英語でメールやメッセージのやり取りをしていると、「聞いたことと違う答えが返ってきた」「話がすれ違っている」と感じた経験はありませんか。
その原因は、英語力ではなく「引用」の仕方にあることが少なくありません。
相手の文章の一部を引用しながら質問・回答することで、「どの点について話しているのか」が一目で分かり、食い違いがなくなるでしょう。
この記事では、英文ビジネスメール・メッセージ(「Slack・Chatwork・Teamsなどのビジネスチャット」で使う短い英語メッセージ)における引用返信(quoted reply)の目的や基本ルール、具体例をわかりやすく紹介します。
メールで引用する目的

相手のメール本文を引用することで、どの部分への質問・回答なのかが明確になります。要点が整理され、やり取りの行き違いを防ぐ効果があります。
コミュニケーションを明確にする
引用を使う最大の目的は、「この部分について話しています」と示すことです。特定の一文を引用するだけで、質問や回答の焦点がはっきりします。
情報を整理し、話の流れを保つ
長文メールでは、どこへの返答なのか分かりにくくなりがちです。引用を使えば、話題が整理され、やり取りの整合性が保たれます。
結果として、「何度も確認が必要になる」無駄な往復を減らせます。
訳)引用を使えば、情報が整理され相手に伝わりやすく、スムーズなコミュニケーションが取れます。
やり取りの履歴を残す
プロジェクトが長期化すると、過去の説明や決定事項を思い出すのが大変です。
引用があれば、過去のやり取りをメール内で確認しやすくなります。
引用返信(quoted reply)の仕組み
多くのメールソフトでは、「返信」を選ぶと元の文章が自動的に引用されます。
通常は、行頭に引用記号「>」 が付き、引用部分であることが分かる形になります。
必要に応じて、関連部分だけを残す「部分引用」に編集するのが一般的です。
メール引用の種類
大きく分けて以下の2つがあります。
全文引用(Full Quote)
相手のメール全文を残し、その上に返信を書く方法です。
▼メリット
・やり取りの履歴がすべて残る
・内容を探し直す必要がない
▼注意点
・メールが長くなりやすく、読みづらくなる
一部引用(Partial Quote)
必要な文だけを抜き出して引用する方法です。実務では、一部引用が好まれる傾向があります。
▼メリット
・要点が分かりやすい
・読み手の負担が少ない
▼注意点
・引用箇所を間違えると、的外れな返答になる
メール引用の基本ルール
メール引用には、相手への配慮と読みやすさが欠かせません。必要な部分だけを正しく引用し、自分のコメントと区別することで、誤解のないスムーズなやり取りが実現します。
引用符「>」を使う
引用部分の各行の先頭に「>」を付けます。段落ごとに付けると、視認性が上がります。
既に述べたように、メールソフトで「返信」を選ぶと行頭に引用記号「>」 が付きますので、そのまま使うと便利です。
引用は必要最小限に
英文ビジネスでは、長すぎる引用は避けるのが基本です。「今回の話題に直接関係する部分」だけを残す引用がおすすめです。
引用の前後にコメントを書く
多くの場合、引用の上にコメントを書くのが一般的です。
Dear Emily,
Thank you for your message. With regard to the question below:> Could you please let us know the expected delivery date for the revised proposal?
The delivery is currently scheduled for March 22.
Kind regards,
[Your Name]エミリー様
ご連絡ありがとうございます。下記のご質問についてご回答いたします。> 修正版の提案書の提出予定日をご共有いただけますでしょうか。
現時点では、3月22日を予定しております。
件名は Re: を残す
返信時は、件名を変えず Re: を残します。
メールの流れが途切れず、やり取りを追いやすくなります。
相手の文章は改変しない
引用文は、内容を変えずそのまま使います。
誤解や失礼につながるため、勝手な修正は避けましょう。
引用部分についてコメントするときの英語フレーズ

引用した文章に対して一言添えることで、どこに注目しているのかが明確になります。丁寧で簡潔なフレーズを使えば、やり取りは一気にスムーズになります。
▼フレーズ例
Regarding the point below,
以下の点についてですが、With regard to the section quoted below,
下記で引用した箇所について、In response to your question below,
以下のご質問にお答えします。As mentioned in the message below,
下記メッセージで触れられている件について、To clarify the point you raised below,
下記でご指摘の点を補足します。Please see my response to the quoted text below.
以下の引用部分への回答をご確認ください。
メッセージ(チャット)での引用返信は?
メッセージ(チャット)では、やり取りが流れやすいため、引用返信が特に効果的です。該当箇所を引用して返すことで、話題がずれにくくなり、短いやり取りでも意図が正確に伝わります。
各ツールでは、以下の方法でメッセージを引用できます。用途や操作方法は異なりますが、基本的な考え方は共通です。詳細は、各ツールのページをご確認ください。
Chatwork
引用機能を使うと、引用タグ付きで表示されます。部分引用も可能なので、必要な箇所だけを選びましょう。
Slack
「>」を使った引用が基本です。短文で答えることで、会話の流れが止まりません。
Teams
ダブルクォーテーションの引用機能を使うと、元メッセージが分かりやすく表示されます。
チャットで使える英語フレーズ
チャットでは、引用を添えた短い一言が要点を伝える近道です。よく使う表現を押さえておきましょう。
Regarding your message, here’s my response.
メッセージについて、こちらが回答です。To clarify the point you mentioned:
ご指摘の点を整理すると、Following up on your comment above:
上のコメントについて補足します。
まとめ
引用を上手に使うだけで、英語メールやメッセージは驚くほど分かりやすくなります。「どこに対する質問・回答なのか」を示すことは、相手への思いやりでもあります。
正しい引用ルールを身につけて、スムーズなやり取りをしましょう。
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