「ESAT-Jって私立高校受験には関係ないんですよね?」
「私立志望でも受けなきゃいけないって学校で言われました…」
この質問は、毎年必ず出ます。
今年度も中3生15名を指導する中で、私立志望のご家庭から多く相談を受けました。そして感じるのは、ESAT-Jと私立の関係について誤解が非常に多いということです。
この記事では、
- ESAT-Jは私立高校に関係あるのか
- 受ける必要があるケース/ないケース
- 私立志望でも迷う理由
を、現場目線で整理します。
ESAT-J 私立高校を受けるなら関係ない?まず結論から

まず結論を明確にします。
私立高校のみを受験し、都立高校を受検しない場合、入試上ESAT-Jの結果は使用されません。
ESAT-Jは東京都教育委員会が実施する、都立高校入試に関係するスピーキングテストです。都内公立中学校3年生を主な対象としたスピーキングテストという位置付けになります。
したがって、私立高校の入試制度とは直接関係していません。
現場で指導していると次のような誤解がありました。
- 私立でも全員強制だと思っていた
- 学校の先生から「全員必須」と聞いて混乱していた
実際には、都立高校を受験するかどうかが判断基準です。
私立単願で都立を受験しない場合、ESAT-Jは入試上の影響はありません。
ESAT-Jと私立受験|私立第一志望の場合どう考える?
今年の生徒にも、私立第一志望の子がいました。
その扱いは次のように整理しています。
- 都立進学の可能性が少しでもある場合は受験
- 私立単願で確定している場合は特に推奨しない
- 実際に受けなかった生徒もいる
つまり、「将来的に都立を受ける可能性があるかどうか」がポイントです。
進路は秋以降に変わることがあります。
実際、私立志望だった生徒が、成績上昇をきっかけに「都立上位校も狙えるのでは?」となったケースがありました。その場合はESAT-Jを受験させました。
志望校が都立高校なのか私立高校なのか。進路がどれだけ確定するかによって、ESAT-Jの受験を判断していきます。
ESAT-J私立中学に通っている場合は?|私立中から都立高校へ進学する
私立中学に通っている生徒からも相談があります。
ここでの結論は明確です。
私立中学校の生徒は原則対象外ですが、都立高校を受検する場合は受験することができます。
公立中学と同様、都立高校入試を受ける以上、ESAT-Jの評価が加点対象になります。
「私立中だから関係ない」ということはありません。進学先が都立高校である限り、ESAT-Jは無視できない試験です。
しかし、東京都教育委員会では以下のように規定をしています。
第3-2 都内国私立中学校に在籍する生徒の ESAT-J YEAR 3 の受験について
(1)都内国私立中学校に在籍する生徒の ESAT-J YEAR 3 の受験について
ア 都内国私立中学校に在籍する生徒は、原則 ESAT-J YEAR 3 の受験対象外とする。ただし、都内国私立中学校に在籍する第3学年生徒のうち、都立高等学校入学者選抜を受検する生徒は、ESAT-J YEAR 3 を受験することができる。なお、受験した ESAT-J YEAR 3の結果は、都立高等学校入学者選抜(第一次募集・分割前期募集)に活用する。
つまり、私立中学に通っている生徒は対象外ですが、「都立高校の受験に活用したい場合は受験することができる」ということになります。
ESAT-Jを受けない選択はアリ?注意すべきポイント

私立単願で進路が確定している場合、ESAT-Jを受けなくても入試上の不利はありません。
しかし、現場でよくあるのが「途中で進路が変わる」ケースです。
- 成績が上がって都立上位校が視野に入る
- 私立の結果次第で都立を併願する
- 保護者の方針が変わる
こうした場合、ESAT-Jを受けていないと選択肢が狭まります。
実際、私立志望だった生徒が秋以降に成績を伸ばし、よりレベルの高い公立高校進学が現実的になったことがありました。そのときはESAT-Jを受験させました。
進路指導において「確実に」という言葉は存在しません。受験しない判断をするなら、「都立を一切受けない」と明確に決まっていることが前提です。
ESAT-Jは私立高校受験に必要か?
ESAT-Jは都立高校入試に関わるスピーキングテストであり、私立高校受験そのものには直接関係しません。 私立単願で受験校が確定している場合、ESAT-Jを受けなくても入試上の不利はありません。
ただし注意すべきなのは「進路変更の可能性」です。秋以降に成績が伸び、「都立も受けようか」となるケースは珍しくありません。その場合、ESAT-Jを受けていないと選択肢が狭まります。
私立第一志望でも、都立併願の可能性が少しでもあるなら受験を検討する価値はあります。
一方で、完全に私立単願で進路が固まっている場合は、ESAT-J対策よりも英検や学科試験対策に時間を使う方が合理的です。進路方針に合わせて冷静に判断することが重要です。
私立志望でもスピーキング力は無駄にならない

指導者として正直に言えば、私立高校第一志望の生徒にとってESAT-J対策は必ずしも必須ではありません。
ESAT-Jは、あくまで都内公立中学校に通う生徒の到達度チェックという位置づけの試験です。
ただし、英語力そのものの価値は別です。
- 英検を受験する予定がある
- 大学入試で英語を武器にしたい
- 将来英語を使う仕事に興味がある
このような生徒にとって、スピーキング練習は大きな意味があります。
ESAT-J対策というより、「英語を話す力を育てる時間」として考えるのが自然です。
子どもたちにとって、高校受験は始まりにすぎません。目の前のスピーキングテストにとらわれるのではなく、大学進学、就職、キャリアアップなど、将来の英語力を見据えて長期的な視点で英語力を養っていくことが大切だと思います。
Kimini英会話をどう活用するか
もし都立受験の可能性があるなら、早めにスピーキング練習を始めることをおすすめします。
また、私立志望であっても、
- 英検面接に強くなりたい
- 英語を実際に話せるようになりたい
という目的があるなら、マンツーマンで話せる環境は非常に効果的です。
近年、学校の授業でも会話のシチュエーションを使ったスピーキング練習をする時間が増えてきています。
しかし、単に学校の授業だけでは発話量は限られます。
Kimini英会話のオンライン授業なら、
- 質問に即答する練習
- 2文以上で答える習慣づけ
- その場でのフィードバック
が可能です。
スピーキングは知識ではなく発話した時間の長さで伸びが変わります。目的があるなら、継続的に話す環境を作ることが近道です。
まとめ|私立志望なら「目的」で判断する
ESAT-Jと私立高校の関係を整理すると、
- 私立単願なら原則不要
- 都立受験の可能性があるなら受験推奨
- 私立中でも都立を受けるなら必要
というのが現実です。
大切なのは、「周りが受けるから」ではなく、自分の進路状況で判断することです。その際に、目の前の合否にとらわれるのではなく、大学受験や仕事で必要な英語力を身につけることを前提に考えてみてください。
英語力そのものを伸ばしたいなら、スピーキング練習は必ず将来に活きます。
目的を明確にし、必要な対策を選びましょう。

