「英検5級って、何から始めればいいの?」
「小4なら、どこまでやっておくべき?」

小学生のうちに英検を意識し始めたとき、私が最初にぶつかったのがこの疑問でした。

単語から覚えるべき?
文法もやらないとダメ?
それとも、やっぱりリスニングが大事?

少し調べただけでも、いろいろなやり方が出てきて、「結局、うちの子には何が合っているの?」と、どんどんわからなくなっていったのを今でもよく覚えています。

今回は、そんなふうに迷いながら試行錯誤してきた我が家の経験をもとに、小学生の英検5級対策をどの順番で進めるのがよかったのか、うまくいかなかったことも含めて、リアルな体験としてお話ししていきます。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英検5級対策は「単語→文法」よりも「リスニング→単語→文法」の順番の方が、小学生には理解しやすく継続しやすい。
  • 先に「聞ける・使える」体験を積むことで、単語や文法が自然に結びつき、学習への抵抗感が減る。
  • 小さな成功体験と継続できる方法を優先することが、結果的に最短の上達ルートになる。

我が家にははまらなかった王道の英検対策

熟語まとめ:英検準2級で頻出の熟語一覧

長女はこの春、小学6年生になりました。
英検を意識し始めたのは、オンライン英会話を始めて約1年が経った、小学4年の秋頃です。

ただ、今振り返ると、当時の私はかなり焦っていたと思います。
「英検=単語と文法をしっかり固めないと合格できない」そんな思い込みが強くありました。
「まずは単語」「次に文法」といった進め方が一般的で、私自身もそれが正解だと疑いませんでした。

そこで最初に取り組んだのが、

  • 単語・熟語帳を購入する
  • 毎日コツコツ単語を覚える
  • be動詞や一般動詞など、文法の解説にも手をつける

いわゆる「王道の英検対策」です。

でも実際に始めてみると、少しずつ違和感が出てきました。

単語を覚えても、次の日には忘れてしまう。
文法を説明しても、「なんでそうなるの?」とピンときていない様子。
問題を解いても、なんとなく当てずっぽうで選んでいるような感覚。

やり方自体は間違っていないのに、タイミングと順番が合っていませんでした。
このとき初めて、「正しい方法でも、子どもに合わなければ意味がないのだ」と気づかされました。

「単語→文法」の流れでつまずいた、最初の失敗

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単語を覚えさせても、文法を説明しても、どこか反応が薄い。
「ふーん。」「へぇ〜。」といった返事ばかりで、本人の中に落ちている感じがまったくありませんでした。

納得もしていないし、興味も持てていない。

そんな状態のまま進めてしまったことで、長女のやる気はみるみる下がっていきました。
中でも、今でも忘れられないのがこの一言です。
「別に受けたくて受けるわけじゃないし」
「ママがやらせたいだけでしょ」

この言葉を聞いたとき、正直ハッとしました。
「これはやり方が合っていないな」
「このまま続けても、いい方向には進まないな」
そう強く感じた瞬間でした。

小学生にとって、「意味が分からないままの暗記」は想像以上に負担が大きいものです。
どれだけ正しい内容でも、「なぜやるのか」「どう使うのか」が見えていないと、前向きには取り組めません。

ゴールが見えず、意味も分からないまま続ける作業は、大人でもつらいものですよね。
だからこそ必要だったのは、「できた」「わかった」と実感できる小さな成功体験でした。

少しでも自信が持てること。これがないと、モチベーションは続きません。

そして我が家にとって、その役割を果たしてくれたのが、小3から続けていたオンライン英会話でした。
単語や文法の前に、「伝わる」「聞き取れる」という体験があったからこそ、ようやく英語が意味のあるものとしてつながり始めたのです。

転機になったのは「リスニング」

リスニングテスト

うまくスタートできずに立ち止まっていた流れを変えたのは、オンライン英会話でした。

それまでの私は、「英検対策=机に向かって勉強するもの」と思い込んでいました。
リスニングも、問題集に取り組むことで対策するものだと考えていたんです。

でも、そこで一度立ち止まって考え直しました。

英語は本来、耳から身につけていく言語。
そう考えたとき、これまでの「机に向かう勉強中心」のやり方から少し離れてみようと思いました。

そこで、文法や単語も含めて、まずはオンライン英会話の中で触れていく方針に切り替えました。
コースや教材も見直し、「文法をしっかり教わる」形ではなく、会話の中で自然に出会っていくスタイルに変えました。

正直なところ、最初は「これで本当に英検対策になるのかな?」という不安もありました。
それでも続けていくうちに、少しずつ変化が見えてきました。

「あ、このフレーズ聞いたことある」
「これ、前に言ったことあるかも」
そんな小さな気づきが増えていったんです。

先生とのやりとりの中で、簡単な質問に答える、知っている単語を組み合わせてなんとか伝える。

そうして、バラバラだった単語や文法が、少しずつつながり始め、気づいたときには文法や単語が「覚えなきゃいけないもの」ではなく、「知っているもの」「使ったことがあるもの」に変わっていったのです。
この変化は、長女の中で英語への向き合い方そのものを大きく変えるきっかけになりました。

たどり着いた「無理なく続く」英検5級の順番

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我が家の経験から言える、英検5級対策のおすすめの順番はこちらです。

  1. リスニング
  2. 単語
  3. 文法

これは、いわゆる「言語習得の自然な流れ」にも近い順番です。

最初は遠回りに感じるかもしれませんが、結果的にはこの順番がいちばん負担が少なく、理解も深まりました。

1. まずはリスニングから始める

長女が大きく変わったのは、「聞けるようになってから」でした。

What is this?
I like apples.

こういったシンプルな表現を「耳で知っている」状態になると、単語や文法の理解が一気に進んだのを覚えています。

実際、過去問に取り組んだときも、「これ聞いたことある」「これレッスンで言ったことある」という感覚があるだけで、正答率はかなり変わりました。
この「見たことがある」「聞いたことがある」という経験は、本当に大きいです。

直前期になると、多くの子が過去問に取り組むと思います。
そのときに、「設問の英語がなんとなくわかる」「選択肢の意味が少しでもつかめる」という状態になっていると、取り組みやすさがまったく違います。

2. 単語は「音とセット」で覚える

単語は、オンライン英会話にかなり助けられました。

  • イラストで意味を理解する
  • 歌やチャンツでリズムに乗せて覚える
  • 実際の会話の中で使ってみる

こうした積み重ねで、「気づいたら知っている」という状態が自然とできていきました。

その結果、単語がただの暗記ではなく、「使える知識」、つまり生きた知識になっていったと感じています。

3. 文法は「最後に整理」でちょうどいい

そして最後に文法です。
ここで大事なのは、最初から完璧に理解しようとしないこと。

正直に言うと、英検はマークシートの選択式なので、ある程度単語が読めて意味がわかれば、正解を選べてしまう場面も多いです。
だからこそ、日本語で細かく文法を説明するよりも、英語の音に慣れて「なんとなくこれが自然」と感じられる方が強いと感じました。

長女も、「なんとなく使える」「なんとなく正解できる」という状態を先に経験してから、「そういうルールだったのか」と後から理解していきました。

もちろん、この先の級になると、しっかりした文法理解は必要になります。
ただ、5級の段階では、「感覚でつかむ → あとから整理する」という流れでも、十分に対応できると感じています。

まとめ:順番を変えるだけで、ぐっと楽になる

保護者として一番悩んだのは、「どこからどこまでやらせるべきか」ということでした。
でも、我が家が実際にやってみて感じたのは、とてもシンプルなことでした。

その子に合ったペースが、一番伸びる。これは本当に、実感として強く残っています。

小学生の場合は、リスニング → 単語 → 文法。この順番にするだけで、負担がぐっと軽くなり、理解の深まり方も大きく変わりました。

もちろん、お子さんの性格やご家庭のスタイルによって、合う・合わないはあります。
それでも、無理なく続けられること、そして「わかる」「できた」と感じられること。
この積み重ねが、結果的にいちばんの近道になると感じています。

英語学習は、「正しいやり方」を探すことよりも、「続けられるやり方」を見つけることが何より大切です。

我が家もたくさん遠回りしましたが、だからこそ今は、「これなら続けられる」と思える形にたどり着くことができました。

この記事が、同じように迷っている保護者の方にとって、少しでもヒントや安心材料になればうれしいです。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。