「うちの子、どのコースから始めればいいですか?」
「学年で選んでいいの? それともレベルで選ぶの?」
「最初のコースが合わなかったら、どうすればいい?」
この記事は、小学生から高校生までの主要コースを、全学年分を実際に受講したうえで書いています。英語講師歴17年、これまで2000人以上の生徒を指導してきた経験と、各コースを1レッスンずつ受けた実感から、学年ごとに「どのコースが合うか」が具体的に見えてきます。この記事では、学年別に「どのコースから始めればいいか」と、途中で乗り換える目安を整理します。
結論から言うと、多くの子は自分が思うレベルの1つ下から始めるのがちょうどいいです。保護者は「今の学年ならこれくらいできるはず」と考えがちですが、学校で習ったことと、それを会話で使えることの間には大きな差があります。少しやさしいと感じるところから始めると、最初の数回で「できた」が続き、そのままリズムに乗れます。
逆の例です。頑張り屋の小学6年生の男の子がいました。周りに英検®3級を取った子がいるからと焦って3級に挑戦し、過去問がほとんど分からず、途中で断念しました。ちょうど2学期に差しかかる時期だったので、「すぐ挑戦するなら5級」「中学に上がる前までじっくりやるなら4級」の2択を示しました。手の届く目標にしたことで、最終的に4級に合格できました。背伸びした級で止まるより、1つ下から積むほうが、結局は早く上に行けます。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 多くの子は、思っているレベルの1つ下から始めるのがちょうどいい。やさしいところから「できた」を積み重ねると、そのままリズムに乗って続けやすくなります。
- 学年より先に「基礎単語」「主語+動詞で文が作れるか」「目的」の3点を確認すると、コース選びを大きく外さない。感覚で迷う場合はKiminiスピーキングテストでレベルを数値化するのが早道です。
- 小学生は「楽しい・褒められる」から入るのが大事で、中学生は土台の穴埋め、高校生は時間がない中でも発話の場を残すのが優先。合わなければ1段ずつ乗り換えて調整できます。
学年より先に見る3つのこと

学年は目安にはなりますが、それより先に次の3点を確認すると、コース選びを大きく外しません。
- 基礎単語を知っているか:身の回りのものや、天気、数字が言えるかで判断します。難しいようであれば、基礎コースから始めましょう
- 主語+動詞で文が作れるか:「好きな食べ物は?」に “Pizza.” で止まるか、”I like pizza.” と返せるか。単語のみの返答になるなら、中学1年生レベルのコースからスタートします
- 目的は何か:学校の授業についていく/資格を取る/話せるようになる。ここが決まると、学年連動・試験対策・会話系のどれを主軸にするかが決まります
数字で確かめたい場合は、Kiminiスピーキングテストを受けると、AI自動採点で10段階のKiminiレベルが出ます。感覚で決めるより、ここを先に押さえたほうが早いです。
小学生(低学年〜高学年)
- 英語が完全に初めて:小学生の英会話1。身近な単語と短いフレーズを、声に出して繰り返します
- 学校の授業に合わせたい:小学生の学校英語 5年生・6年生。学習指導要領に対応し、教科書で扱う表現や話題に沿って「話す・聞く」を練習します
- 飽きてきたとき:Kimini Gamesの「神経衰弱(小学英語)」を息抜きに。1レッスンで完結し、予習も不要なので、習慣を切らさないための枠として使えます
- 次のステップ:小学生の英会話2〜4。会話の量を増やしていく段階です
「学校英語」シリーズと「英会話」シリーズは目的が違います。学校英語は教科書の話題に沿うので、授業の予習・復習にそのまま使えます。英会話シリーズは話題の幅が広く、自分から質問する練習まで入っています。学校のフォローが目的なら学校英語、英語そのものを楽しく増やしたいなら英会話、と考えると選びやすいです。なお小学生の英会話3・4は、学研の「小5英語がばっちり身につくレッスン」「小6英語がばっちり身につくレッスン」をベースにしたコースです。
息抜き枠のKimini Gamesは、遊びとしてだけではなく発話の練習になります。神経衰弱コースでは、受講生自身は画面を操作せず、「どのカードをめくりたいか」「どのステージをプレイするか」を英語で講師に伝える形式です。自分の意思を英語で伝える必要があるので、指示を出す表現が自然と口に出るようになります。「25分の集中が続かない」「今日は予習ができていない」という日の逃げ道としても持っておくと、習慣が途切れません。『最強王図鑑〜The Ultimate Tournament〜』の特別編もあり、生き物や恐竜が好きな子はこちらから入ると食いつきが違います。
小学生でいちばん大事なのは、最初の入り方です。ある小学5年生の女の子は、英語は未経験でしたが、体験レッスンで「英語が話せた」という喜びを知り、モチベーションが高い状態でスタートできました。耳がよく、講師の発音をきれいに再現できる子で、言えることが増えるたびに嬉しくなって、家でお母さんに習った英語を話すようになったそうです。小学生の英語は、「楽しい」と「褒められる」から始まると、あとが伸びます。逆に、いきなり難しいコースで「分からない」が続くと、英語そのものを嫌いになってしまい、取り戻すのに時間がかかります。
中学生(1〜3年)

- 中学1年:中学生コース1(=総合英語コース1)を主軸にします。長期休みは夏期・冬期の講習コースで、その学期の内容を総ざらいします
- 中学2年:中学生コース2を主軸に三人称単数のs、代名詞、不定詞と動名詞など、崩れている単元だけを文法特訓コースで立て直します
- 中学3年:英検®3級、ESAT-J(東京都)、高校受験の3つが重なります。夏までに中学生コース3や中1・2の総復習をすませ、秋以降は過去問と面接練習に移ります
補足しておくと、中学生コース1〜3と総合英語コース1〜3は同じ教材をベースにした入口の違いです。お子さん向けの見せ方か、大人のやり直し向けかの差なので、どちらを選んでも学ぶ中身は同じと考えて構いません(高校生コース1・2と総合英語コース4・5も同じ関係です)。
中学生は「学校の進度に合わせる」より「土台の穴を埋める」ほうが優先です。中1でbe動詞と一般動詞が混ざったまま進むと、その後の時制や文型がすべてぐらつきます。テストの点が下がってきたときは、今の単元ではなく、1つ2つ前の単元に戻ると原因が見つかります。
中3は、夏までに中1・2の総復習を終え、秋から英検®の過去問と面接練習、冬に受験本番の対策、という順序が組みやすいです。受講順の考え方は、文法特訓コースの記事で詳しく解説しています。
逆に、早く始めた積み重ねは、そのまま大きなアドバンテージになります。ある中学3年生の女の子は、小学5年生で英語を始め、そのうちから中学1年生の文法を少しずつ先取りしていました。小6でもう一度中1の内容をさらい、中学に上がったときには英語のテストで常に90点以上を取れていました。初めて受けた英検®3級は中2になる頃に、中2の終わりには準2級を取得しています。過去問演習はしたものの、それまでの積み重ねがあったので、大きくつまずくことはありませんでした。小学生のうちから少しずつでも英語に触れておくことは、それだけで先々の負担を軽くします。
高校生(1〜3年)
- 高校1年:高校生コース1(=総合英語コース4)で、中学英語を一段深めた文法を会話で使えるようにします
- 高校2年:英検®準2級合格コースと高校生コース2を並行して進めます。この時期に準2級を取れると、受験期がぐっと楽になります
- 高校3年:英検®2級合格コースと大学受験を並行で進める時期です。単語は受験と英検®で共通なので、覚えた単語をレッスンで使うと定着が速くなります
高校生は、学年で決めるより「中学英語がどこまで固まっているか」で入口を選びます。中学の文法があやしいなら、高校生コースより先に中学範囲の総合英語コースや文法特訓コースで穴を埋めたほうが、結局は速いです。ここを飛ばすと、高校英文法の授業で毎回つまずきます。
時間がないのが高校生なので、英会話に週2回でも触れられれば十分な効果があります。ある高校3年生の女の子は、週2回のレッスンを受験期も続けました。単語暗記に追われる毎日でしたが、覚えた単語をレッスンで実際に口に出すことで、「知っている」が「使える」に変わっていきました。結果として第一志望の大学に合格しています。受験勉強とぶつからない範囲で、発話の場を残しておく価値は大きいです。
「始めたあと」の乗り換えタイミング

最初に選んだコースが当たりである必要はありません。合わなければ、いつでもコースを変えられます。追加費用もかかりません。目安は次のとおりです。
- 難しすぎるサイン:テスト回の正答率が毎回5割前後で、講師の説明が半分も分からない。このときは1つ下のレベルに移します
- 易しすぎるサイン:テスト回がほぼ満点で、レッスンで話す時間が余る。このときは1つ上のレベルか、目的を絞ったコースに移します
動かすのは一度に1段だけです。より詳しい見直し方は、コース比較の記事にまとめています。
まとめ
学年は入口の目安です。その前に「基礎単語・主語+動詞・目的」の3点を見れば、コース選びを大きく外しません。
- 迷ったら、思っているレベルの1つ下から
- 小学生は「楽しい・褒められる」で入る。早く始めた積み重ねは中学で効いてくる
- 中学生は土台の穴埋め優先。つまずいた単元だけ文法特訓へ
- 高校生は時間がない。週2回でも発話の場を残す
- 合わなければ1段ずつ動かす
コース全体の選び方は「Kimini英会話の全コースを英語講師が比較」、文法の受講順は「文法特訓コースの受講順」、長期休みの使い方は「夏期・冬期・春期講習の使い分け」、英検®の進め方は「英検®合格までのKimini英会話活用ロードマップ」で、いずれも実際に受講したうえで解説しています。
まずは無料体験で、今の英語力と、上の3点の状態を確かめるところから始めてみてください。
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。最新のコース内容は公式サイトをご確認ください。
※「英検」は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。








