化粧品売り場での外国人観光客の増加に伴い、英語での接客スキルがますます重要になってきています。
特にカウンセリングでは、お客様の肌悩みやニーズにしっかり寄り添ってご提案することが求められるため、英会話力が最も求められる場面といえるでしょう。
本記事では、英語に自信がない美容部員の方ですぐに使える基本的な接客用語や、カウンセリングを充実させるためのフレーズをご紹介します。
難しい文法は置いておいて、まずは簡単なフレーズから始めましょう!
スルッと口から出てくる最初の声かけフレーズ
英会話に自信がない方でも、接客の入り口は簡単なフレーズで十分対応できます。
意識したいのは「お客様を歓迎する気持ち」「話しかけやすい雰囲気を作る」ことだけです。
表情やジェスチャーと共に、以下の3つの基本フレーズが口をついて出るよう練習しておきましょう。
How are you today?
お客様への第一声として使えます。「お元気ですか?」という意味ではなく、「いらっしゃいませ!」に近い自然なあいさつです。
いらっしゃいませ!
うん、ありがとう。
Can I help you?
“How are you” の次に「何かお手伝いしましょうか?」と声かけするフレーズ。
いらっしゃいませ、何かお探しですか?
はい、保湿クリームを探しています。
かしこまりました!こちらへどうぞ。
Would you like to try this?
テスターを手に取って見ているお客様へは、このようにお声かけしましょう。
こちらをお試しになりますか?
これは何ですか?
こちらは当店で一番人気のローションです。
混雑しているときの対応
接客中や他のスタッフも手が空いていない状況でも、以下のようなお声がけすることでお客様も安心してくれます。
いらっしゃいませ。ごゆっくりご覧くださいませ。
すぐに参ります。
お待たせいたしました。
お客様の肌悩みを質問する英語フレーズ
カウンセリングで最も重要なのは、お客様の肌悩みを正確に把握すること。
英語でのカウンセリングではシンプルな質問から始めることで、お客様も答えやすく、よりスムーズなコミュニケーションができます。
ここでは “Do you〜?” や “Is your skin〜?” を使った質問フレーズをご紹介します。
Do you have 〇〇 skin?
“Do you have 〇〇 skin?” は、肌タイプをお伺いするときに最も使いやすいフレーズです。
「乾燥が気になりますか?」「ニキビはありますか?」など、さまざまな肌の悩みに応用できます。また、お客様もYES・NOで答えやすい質問です。
- Do you have dry skin?(乾燥肌ですか?)
- Do you have oily skin?(脂性肌ですか?)
- Do you have combination skin?(混合肌ですか?)
乾燥肌ですか?
はい、特に冬は気になります。
なるほど。洗顔後につっぱり感はありますか?
Is your skin 〇〇?
“Do you have 〇〇 skin?” と同様に、肌タイプを確認する際によく使われます。
- Is your skin sensitive?(敏感肌ですか?)
- Is your skin acne-prone?(ニキビができやすい肌ですか?)
- Is your skin prone to dullness?(肌はくすみやすいですか?)
敏感肌ですか?
時々。肌が赤くなりやすいです。
分かりました。敏感肌用の製品をお使いになったことはありますか?
Do you have any skin concerns?
「お肌の悩みはありますか?」とお伺いするフレーズです。
会話を始める際に使いやすいフレーズですが、 “Yes”か “No” のあとに話が続くことが予想できるため、聞き逃さないようにしておきましょう。
お肌の悩みはありますか?
はい、シミが気になります。
ありがとうございます。いつ頃から気になり始めましたか?
より詳しく肌タイプを知るフレーズ
お客様の肌悩みを把握したら、次はより具体的なスキンタイプの確認に移ります。
- How does your skin feel after washing?
洗顔後のお肌の状態はいかがですか? - Do you get oily during the day?
日中、テカリは気になりますか? - Does your skin feel tight after washing?
洗顔後、お肌がつっぱる感じはありますか? - Do you often feel dry patches on your skin?
お肌にカサつく部分を感じることはありますか? - Does your T-zone get oily while your cheeks feel dry?
Tゾーンは脂っぽく、頬は乾燥することが多いですか?
会話例
洗顔後のお肌の状態はいかがですか?
つっぱって乾燥します。
なるほど。日中は油分が気になったりしますか?
はい、特にTゾーンが気になります。
商品説明のための英語フレーズ
商品の特徴や効果を説明する際は、シンプルな表現を心がけましょう。
お客様が理解しやすいように、短い文章で具体的に説明することがポイントです。
ここでは「〜におすすめ」や「〜に効果的」など、商品説明に使いやすいフレーズをご紹介します。
This is good for ~:~におすすめ
“This is good for ~” は、肌悩みや特定の肌タイプ全般におすすめできる、一般的な効果を表す際に使うフレーズです。
これは乾燥肌に効果的です。
夜のケアにぴったりです。
This helps with ~:~に効果があります
“This helps with ~” は、特定の肌悩みや症状の改善に「効果がある」「役立つ」ことを示すフレーズです。
“with” の後に名詞や動名詞(~ing)を付けることで、商品が持つ具体的な効果を強調することができます。
これはシミに効果があります。
これは赤みを抑える効果があります。
This one is very gentle:とても肌に優しい商品です
外国人のお客様は、日本人に比べて肌が薄く、肌が敏感な方もいらっしゃいます。
特に初めて商品をおすすめする場合は、このようにお伝えすることで安心感を持っていただけるでしょう。
“fragrance-free(無香料)” や “alcohol-free(アルコールフリー)” といった情報を加えることで、より具体的にお客様の不安を解消することができます。
これは無香料で肌に優しいです。
これはとても肌に優しく、アルコールフリーです。
まとめ
英語でのカウンセリングは、基本フレーズを使いこなせるようになれば自信を持って対応できるようになります。
効果的な英語コミュニケーションのポイントは次の通り。
- シンプルな表現を使う
- 1度に伝える情報量を控えめにする
- 表情やジェスチャーを効果的に使う
- お客様の理解度を確認しながら進める
しかし、接客業務が忙しい中で、英語学習の時間を確保することは簡単ではありませんよね。特に、実践的なスピーキング練習の場を見つけることは難しいものです。
そんな美容部員の方々のために、オンライン英会話がおすすめです。
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