皆さんは「長袖をください」というフレーズを英語でどう表現するかご存じでしょうか。

一見するとただの買い物用語ですが、2025年の日本においては、あるお笑い芸人が放った「魂の叫び」として爆発的な話題となりました。

こちらの記事では、この切実すぎるフレーズの英語表現や、なぜミステリードラマの中でこの言葉が生まれたのか、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、正しい情報を基にわかりやすく整理していきます。

長袖をくださいを英語でどう言う?

長袖をくださいを英語でどう言う?

まずは、この伝説的なフレーズを英語でどう表現するかを見ていきましょう。

直訳の”Please give me long sleeves”でOK

この言葉は、ダイアン・津田さんが寒さに耐えかねて発したシンプルな懇願ですので、英語でもストレートに“Please give me long sleeves”と表現するのが正解です。

  • Please give me ~:~をください
  • Long sleeves:長袖(の服)

文法的には“a long-sleeved shirt”などが正確ですが、津田さんの切羽詰まったニュアンス(とにかく長袖なら何でもいい!)を再現するなら、“long sleeves”と叫ぶのが最も近いです。

より切実さを出すなら”I need long sleeves right now!”

もし、番組内での津田さんの必死な様子を強調するなら、“I need long sleeves right now!”(今すぐ長袖が必要なんだ!)という表現もピッタリです。

Bさん
ストーリーの進行を無視してでも、自分の寒さを何とかしたいという「ガチ感」が伝わりますね!

そもそも長袖をくださいとは?

英語表現がわかったところで、そもそもなぜこの言葉が生まれ、2025年に社会現象になるほど話題になったのか、その「ファクト」を確認しておきましょう。

『水曜日のダウンタウン』の名探偵津田のワンシーンから

この言葉の元ネタは、TBS系バラエティ『水曜日のダウンタウン』の人気企画「名探偵津田」です。

連れていかれる予定のロケ地(新潟)が極寒だと想像できる中、どう頑張っても長袖を貰えなかったという背景から、この「長袖をください」というフレーズが生まれました。そのあまりの素直さと必死さが視聴者の爆笑を誘ったのです。

芸能人・有名人たちが自分だけが信じる“説”を
独自の目線と切り口でプレゼン
その“説”についてVTRで…
またはスタジオメンバーとのトークで…
検証を行っていく番組

水曜日のダウンタウンより引用

ユニクロCMへの異例の抜擢

この発言が単なる番組内のネタで終わらなかったのが、今回の流行語入りの大きな要因です。

放送後、SNSで「津田に長袖をあげて」という声が殺到し、なんと実際にユニクロが反応。その後、津田さんを起用した「母の日」の新聞広告やWeb動画が公開されるという、異例のコラボレーションへと発展しました。

長袖をくださいを外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、これが「コメディショーでの出来事(Scene from a comedy show)」であることを前提に伝えるとスムーズです。

①極寒の地へ半袖で連れて行かれそうになったと伝える

まずは、状況の過酷さを説明します。

Aさん
A comedian played a detective, and he was about to be taken to a freezing place in Niigata wearing only short sleeves.

訳)ある芸人が探偵役をやったんだけど、極寒の新潟へ半袖だけで連れて行かれそうになったんだ。

②何をしても服をもらえなかったのが面白かったと伝える

次に、笑いのポイントを伝えます。

Aさん
No matter how much he begged “Please give me long sleeves,” he couldn’t get any. His desperation was hilarious.

訳)彼がどれだけ「長袖をください」と懇願しても、結局もらえなかったんだ。その必死さが最高に面白かったんだよ。

シリアスなドラマの設定なのに、リアルな体調管理(Real struggle with the cold)を優先して本気でゴネ続けたことが日本で大ウケしたんだ、と補足してあげましょう。

長袖をくださいが流行語大賞に?

「オールドメディア」が流行語大賞に?

さて、そんなお茶の間を沸かせた「長袖をください」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。

なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。

『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定

年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。

自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。

ウィキペディアより引用

2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。

「長袖をください」も候補入り

今回記事に取り上げている「長袖をください」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。候補の中では「No.16」の位置づけとなっておりますが、まだ順位が決まったわけではありません。

バラエティ番組のワンシーンから生まれ、企業のCM起用にまで繋がった拡散力と、津田さんの愛されキャラクターが評価されてのランクインと言えます。

「戦後80年(昭和100年)」や「卒業証書19・2秒」なども候補に

「長袖をください」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。

歴史的な節目を表す「戦後80年(昭和100年)」や、効率化を象徴するニュースとして話題になった「卒業証書19・2秒」

また、映画タイトルからトレンド入りした「国宝」など、エンタメから社会派まで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。

現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。

まとめ

こちらの記事では「長袖をください」の英語表現や、ダイアン津田さんによる名言の背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。

  • 英語の直訳は”Please give me long sleeves”
  • 『水曜日のダウンタウン』でダイアン津田さんが発言
  • 極寒ロケで事件解決より防寒を優先したのが元ネタ
  • 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた

これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「長袖をください」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。