ポンドには、2つの異なる意味があります。お金のポンドか、重さの単位ポンドかの違いです。では、日常生活で1ポンドと聞いたとき、どのように英語で表現するのでしょう?

この記事では、イギリスの通貨「ポンド」をメインに、1ポンドの英語表現や日本円と比較したときの価値を解説します。重さのポンドについても後半紹介しましょう。

ポンド – 通貨の英語

ポンド - 通貨の英語

イギリスに行ったことのある方は、通貨「ポンド」を用意されたことでしょう。まずは、イギリスの通貨ポンドと、その英語表現をみていきます。

イギリスの通貨は「ポンド」

お金の単位に「1ポンド」というものがあります。このポンドとはイギリスの通貨単位であり、イングランド銀行(Bank of England)が紙幣を発行し、国内での取引や決済に使用されています。ポンドを表す記号は“£”、皆さんにも馴染みがあるかもしれませんね。

「1ポンド」の英語表現を紹介

ここで、通貨ポンドの英語表現を紹介します。なお、英ポンド自体はGBPと表します。
pound(一般的な言い方)
pound sterling(正式な名称)
£(記号)

では「1ポンド」というときを表現してみましょう。
1 Pound
1 Pound sterling
£1

そして辞書で”pound”を調べてみると、以下になります。

Aさん
the standard unit of money used in the UK and some other countries.
訳)イギリスおよびその他のいくつかの国で使用されている、通貨の基本単位。

さらに”the pound (symbol £)”に以下の説明があります。

Aさん
the value of the UK pound, used in comparing the values of different types of money from around the world.
訳)英ポンドの価値。世界中の様々な通貨の価値を比較する際に用いられる。

Cambridge dictionary “pound”

なお、“pound”はポンドではなく、カタカナ語の発音でパウンドにようにしますのでご注意ください。「1ポンド・1 pound」はワン・パウンドのように発しましょう。

世界最古の通貨の一つ「ポンド」のトリビア

長い歴史を持つイギリスですので、自国通貨にも歴史があります。ここで、ポンドに関わる歴史やトリビアを紹介しましょう。

8世紀から存在?イギリス通貨

世界最古の通貨の一つと言われるのがポンドです。8世紀ごろからあったと言われ、1694年にイングランド銀行が紙幣発行を開始、これは世界初の紙幣を発行した国の一つです。

常にデザインに登場する英国王室

イギリスの紙幣やコインには、必ず現国王が描かれます。2024年6月5日からは、故エリザベス2世女王陛下と並行して流通させるため、チャールズ3世国王の肖像を刻印した紙幣の発行が開始されました。Bank of Englandの公式ウェブサイトには、以下が述べられています。

King Charles III banknotes entered circulation on 5 June 2024.
訳)チャールズ3世国王の紙幣は、2024年6月5日に流通を開始した。

Bank of England “King Charles III banknotes”

イギリスの通貨 – 英語で表現

イギリスでは、イングランド銀行が紙幣を、コインは複数の王国内銀行や造幣局が発行しています。次に、イギリスの通貨の全種類とその英語表現をみていきます。

ポンド紙幣は4種類

ポンドの紙幣には、現在4種類が存在します。数年前から、プラスチック製(ポリマー紙幣)に移行しています。

5ポンド/ Five pound
10ポンド/ Ten pound
20ポンド/ Twenty pound
50ポンド/ Fifty pound

Aさん
I paid with a twenty.
訳)20ポンドで払ったよ。

この例文のようなカジュアルな言い方もあります。5ポンドをfiver(ファイバー)と呼ぶこともあります。ちなみに、50ポンド紙幣を見ることはそれほどありません。

コインの種類

イギリスで使用されるコインには以下があります。
1p/2p/5p/10p/20/50p/1ポンド/2ポンド
1pや2pの”p”はペニーを表します。金額の表現ではpence(ペンス)となります。
またh、50pは七角形という独特な形をしており、記念硬貨としても人気です。

EU加盟時でも自国通貨だったイギリス

イギリスは2016年6月23日の国民投票でEU離脱を選択し、2020年1月31日に離脱しました。しかし、1973年に加盟してからもユーロ導入に参加しませんでした。金利や金融政策を自国で決めたい、ポンドが国の象徴的存在であったこと、ロンドンは世界的金融センターでユーロ圏の一律政策が合わないと判断したことなどが理由です。

ポンドのスラング「クイッド」

ここで、ネイティブたちが使うポンドのスラング表現を紹介しましょう。それが「クイッド」です。

スラングの”10 quid”

イギリスではポンドのことを「クイッド/quid」と言うことがあります。これはスラングであり、口語でカジュアルな表現として使用されます。複数でも変わらず、20 quidとされます。20 quidsにはしませんのでご注意ください。

Aさん
Do you have five quid?
訳)5ポンド、持ってる?
Bさん
Yes, do you want to borrow it?
訳)うん、貸そうか?
Aさん
Yes, please. I just want to buy a chocolate bar.
訳)うんお願い~。チョコを買いたいの。

ネイティブのようにリズムよくポンポンと会話をしたいときに、クイッド(quid)を使ってみましょう。

1ポンドと日本円の為替レート

1ポンドと日本円の為替レート

この記事を執筆している間、日本円の価値が大きく下落しているというニュースを毎日のようによく目にします。これは為替レートが関係しています。ここでは、1ポンドが日本円でいくらの価値があるのか、その点を英語の表現とともに紹介します。

1ポンドで日本円いくら?

イギリスの1ポンド(GBP)が現在の為替レートでいくらの日本円なのかを調べてみます。Google検索でもざっくりしたレートはわかりますが、ここではチャートが見やすく、金融機関でも使われる基準レートを得られるOANDAを使用してみましょう。なお、このレートは2025年12月22日現在のものです。

OANDA「英ポンドから日本円」

この日のレートでは、なんと1ポンド=210.89円です。筆者は毎日為替レートをチェックしていますが、毎日円が下落し続けていると言っていいほどです。

1ポンド=210.89円の英語表現

Aさん
One British pound equals 210.89 Japanese Yen.
訳)1英ポンドは、210.89日本円に相当します。
Aさん
£1 is about 210.89 yen.
訳)1ポンドはだいたい210.89円です。

ウェブサイトでは、レートを知りたい日付を変更できますので、半年前、1年前を調べてみます。半年前は196.433円、1年前は195.249円です。さらに2年前では180.555円でした。このままさらに円安が続いてしまうのでしょうか・・・

ポンド(質量)lb

さて、ここからはガラリと内容を変え、ポンドの2つ目の意味、重さに関する意味について解説をします。

質量の単位「ポンド=lb」

ポンドは質量の単位として、おもにイギリス、アメリカで使用されます。1ポンド=lbで表現されます。lbの”l”はLの小文字です。由来はラテン語のlibraで、天秤・重さの単位であり、lbは略した形です。ポンドは、日常的には人の体重や食材に使用されています。

英語でポンドとキログラムの比較をしてみよう

日本人はポンドではなく、キログラムという単位を使っています。そこで、ポンドとキログラムの比較をしてみます。

1 lb = 0.454 kg
1 kg = 2.205 lb

この比較を使用すると、例えば体重50kgはポンドで110 lbになります。これらを英語にしてみましょう。

Aさん
I weigh 50 kilograms.
訳)私の体重は、50キロです。
Aさん
I weigh 110 pounds.
訳)私の体重は、110ポンドです。

その他にも、食材で使用されるポンドの例文をみてみましょう。

Aさん
I bought 2 pounds of apples.
訳)私は2ポンドのリンゴを買いました。

2ポンドは=約0.91kgです。海外のスーパーマーケットでは量り売りで買う場合がよくありますので、ポンドという単位に慣れていきましょう。

イギリスの重さの単位「ストーン」

さらに、もう一つ重さを表す面白い表現「ストーン」を紹介します。イギリスならではの表現で、1ストーン(1 stone/1 st)は14 pounds(14 lb)に当たります。イギリスで体重の話になり、誰かが1ストーン減量したといえば、それは14ポンドですので、6.35kg体重が減ったことになります。たまに、テレビ番組で3ストーン落としたというような人がいますが、19キロくらいですので減量に大成功したことになります。

poundの意味 – 日本語「強く打つ」

poundには動詞で「強く打つ」の意味があります。最後に、この使い方について紹介しましょう。

poundの意味と使い方

心臓が激しく高鳴るとき、何かを激しく打つ、頭がズキズキするというときに、動詞poundを使うことができます。動詞活用は、pound-pounded-poundedです。以下、例文を紹介します。

Aさん
My heart was pounding to see him.
訳)彼に会って、私の心臓がドキドキしていました。
Aさん
She pounded on the door.
訳)彼女は、ドアを叩きました。
Aさん
My husband pounded the meat with a hammer.
訳)夫は、ハンマーで肉をたたきました。

例文はどれも日常の生活であり得ることであり、会話にぜひpoundを使い始めてみましょう。

まとめ

本記事では、イギリスの通貨、そして重さを表す単位「ポンド/pound」や関連する表現を英語の例文とともに紹介しました。通貨で言えば、イギリスでは現金よりもキャッシュレス決済やカード払いが主流になっています。重さを表すポンドは現在も日常的に使われています。一つの単語poundの理解を深めて、自分なりの例文を作る作業も大変おすすめです。

 

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sachifre 日英リエゾン・通訳翻訳者 / UK-Japan Liaison & Translator
イギリス在住で日英間のリエゾンや通訳・翻訳業務に従事。日本文化とイギリス文化をつなぐ活動を行いながら、英語とコミュニケーションに関する実践的な情報を発信している。