の音に慣れる」「模試で実戦経験を積む」という3ステップ。
1日30分でも英語に触れる習慣を続けることで、確実に力がつきます。
TOEIC500点は、就職や転職でも「英語を学び続ける姿勢がある人」として評価されるスコアです。
そして、ここで得た基礎力を活かせば、600点・700点とさらに高いスコアも十分に狙えます。
英語学習の成果は、才能よりも「続ける力」で決まります。
今日から少しずつ英語に触れる時間を積み重ね、あなたの可能性を広げていきましょう。

