「英語が話せるようになったら格好良いなあ!でも、どうやって勉強したら良いのかわからないな…」
「勉強は得意だったから、英語も独学で話せるようにならないかな…?」
そんな悩み、疑問をお持ちではないでしょうか?
確かに独学で英語を習得出来たら、手間も費用も抑えられますよね。
しかし独学で英語を勉強する場合、「何を、どれくらい、どんな風に」実践するべきかを明確にする必要があります。
もしそれが出来なければ、大切な時間や貴重な労力を無駄にしてしまうだけでなく、大きな挫折をして却(かえ)って逆効果になるかもしれません。
この記事では、「英語の独学」について、適切な勉強方法をお伝えします。
【結論】独学でも英会話は出来る!
結論から申し上げると、独学で英語を話せるようになるのは可能です。
ただし、完全に自分だけの力で英語を話せるようになるためには、主に以下の課題がついて回ります。
- モチベーションを自分自身で維持することが難しい
- 時間を確保するのが大変
- 適切な方法で学ばなければ身につかない
「英語が話せること」は、シンプルに見えて実は色んなスキルの複合要素です。
英単語がわかる、英文法を理解している、相手の発音を正しく聞き取れるなど、複数のスキルをそれぞれ養う必要があります。
また、養ったスキルが統合されて初めて目に見えた成長が感じられます。
この一連の勉強は、適切な勉強戦略と勉強方法をもって初めて身に付きます。
つまり、惰性で勉強しているだけでは身につかないと言えます。
また、特に社会人が英語を身につけるには勉強時間を確保することもひとつのハードルになります。
そんな中で、一人で勉強を継続するのは想像以上に大変です。モチベーションの維持と管理を上手にこなす必要も出てきます。
以上の事から、「英語を独学で身につけるのは可能。ただし、超えるべき課題へのしっかりとした対策が必要。」と言えます。
【注意!】英語を話せるようになるまでにはどれくらいかかる?
英語を話せるようになるための前提として、「最低1年間はかかる」ことを認識する必要があります。
この1年間の数字の根拠は以下の通りです。
- 英語の習得には最低1,000時間の勉強が必要
- 1,000時間は、1日3時間の勉強を1年間継続すると達成できる
また、「英語習得のために必要な勉強時間は、最低1,000時間」の根拠は以下の通りです。
- アメリカ国務省付属機関FSIの調査によると、英語圏の人が日本語を習得するのに必要な勉強時間が2,200時間
- 日本人は学校教育で約1,200時間、英語を勉強している
アメリカ国務省付属機関FSIのデータはU.S. DEPARTMENT of STATEで確認することが出来ます。(カテゴリー4、88週間、2,200時間に区分されているのがわかります。)
この2,200時間から、既に学校教育で学んでいる1,200時間を差し引くと、1,000時間になりますね。(2,200‐1,200=1,000)
以上が「英語を習得するために必要な勉強時間は1,000時間」の根拠であり、さらに1,000時間の勉強時間を確保するために、1日3時間の勉強で累計勉強時間が1,000時間に達成するのに約1年かかります。
以上の事から、「英語を話せるようになるまで、最低1年はかかる」と言うことが出来ます。
初心者でも英語が話せるようになる独学勉強法4ステップとは?
それでは、独学で英会話を勉強するための具体的な4ステップを紹介します。
1.中学英語を復習する
まずは中学レベルの英語知識を理解することから始まります。
「今さら中学英語?」と思うかもしれませんが、中学英語を理解する効力はかなり大きいです。
有名な大企業ソフトバンクの孫会長の演説も、よく聞いてみると中学レベルの英語が大部分を占めていることが確認できます。
特に学生時代以来、英語から離れていた人にとっては、改めて発見があったり、学生時代に理解出来なかったことがすんなり入って来るなど、得られるものも多いです。
今や英語学習の需要の高さから、「大人のやり直し中学英語」と銘(めい)打った良質な参考書も多数出版されています。
書店に出向いて、ご自身の肌に合うものを選んでいただけると良いでしょう。
また、中学英語の勉強を進めるうえで、学んだ英語知識を用いて「英語で日記を書く」のも効果的です。
学んだ知識を「使う」ことで、頭への長期的な定着に繋がります。
2.英単語を覚える
中学レベルの英語が身についたら、続いて英単語を覚えましょう。
英単語を覚えることで、実際に英会話をする時に使える語彙(ごい)力を養います。
単語を覚える際は、「1日単語をいくつ、完璧に覚える!」と意気込みがちですが、実はそれは落とし穴。
頭に長期的な記憶として覚えるには、「忘れそうな時に思い出す」方が効果的です。
つまり、1冊の単語帳を何回か周回して覚えるのが効果的なやり方だと言えます。
3.スピーキング力を養う
英会話は言葉のキャッチボールです。
相手の言葉を理解したら、こちらの言葉を返す必要がありますよね。
スピーキング力を養うには、お好きな海外ドラマや洋画のワンシーンを見て、その通りに真似るトレーニングが効果的です。
その際、演者さんの身振り手振り、表情の変化、イントネーションも真似るとより効果が上がります。
実際に話されている英語のリズムや強弱を、無意識のレベルにまで刷り込むことが出来るからです。
また、普段の生活で目に入るものを英語で言い換えて、文章にしてみるのもおすすめのトレーニング方法です。
まだ10代にも満たないお子さんを観察してみると、大人に比べてひとり言が多いことがわかりますよね。
あれは目に映るものや頭に浮かぶことを声に出すことで、母国語を学んでいるのです。
英語を母国語として話す人々の後を追う勉強法だと言えるので効果的です。
4.リスニング力を養う
リスニング力は、「相手の英語を理解するため」に必要です。
英会話は言葉のキャッチボールです。(スピーキングの項でもお伝えしましたね。)
相手の英語を聞いて理解した上で、英語を返す必要があります。
リスニング力を効果的に養うには、ディクテーションとシャドーイングが効果的です。
ディクテーションとは、英語の音声を聞いて一文ごとに書き起こすトレーニング方法です。
ディクテーションを行うことで、どこが聞き取れていなかったのかがわかり、改めて正しい発音を覚えることが出来ます。
ディクテーションに慣れてきたら、シャドーイングに取り組むのがおすすめです。
シャドーイングとは、英語の音声を聞いて、後を追うように真似て発音するトレーニング方法です。
英語上級者も愛用する練習方法で、高い効果が期待出来ます。
その分、最初は難易度が高く感じるかもしれないので、慣れないうちはリピーティング(区切りの良いところで音声を停止して発話していく練習法)から入るのもおすすめです。
英語の発音をモデル(リスニング音声)に合わせていくことで、発音が劇的に改善し、自分が発音出来るようになった分、ややこしい発音の聞き分け方(LとRなど)もわかるようになりますよ。
まとめ
この記事では、英会話を独学することについて以下の点からお伝えしました。
- 英会話は独学で身に着けることが可能。しかし、適切な勉強法、時間の確保、モチベーション維持の問題を解決する必要がある
- 英会話が出来るようになるには、最低1年の勉強期間が必要
- 独学で英会話を身に着けるには、中学英語、英単語、スピーキング、リスニングの4ステップが効果的
英会話を独学で身に着けるのは確かに大変です。
しかし、適切な勉強法でしっかり勉強時間を確保出来れば、身に着けることが可能です。
もし一人でやりきる自信がない場合は、英会話スクールなどでサポートしてもらうことのも一つの手段です。
あなた自身に最も合うと思ったやり方で、ぜひ英会話を身に着けてくださいね。
この記事でお伝えしたことで、あなたの英語表現が豊かになれば幸いです。