秋といえば運動会。

日本の学校行事としてすっかり定着していますが、最近では国際理解や英語教育の観点から「英語でのアナウンス」や「英語の競技名」を取り入れる園や学校も増えています。

特別な授業時間を取らなくても、行事を通して自然に英語を耳にする機会を作ることができるのです。

運動会は“Sports Day” !英語で伝えることで広がる世界

「運動会」は英語で “Sports Day” や “Field Day” と表現されます。

開会式で “Welcome to our Sports Day!” (私たちの運動会へようこそ!)とアナウンスするだけで、いつもの行事がちょっと国際的な雰囲気になります。

海外でも子どもたちのチーム競技を行う行事は多く、英語で呼びかけることで世界の子どもたちとつながる感覚を持たせることができます。

競技名を英語で紹介してみよう

競技名を英語で紹介してみよう

各種目のタイトルを英語に置き換えるだけでも、子どもたちや保護者の興味がぐっと高まります。たとえば、

  • かけっこ → Running Race
  • リレー → Relay Race
  • 玉入れ → Ball Toss Game
  • 綱引き → Tug of War
  • 障害物競走 → Obstacle Race
  • 親子競技 → Parent and Child Game
  • ダンス → Dance Performance

英語にしただけで、子どもたちは「いつもの競技が違って見える!」と感じます。保育園や小学校でも、カードや看板を英語で書くと視覚的にも印象的です。

ナレーション・アナウンスを英語で

ナレーション・アナウンスを英語で

アナウンスの一部を英語で取り入れると、まるで海外のイベントのような雰囲気になります。たとえば、

  • “Next, we have the Running Race for the first graders!”
    (次は一年生のかけっこです!)
  • “Ready, set, go!”
    (位置について、よーい、ドン!)
  • “Great job, everyone! Let’s give them a big hand!”
    (みんな、よく頑張りました!大きな拍手を!)
  • “The next event is the Tug of War. Which team will win?”
    (次は綱引きです。どちらのチームが勝つでしょう?)

短くリズムのある英語を入れることで、聞いている子どもたちも自然とフレーズを覚えます。

子どもが自然に覚える“インプットの場”に

英語を「教える」時間ではなく、「聞こえる」場面として設定するのがポイントです。
司会者が「日本語+英語」で進行することで、英語が日常の一部として耳に入っていきます。

例:
「次の競技はリレーです。英語では “Relay Race” と言います。みんな、Ready? Set? Go! 」

英語が目的ではなく“雰囲気づくりの一部”として取り入れることで、子どもたちは緊張せずに楽しく言葉を吸収していきます。

英語の歌やチアでさらに盛り上げる

開会式や応援の場面でも英語を使うことができます。
“Let’s go, team!” “We can do it!” “Go, go, go!” など、短い英語の応援フレーズは覚えやすく、テンションも上がります。

また、BGMに英語の応援ソングや海外の子ども向けリズム曲を使うのもおすすめです。自然に英語のリズムや発音に慣れるチャンスになります。

応援BGMおすすめと合う競技例

応援BGMおすすめと合う競技例

音楽は運動会の雰囲気を大きく左右します。ここでは、英語の曲を使ったBGMのおすすめと、それに合う競技を紹介します。

曲名(英語) アーティスト 雰囲気・特徴 合う競技例
“Can’t Stop the Feeling!” Justin Timberlake 明るく弾むポップサウンド。自然と笑顔になる曲。 開会式、ダンスパフォーマンス、親子競技
“Happy” Pharrell Williams 聴くだけで気分が上がるハッピーソング。 低学年のかけっこ、表彰式
“We Will Rock You” Queen 手拍子とリズムが特徴。応援や対抗戦に最適。 綱引き、リレー、チーム対抗戦
“Eye of the Tiger” Survivor 映画『ロッキー』で有名。闘志がわく一曲。 リレー、障害物競走、徒競走
“Try Everything” Shakira(映画『ズートピア』) 失敗しても挑戦する勇気をくれる歌詞。 子どもたちの挑戦競技、閉会式
“Shake It Off” Taylor Swift 元気で軽快なテンポ。踊りたくなる明るさ。 ダンス演目、体操、準備体操BGM
“Count on Me” Bruno Mars 優しく温かい友情の歌。感動的な場面にぴったり。 閉会式、表彰・エンディング映像
“ABC” The Jackson 5 英語のリズムを自然に感じられる定番曲。 未就学児の遊戯、ダンス、親子種目

曲選びのポイントは「歌詞がポジティブ」「リズムが分かりやすい」「子どもにも親しみやすい」こと。英語が分からなくても、音楽の力で自然と英語の響きを楽しめます。

 運動会(Sports Day)英語アナウンス台本例

 運動会(Sports Day)英語アナウンス台本例

Opening Ceremony 開会式

English:
Good morning, everyone! Welcome to our Sports Day!
Let’s have fun and do our best today!
Now, please stand for our warm-up exercise.

みなさん、おはようございます! 私たちの運動会へようこそ!
今日は楽しく、そして全力で頑張りましょう!
それでは、準備体操を始めます。立ち上がってください。

Running Race かけっこ

English:
Next, we have the Running Race for the first graders!
Get ready… set… go!
Wow, everyone is so fast! Keep going!
And the winner is… Team Red! Congratulations!

次は一年生のかけっこです!
位置について、よーい…ドン!
みんな速いですね!その調子!
優勝は…赤組です!おめでとうございます!

Ball Toss Game 玉入れ

English:
The next event is the Ball Toss Game!
Let’s see which team can get more balls in the basket.
Ready? One, two, three—throw!
Time’s up! Count the balls, please.

次は玉入れです!
どちらのチームがたくさん玉を入れられるでしょうか?
準備はいいですか? ワン、ツー、スリー、スロー!
終了です! 玉の数を数えてください。

Closing Ceremony 閉会式

English:
Everyone, you did a great job today!
Let’s give a big hand to all teams!
We learned that doing our best is more important than winning.
Thank you for joining our Sports Day. See you next year!

みなさん、今日は本当によく頑張りました!
全てのチームに大きな拍手を送りましょう!
勝つことよりも、一生懸命頑張ることの大切さを学びました。
ご参加ありがとうございました。また来年お会いしましょう!

まとめ

運動会を英語で少しアレンジするだけで、子どもたちの耳と心は自然に英語に親しんでいきます。
“Sports Day” は、英語を「勉強」ではなく「体験」として取り入れる絶好のチャンスです。
英語アナウンスやBGMの工夫で、国際色豊かで思い出に残る運動会を作ってみてください。