「犬1匹」「鳥3羽」「牛10頭」。日本語では、動物によって「匹」「羽」「頭」など、使う単位が変わりますよね。実は英語にも、動物を数えるときに使われるさまざまな表現があります。
この記事では、犬・猫などの身近な動物から、牛・馬・羊、鳥、魚、昆虫まで、英語で動物を数えるときによく使う表現を紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 英語には「匹・羽・頭」に当たる共通の単位はない:1匹・1頭などの単体は“one dog”“five cows”のように、そのまま数えればよい。
- “a herd of”“a flock of”などは「群れ」を表す表現:牛や馬はherd、鳥や羊はflock、魚はschool、イルカはpodなど、動物によって使い分ける。
- どんな集まり方をしているかをイメージすると覚えやすい:子犬のひと腹は“a litter of”、ハチの大群は“a swarm of”のように、状況に合わせた表現もある。
まず知っておきたい!英語には「匹・羽・頭」に相当する単位がない?

日本語では、犬1匹、鳥1羽、牛1頭、魚1匹のように、動物の種類によって助数詞を使い分けます。
一方、英語では基本的に、動物そのものを数えるだけなら、”one dog” “two dogs” “one bird” “two birds” “one cow” “two cows” のように言います。つまり、英語には日本語の「匹・羽・頭」に完全に対応する共通の単語があるわけではありません。では、なぜ “a herd of cows” や “a flock of birds” という表現があるのでしょうか?
これは「牛1頭」「鳥1羽」のような単体の数え方ではなく、複数の動物をひとまとまりとして表す表現です。ここを理解すると、動物の数え方がかなり分かりやすくなります。
1.one dog / one cat:犬1匹・猫1匹
まずは、もっとも身近な動物から。犬や猫を「1匹」と言いたい場合、基本的にはそのまま、”one dog”(犬1匹)”one cat”(猫1匹)と言います。たとえば、
I have two dogs.
私は犬を2匹飼っています。
There was a cat outside my house.
家の外に猫が1匹いました。
という具合です。日本語では「犬1匹」と言うので、英語でも「1匹」に対応する特別な単語を探したくなるかもしれません。しかし、dog や cat は普通に数えられる名詞なので、one + 名詞でOKです。
2.one horse / one cow:馬1頭・牛1頭
馬や牛などの大きな動物も、1頭だからといって特別な単位を付ける必要はありません。たとえば、
There are five cows in the field.
野原に牛が5頭います。
I saw a horse on the farm.
農場で馬を1頭見ました。
となります。日本語では「頭」という単位を使いますが、英語では one cow, five cows と、そのまま数えます。
3.a herd of ~:牛・馬・羊などの「群れ」
ここからが英語らしい動物の数え方です。“a herd of ~” は、牛(a herd of cows)、馬(a herd of horses)、ゾウ(a herd of elephants)など、主に大型の動物の「群れ」を表します。
たとえば、牧場なら、
A herd of cows was standing in the field.
牛の群れが野原に立っていました。
とも言えます。
4.a flock of ~:鳥・羊などの群れ

a flock of ~ は、鳥の群れを表すときによく使います。”a flock of birds”(鳥の群れ)”a flock of pigeons”(ハトの群れ)と言います。また、鳥だけでなく、羊など(a flock of sheep)にも使われます。
羊については a herd of sheep と言う場合もありますが、”flock” は特に「群れとしてまとまっている羊」を表すときによく使われます。
5.a school of ~:魚の群れ
魚の「群れ」で覚えておきたいのが “a school of fish”(魚の群れ)。
たとえば、
We saw a school of fish while snorkeling.
シュノーケリング中に魚の群れを見ました。
と言えます。 “school” には「学校」だけでなく、同じ種類の魚などがまとまって泳ぐ群れという意味があります。海や水族館について話すときにも使いやすい表現です。
6.a pod of ~:イルカ・クジラなどの群れ
イルカやクジラなど、海に生息する一部の哺乳類には a pod of ~ が使われます。”a pod of dolphins”(イルカの群れ)”a pod of whales”(クジラの群れ)と使います。
たとえば、
We spotted a pod of dolphins from the boat.
船からイルカの群れを見つけました。
という具合です。
7.a pack of ~:犬・オオカミなどの群れ
a pack of ~ は、犬やオオカミなどの動物の群れを表します。”a pack of wolves”(オオカミの群れ)”a pack of dogs”(犬の群れ)などと言います。
たとえば、
A pack of wolves was moving through the forest.
オオカミの群れが森の中を移動していました。
という表現ができます。
“pack” は「ひとまとまりの集団」というイメージです。なお、a pack of dogs と言うと、単に「犬が複数いる」というより、集団としてまとまっているニュアンスが出ます。
8.a pride of lions:ライオンの群れ
ライオンの群れ“a pride of lions”は、少し特別な表現です。
たとえば、
We saw a pride of lions on our safari.
サファリでライオンの群れを見ました。
と言えます。
“pride” は「誇り」という意味で覚えている人が多い単語ですが、動物について使うと「ライオンの群れ」という意味になります。ライオンについて話すときの代表的な集合名詞なので、セットで覚えておくと便利です。
9.a troop of ~:サルなどの群れ
サルなどの集団には “a troop of ~” が使われます。
たとえば、
A troop of monkeys was playing in the trees.
サルの群れが木の上で遊んでいました。
“troop” には「一団」「集団」という意味があります。
10.a colony of ~:アリ・ペンギンなどの集団
a colony of ~ は、アリやペンギンなど、集団で生活する動物に使われます。”a colony of ants”(アリの集団)”a colony of penguins”(ペンギンの集団・コロニー)などです。
たとえば、
We found a colony of ants under a rock.
岩の下にアリの集団を見つけました。
という具合です。
11.a swarm of ~:ハチ・昆虫などの大群
空中を大量に飛び回る昆虫などには a swarm of ~ がよく使われます。”a swarm of bees”(ハチの大群)”a swarm of insects”(昆虫の大群)などです。
たとえば、
A swarm of bees was flying around the tree.
ハチの大群が木の周りを飛んでいました。
“swarm” は「大量に集まっている」というイメージが強い表現です。
12.a hive of bees:ハチの巣・ハチの集団

ハチについてもう一つ知っておきたいのが “a hive of bees”(ハチの巣)。
“hive” は「ハチの巣箱」「巣」を指す言葉です。
そのため、
There was a hive of bees in the garden.
なら、「庭にハチの巣がありました」という意味になります。
“swarm” が「飛び回るハチの大群」というイメージなのに対して、”hive” は「巣を中心としたハチの集団」というイメージです。
13.a litter of ~:子犬・子猫などの「ひと腹」
犬や猫などが一度に産んだ複数の子どもには “a litter of ~” を使います。”a litter of puppies”(子犬のひと腹)と使います。
たとえば、
The dog had a litter of six puppies.
その犬は6匹の子犬を産みました。
ここでの “litter” は、ごみという意味の “litter” とは別の使い方です。「一度に生まれた子どもたち」という、ひとまとまりの単位として覚えましょう。
14.a brood of ~:ひな・幼鳥の群れ
鳥のひななど、同時期に生まれた子どもたちを表すときには “a brood of ~ “が使われ、”a brood of chicks”(ひなの群れ)と使います。
The mother bird was feeding a brood of chicks.
母鳥がひなの群れに餌を与えていました。
“brood”は少しフォーマルで、日常会話では頻繁に使うわけではありませんが、動物や自然に関する文章ではよく登場します。
15.a nest of ~:巣の中の動物
a nest of ~ は、巣の中にいる動物の集まりを表すときに使われます。
たとえば、
We found a nest of baby mice in the shed.
物置でネズミの赤ちゃんの巣を見つけました。
という具合です。
ただし、動物の集合名詞は種類や状況によって複数の表現が使われることがあります。「この動物には必ずこの単語」と考えすぎず、まずは代表的な組み合わせを覚えるのがおすすめです。
動物の「群れ」はどう使い分ける?
今回紹介した表現を整理すると、次のようになります。補足の表現も載せておきました。
| 英語 | 動物の例 | 日本語のイメージ |
|---|---|---|
| a herd of | cows, horses, elephants | 牛・馬・ゾウなどの群れ |
| a flock of | birds, sheep | 鳥・羊などの群れ |
| a school of | fish | 魚の群れ |
| a pod of | dolphins, whales | イルカ・クジラなどの群れ |
| a pack of | wolves, dogs | オオカミ・犬などの群れ |
| a pride of | lions | ライオンの群れ |
| a troop of | monkeys | サルなどの群れ |
| a colony of | ants, penguins | アリ・ペンギンなどの集団 |
| a swarm of | bees, insects | ハチ・昆虫などの大群 |
| a litter of | puppies, kittens, piglets | 子どものひと腹 |
| a brood of | chicks, ducklings | ひな・幼鳥の群れ |
| a hive of | bees | 巣を中心としたハチの集団 |
| a nest of | mice, birds | 巣の中にいる動物の集まり |
英語では「1匹・1羽・1頭」より「どんな群れ?」に注目
英語で動物を数えるとき、日本語の「匹・羽・頭」に当たる特別な単位を毎回使うわけではありません。ただ、動物によって特徴的な表現もあります。
こうした表現は、日本語の「匹・羽・頭」のように機械的に置き換えるより、「この動物たちはどんな集まり方をしている?」とイメージすると覚えやすくなります。動物園、牧場、水族館、旅行先などで動物を見たときにも、「英語ではこの群れを何と言うんだろう?」と考えてみると、楽しみながら表現を身につけられます。
