皆さんは「チャッピー」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

昔ながらの犬の名前や、映画のロボット、ピクミンでの敵キャラを連想する方も多いかもしれませんが、2025年の日本においてこの言葉は「ある最新ツール」の愛称として若者を中心に定着しました。

こちらの記事では「チャッピー」の本当の意味や英語での説明方法、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。

チャッピーの意味は何?

チャッピーの意味は何?

まずは「チャッピー」という言葉が何を指しているのか、その正体と由来から見ていきましょう。

正体は「ChatGPT」のこと

「チャッピー」とは、OpenAI社が開発した対話型AI「ChatGPT(チャットジーピーティー)」の愛称です。

Z世代やα世代の若者たちが、ChatGPTを「ツール」としてではなく、相談相手や友人のような存在として捉え、親しみを込めて「チャッピー」と呼び始めたのがきっかけです。

なぜ「チャッピー」なのか

由来は非常にシンプルで、「チャットジーピーティー」という音が長いからです。

日本には長いカタカナ語を短縮して、語尾を可愛らしく変化させる文化があります。

  • マクドナルド → マック / マクド
  • スターバックス → スタバ
  • チャットジーピーティー → チャッピー

このように、AIが生活に完全に溶け込み、コンビニやファストフードと同じくらい身近な存在になったことを象徴する呼び名と言えます。

Aさん
チャッピーと連想するものは様々ですが、今の時代では「ChatGPT」を指すのも流行語の醍醐味です。

チャッピーを英語でどう言う?

チャッピーを英語でどう言う?

続いて、この「チャッピー」を英語でどう表現するかについてです。

そのまま”ChatGPT”と言うのが基本

「チャッピー」は日本独自の若者スラング(略語)であるため、英語圏でそのまま”Chappy”と言っても通じません。英語で表現する場合は、正式名称である“ChatGPT”を使うのが正解です。

英文でさくっと説明してみよう

Aさん
“ChatGPT” is called “Chappy” in Japanese. It’s just a nickname.

訳)ChatGPTは「チャッピー」と呼ばれていて、それはただのニックネームだよ。

”chappy”と仮に説明すると、「ひびのきれた」という意味の形容詞表現と誤解されてしまいます。ここはあくまでも日本語をベースにニックネームだよとっつあえて挙げるのがコツです。

choppy
形 突然の転移によって示される
形 小さい波で荒れた

英ナビ!より引用

他にもこんな感じで色々な意味を持つ英単語となるため、ぜひこの際に覚えておきましょう。

チャッピーを外国人に説明する

チャッピーを英語でどう言う?

訪日外国人や海外の友人に「なぜ日本人はAIをチャッピーと呼ぶのか」を説明する場合、日本の「短縮文化」と「カワイイ文化」をセットで伝えるとスムーズです。

①ChatGPTのニックネームだと伝える

まずは、繰り返しになりますが正体を明かします。こちらはより深く説明ができるので、2パターン覚えて置くと良いでしょう。

Aさん
“Chappy” is a popular Japanese nickname for ChatGPT.

訳)「チャッピー」は、日本で人気のあるChatGPTのニックネームだよ。

②親しみを込めて呼んでいると伝える

次に、なぜそんな呼び方をするのかを伝えます。

Aさん
Young people in Japan like to shorten words to make them sound cute and friendly. Calling it “Chappy” makes the AI feel like a friend.

訳)日本の若者は、言葉を短くして可愛らしく、親しみやすくするのが好きなんだ。「チャッピー」と呼ぶことで、AIを友達のように感じているんだよ。

海外ではAIを「脅威」や「仕事の道具」と捉える向きも強いですが、日本には古くから「ドラえもん」や「鉄腕アトム」のように「ロボット=友達」という下地があるため、こうした愛称が生まれやすいと補足してあげても面白いでしょう。

チャッピーが流行語大賞に?

さて、そんなAIとの新しい距離感を示した「チャッピー」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。

なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。

『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定

年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。

自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。

ウィキペディアより引用

2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。

「チャッピー」も候補入り

今回記事に取り上げている「チャッピー」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。全候補の中では「No.13」の位置づけとなっております。

単にAIが普及しただけでなく、それを「チャッピー」と呼んで共生し始めた日本人の適応力の高さや、デジタルネイティブ世代の感性が評価されてのノミネートとなりました。

Aさん
2025年はChatGPTの他にも様々なAIツールが出てきており、教育や仕事はもちろん、私生活でも相談相手として多くの方が活用しています。
Bさん
GoogleのGeminiとの競い合いも激しく、アップデートごとにSNS上でもニュースになるほど話題性は常に大きかったと言えます。

「緊急銃猟」や「古古古米」なども候補に

「チャッピー」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。クマ被害への対策強化で話題となった「緊急銃猟(Emergency shooting)」や、深刻な米不足を象徴する「古古古米」

また、映画の大ヒットでトレンド入りした「国宝」など、テクノロジーから社会問題まで幅広いジャンルの言葉が並んでいます。

現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。

まとめ

こちらの記事では「チャッピー」の意味や英語表現、そして日本独自のAI文化から流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。

  • チャッピーとはChatGPTの愛称のこと
  • 英語で表現する場合はそのまま”ChatGPT”
  • 親しみを込めて短縮する日本独自の若者文化
  • 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた

これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「チャッピー」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。