皆さんは「麻辣湯」という言葉を英語でどう表現するかご存じでしょうか。

2025年、街を歩けば専門店に行列ができ、SNSでは自分で選んだ具材を投稿する若者が溢れました。ピリ辛でヘルシーなこのスープは、またたく間に日本の食文化に浸透しました。

こちらの記事では、この「麻辣湯」の英語表現や、なぜタピオカ以来のブームとなったのか、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。

麻辣湯を英語でどう言う?

麻辣湯を英語でどう言う?

まずは、この料理を英語でどう表現するかを見ていきましょう。

固有名詞として”Malatang”で通じる

「麻辣湯(マーラータン)」は中国発祥の料理ですので、英語でもそのまま“Malatang”と表現するのが一般的です。

ただし、相手がこの料理を知らない場合は、どのような食べ物か補足説明が必要です。

  • Spicy hot pot:辛い鍋
  • Street food:屋台料理

流行にはなったものの、まだ一度も食べたことが無い方も意外と多いのではないでしょうか。

英文でさくっと説明してみよう

友人をランチに誘うシーンを想定してみましょう。

Aさん
Let’s go eat Malatang! It’s a spicy Chinese soup.

訳)麻辣湯を食べに行こうよ!辛い中華スープなんだ。

ここで一つインプットとして、”Chinese soup”を覚えておきましょう。文字通り「中華スープ」ですが、日本に限らず海外でも中華料理は人気なので、使えるシーンは多いです。

内容を伝えるなら”Spicy hot pot for one”

麻辣湯の特徴である「一人で食べる鍋料理」というニュアンスを伝えるなら、“Spicy hot pot for one”(一人用の辛い鍋)という表現もわかりやすいです。

Bさん
日本の麻辣湯は、春雨(Glass noodles)を使っているのが特徴なので、“Spicy glass noodle soup”と言っても伝わりやすいですよ!

そもそも麻辣湯とは?

そもそも麻辣湯とは?

英語表現がわかったところで、そもそもなぜこの料理が2025年に社会現象になるほど話題になったのか、その背景を確認しておきましょう。

有名チェーン店の拡大がブームを後押し

麻辣湯とは、中国四川省発祥の、花椒(ホアジャオ)と唐辛子を効かせた辛いスープ料理です。

2025年のブームの決定打となったのは、大手チェーン店による店舗数の拡大です。 中国東北部発祥の「楊国福麻辣湯(ヨウゴクフクマ-ラータン)」や、ラーメン評論家の石神秀幸氏が手掛ける日本発の「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」などが積極的に出店攻勢をかけたことで、一気に身近なグルメとして定着しました。

「ヘルシー×選べる楽しさ」がZ世代にヒット

これらの専門店に共通する「ショーケースから具材を自分で選ぶスタイル」も人気の理由です。

「春雨がメインで低カロリー」というヘルシーさと、「自分好みにカスタムできる」というエンタメ性が、健康志向の高いZ世代のニーズと合致。SNS上で「推し具材」や「最強カスタム」を紹介し合う文化が生まれ、爆発的なヒットとなりました。

麻辣湯を外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、これが「日本で独自に定着したスープカルチャー(Soup culture established in Japan)」であることを伝えるとスムーズです。

①具材を選べる辛いスープだと伝える

まずは、システムを説明します。

Aさん
“Malatang” is a spicy soup where you can pick your own toppings from a showcase.

訳)「麻辣湯」は、ショーケースから自分で好きな具材を選べる辛いスープだよ。

②ヘルシーだから人気だと補足する

次に、なぜ日本で流行っているのかを伝えます。

Aさん
It uses glass noodles and lots of vegetables, so it’s popular as a healthy meal.

訳)春雨とたくさんの野菜を使うから、ヘルシーな食事として人気なんだ。

海外のチャイナタウンにも麻辣湯のお店はありますが、「日本の若者がファッション感覚で食べている」という点はユニークな現象なので、そこを強調すると面白がられるでしょう。

麻辣湯が流行語大賞に?

古古古米が流行語大賞に?

さて、そんな食のトレンド「麻辣湯」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。

なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。

『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定

年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。

自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。

ウィキペディアより引用

2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。

「麻辣湯」も候補入り

今回記事に取り上げている「麻辣湯」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。

候補の中では「No.26」の位置づけとなっておりますが、順位が26位というわけではありません。

「楊国福」や「七宝」といった人気店の行列がニュースとなり、Z世代のライフスタイル(ヘルシー志向×カスタム文化)を象徴するキーワードとして選出されたのです。

「7月5日」や「チャッピー」なども候補に

「麻辣湯」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。

防災意識の啓蒙に繋がった日付「7月5日」や、AIへの親しみを込めた若者言葉「チャッピー」

また、2000年代カルチャーのリバイバル「平成女児」など、食からテクノロジー、カルチャーまで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。

現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。

まとめ

こちらの記事では「麻辣湯」の英語表現や、2025年のブームの背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。

  • 英語ではそのまま”Malatang”、説明するなら”Spicy hot pot”
  • 「楊国福」や「七宝」などの専門店拡大がブームの要因
  • 具材を選べる楽しさとヘルシーさでZ世代に大ヒット
  • 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた

これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「麻辣湯」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。